たかはし こうじ

#15分でスマホから #非公式ネタ #もしくは公式の下書 #企業研修 #教える経験27…

たかはし こうじ

#15分でスマホから #非公式ネタ #もしくは公式の下書 #企業研修 #教える経験27年 #人材開発 #国語学専攻 #多言語好き #在独経験 #ENTP #創業者 #ボドゲ #ノーコード開発者 https://linktr.ee/takahashikoji

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  • 論理的・批判的思考

    ロジカルシンキングやクリティカルシンキングに関する自分の考え方をまとめています。

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    旅行そのものよりは旅行して調べたや発見したものを備忘で残しています。

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    ダイバーシティについて書いた記事を自分の整理用にまとめます。

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    ハラスメント関連の研修を開発する際の徒花たちを書き綴っています。

最近の記事

エンゲージメント考(2)-エンゲージメントは原因か結果か-

今回は前回の続き。前回のものに加筆をしたら長くなりすぎたので、後半に書いてあったものを移動して加筆しました。 ここまでは、エンゲージメントとは何かの話をしていて、「交わりの度合い」なんじゃないかという話を書きました。今回はエンゲージメントは原因なのか結果なのかという話です。 論じたいのは、エンゲージメントサーベイ結果が原因か結果かという話ではなく、エンゲージメントが原因か結果かという話で、サーベイ結果なのだからそれは結果にほかならないというのははじめに書いておきます。

    • エンゲージメント考(1)-エンゲージメントとは何なのか-

      エンゲージメントという言葉を見ない日がないほどにエンゲージメントブームである。 人的資本の流れからエンゲージメントサーベイの結果を開示することもあり、各社が測定してモニタできるようにし、その改善に躍起だ。 ところで、僕には2つの疑問がある。 まず、エンゲージメントとは何なのか。 そして、エンゲージメントは原因なのか結果なのかということだ。 どういうことかも含めて、このあとつらつらと書いていきたい。 エンゲージメントとは何なのかまず、コロナ禍前の話になるが、エンゲージ

      • 相続人申告登記が手詰まった話-相続(3)-

        前回、以下のような記事を書いた。 この制度は、長期に渡る空き家問題の解決のためには必要なことだろう。 このところ、みなさんの想像を絶する多忙のために、なかなか進められていなかったのだが、別件で役所にいき、「住民票除票」を取ろうとした。登記にはこれが必要なのだ。 ところが、、、 住民票除票は保存期限5年ということで、保存されていないという。 となると、登記が手詰まりになる。 長期に渡るほどすすまないじゃないか! と、憤慨していてもしかたないので、法務局に再度日を改

        • しめつける組織とおしめつける組織-甘えの構造を読んで-

          甘えの構造を再読した。 僕の読書は自分の発想を膨らますためのものなので、本の内容通りには書かないので、その点はご容赦を。 本書は、昭和の高度成長期に書かれたもので日本人論としてベストセラーになったものだ。今読むならば、「令和ならどうか」という視点が欠かせない。そうしないと、本書を古い日本を論じているように感じるだろう。古い日本、グローバル化していない社会は価値観が同質的なので、過渡期の問題意識に基づいて書かれた本だと考えるとよい。 -- まず、人は自分に甘い。そして

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        エンゲージメント考(2)-エンゲージメントは原因か結果か-

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          イタリア人女子との話-ダイバーシティ(9)-

          先日、ダイバーシティ周辺の議論なのではないかと思われる議論をした。 ダイバーシティというのは要するに「違い」のことであり、そのままではそれを受け容れるという意味を持たない。 なので、包摂まで含めてD&Iと表記されるようになった。包摂とは、ダイバーシティがあることが自然であり、女性活躍施策とか女性役員比率とか、そういったものがそもそも出てこない状態なんだと思う。。 違いがあって当然であり、違いに応じた対応をしようねということで、DEIに進化したというわけだ。 -- 昔

          イタリア人女子との話-ダイバーシティ(9)-

          多様さを知るための異文化コミュニケーション-ダイバーシティ(8)-

          今日、とあるダイバーシティ担当のお客様と新宿でランチがてら雑談をしている中で、以前一瞬公開して閉じたこのエントリがダイバーシティの話であることに思い当たり、2020年11月に書いたエントリを再度公開することにした。 -- 東京都下、西武線沿いの閑静な駅で携帯電話を売っていたことがある。BtoCは多様性のるつぼだ。自分と属性が少し違いそうな人とも知り合って仲良くなる。 そこでは、万引き高校生軍団や、オブザーブ少年(毎日小一時間ずっと店内を観察して変える児童)やら、ものすご

          多様さを知るための異文化コミュニケーション-ダイバーシティ(8)-

          【書評】絶望と苦悩の職場からのブレイクスルー

          今回は以下の書籍の書評だ。 https://amzn.to/49FqcXE こちらを執筆した時点では、Amazonにレビューが見当たらないが、恐らくすごすぎる本だからだろう。一点だけ学べた本はレビューしやすいが、学びが多い本は熟読してからでないとレビューしにくくて、最後はめんどくさくなってレビューしなくなる。そんな本だと思う。つまり、学びの塊なのだ。 著者の鈴木さんは統計の超プロであり、その方が組織分野に携わり、パーソナリティー心理学をガチで研究した。僕は20年来のファ

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          【書評】絶望と苦悩の職場からのブレイクスルー

          岡山旅行記(2)吉備津彦神社

          前回の続きです。前回はこちら。 今回は吉備津彦神社。 ウェブサイトはこちら。 https://www.kibitsuhiko.or.jp/ こんな冒頭だと、さぞかし神社好きが書いているんだろうと思うかもしれません。ただ、僕は人と比べて特別に神社好きという訳ではないと思ってます。 人は神社で拝むが、何を拝んでいるのかとか、なぜその場所が選ばれたのかとか、なぜその場所が廃れずに今も存在するのか、なぜ繰り返し拝む習慣になったのか、といった、人の畏れがシステムになっていった過

          岡山旅行記(2)吉備津彦神社

          岡山旅行記(1)桃太郎伝説を巡る

          3月の中旬に四国の香川で登壇があり、往路は陸路で岡山を経由し、愛媛で商談をしたのち、登壇して、帰路でも岡山に立ち寄った。 香川の仕事は3月の恒例行事になっていて、昨年は岡山の伯母に会いに岡山を訪ねた。その後、少しの時間で観光を試みたが、電車移動の時間を読みそこねたことと、シンガポール人の母娘と何故か同行することになったため、吉備津神社は見られたが夕刻になり、吉備津彦神社は見られずという結果だった(この2つの神社は名前は似ているが別物)ので、今回はリベンジとなる。 -- 往

          岡山旅行記(1)桃太郎伝説を巡る

          世間に関するブックリスト-ダイバーシティ(7)-

          今、勉強会でHBRのDEI特集を読んでいる。 これを読み進める中で、「世間と社会」に関する理解が日本のDEIを考える上で必要なように感じた。 手元の関連する本をリストにしておく。 ▼「世間体」の構造 ▼世間とは何か ▼空気の研究 ▼同調圧力 ▼群衆心理 ▼先生、どうかみんなの前で褒めないでください。 ▼炎上社会を考える このあたりを読んでおくと、DEIあたりの厚みがグッと増すと思うが、全部を精読はできていないのでより深めていきたい。 次回はこちら

          世間に関するブックリスト-ダイバーシティ(7)-

          相続人申告登記について聞きに法務局に行ってきた-相続(2)-

          4月1日に、相続登記の義務化が開始された。 法律の話になるので、詳しくは専門家に聞いてほしいが、僕は以下のように理解している。 相続で不動産を受け取る権利があるのに登記をしていない場合に、過料となる。過料の額は10万円以下となるが、相続人全員に科されるとなるとなかなか大変なことになる。 うちは遺産分割協議はまとまりそうもないため、相続登記が義務化されたといっても相続登記はできそうにない。だけど、過料は避けたい。そういう場合の処理が表題にある相続人申告登記だ。 これは、

          相続人申告登記について聞きに法務局に行ってきた-相続(2)-

          抽象と具象の関係にふと気付いた話

          日経を見ていたら、言葉の力というコラムがあり、そこに抽象について書いてあった。 すがたを漢字で書くと、姿の他に象(すがた)がある。象は、単体では動物の象という意味にしかならないが、象るといえば「かたどる」という意味になり、確かにかたどればすがたをなすのだろう。 抽とは、引き出すことだ。抽出などはまさにひきだすことであり、ひきだしは抽斗と書く。 抽と象を合わせると「象を引き出すこと」になる。抽象化といった場合、象が明確に引き出されていないものを想定して、象を引き出すことに

          抽象と具象の関係にふと気付いた話

          叱るを英語でなんというか-叱る(8)

          以前、フィードバックについて調べていた際に、「叱るを英語でいうと何か」という話にいきついた。 よく勉強した方であれば、叱るに対応した単語としてscoldをご存知かもしれない。ただ、外国人の友人に聞いたところ、この単語は大人には使わないのだそうだ。例えば、犬や猫、幼児、奴隷といった対象に用いるものだ。私たちが「叱る」と思っている言葉を英語にすると、表現には色々あるが、その1つに「give o feedback」となる。 ここで、フィードバックと叱るに接点ができたのだった。

          叱るを英語でなんというか-叱る(8)

          長野旅行記(7)古代の英雄?を追う

          前回のやり残し2つ目です。ここは安曇野の観光スポット、大王わさび農場。きれいな水で、名水百選にも選ばれる場所。 大王と名前がついているのには、歴史的な背景がある。 魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)という古代の英雄がいて、攻め込んできた征夷大将軍の坂上田村麻呂に討伐されてしまったのだそうな。(田村守宮と坂上田村麻呂が混同された説もあり) 強すぎた八面大王は体をバラバラにされて、ここには胴体だけが埋まっているそうな。平将門みたい。胴体を祀るのが農場の中央にある大王神

          長野旅行記(7)古代の英雄?を追う

          長野旅行記(6)龍の子太郎

          昨年、松本から穂高に行き、以下のような記事を書いた。 あまりに情報量が多く、掘り下げできなかったものや行けなかった場所もある。 その1つが、日光泉小太郎だ。穂高神社の主祭神の化身らしく、龍の子太郎のモデルだそうだ。龍の子太郎は、「まんが日本昔ばなし」の龍に乗った子どもといえばわかるだろうか。 これを掘り下げるのを目的の1つとし、松本から車で安曇野に向かった。 -- 道中、篠ノ井線沿いを車で走る際に、梓川と奈良井川が犀川から分岐する場所を通ったところ、涙が出るほど美し

          長野旅行記(6)龍の子太郎

          あそびとは

          昨日、この仕事を始めた初期の頃に議論したことのある話題を唐突に振られた。 「あそび」についてだ。 かつて、あそびについて調べたことがある。そしたら、「遊びと人間 講談社学術文庫」というロジェ・カイヨワによる書籍に行き着いた。 その後、ケイティ・サレンによる大著「ルールズ・オブ・プレイ」でも遊びの3類型が示されたり、あそびと触れる機会は多々あった。(他にも楽しさを調べたこともある。楽しいと遊びは別物だが混同されがちだ。) カイヨワについては、かつて会社のコラムに書いた(