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革命前夜【#61何があってもマイペンライ!】

昨日、先日取材した方の原稿を書いていた。原稿を書きながら、私は興奮していた。

インタビュイーの方はとてもいい話をしてくれた。あとは自分がいかに原稿としてまとめるかだが、多くの読者にとって役に立ち、勇気を与える原稿ができそうだ。

私は、取材でいい話を聞けたときの原稿を書いている瞬間がたまらなく好きだ。快感といっていい。感情が高ぶる要素はいくつかあるのだが、一番は独り占めしている感覚が好きなのだ。

どういうことか。取材の現場にいたのは私とインタビュイーの方、2人だけ。なので、取材での話を知っているのも2人だけだ。今、原稿を書いている途中なので、まだ編集者も知らない。インタビュイーの方も、自身の話がどんな原稿になるのか分かっていないだろう。

つまり、現時点で原稿の中身をしっかりと把握しているのは、この世界に私しかいないのである。素晴らしい話を完全に独り占めしていることの気持ちよさたるや。ライターはいいものを独り占めできる特権階級なのだ。

もちろんずっと独り占めするわけではない。むしろ、これだけいい話を聞けたのなら、一人でも多くの読者に届けたい。そのために、今原稿と格闘しているところだ。

原稿ひとつがどれほどの影響を与えるかは分からない。けれど私はやっぱり信じている。いい文章は人の人生を変えうると。

今書いている原稿を世の中に出すということは、世界を良くすること。私はこれから革命を起こす。でもそのことはまだ誰も知らない。

革命前夜。独特の緊張感が漂っている。

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