LINNAS金沢に泊まり“ホテル”とは何なのかを考えた話。
こんにちは。今週もホテル研究しています、コジャです。
3月頭に北陸旅にいってきました!金沢にいくのはコロナ以降初。まちを歩いていると新しいホテルふえたなぁ...と。
北陸応援割の前&平日だったので、ゆっくりと街もホテルも堪能できた気がします。
今回はLINNAS金沢にやっといけましたのでそのレポを!そして、その宿泊を通じて「ホテルってなんだろう...?」と考えさせられたことを記録しています。
⚫︎まずは宿泊レポ!
“ヒュッゲ”(居心地のよい)がコンセプトのホテル。HPにも記載がある下記の文章がピッタリな印象でした。
所謂“非日常”を体験しに行くためのホテルということではなく、逆に“日常”の暮らしに気付きを与えてくれるようなホテル。
なんだかホテルというと特別感のある場所を一般的には想像しますが、ここはもっと身近な距離感のホテル。敷居が良い意味で低い。イベントやスタッフの雰囲気もまさにそれでした。
コロナ以降、住まいとホテルの境界が色々と変わってきた気もしますが、1つの例として面白いと感じます。
場所は近江町市場のすぐ近く。シェアキッチンがあるので、買ってきたばかりの食材で簡単に食事を楽しむことも可能です。
客室数は全部で46室。客室タイプは下記サイトにありますが、
なんと11種類。多い!自分にあったお部屋を選べるという観点で嬉しいですね。
全46室のホテルで11種類というのは販売管理上大変そう…!(ホテルに感謝しましょう🙏)
そしてウリの1つでもあるサウナ&ジャグジー!最上階で外気浴も可。プライベートなのでゆっくり楽しめます。
⚫︎ホテルを中心に活動を広げる“LINNAS Design”
さて、LINNASについてですが、LINNAS金沢のホテルを中心に少し幅広い活動を行っているのが特徴的です。運営会社の社名は”LINNAS Design”ということで、様々なことやものを”デザイン”して行こうという幅の広さも感じられます。
考えてみると「ホテル」という言葉単体では定義が緩い。泊まれたらホテルなのかというと、そうでもない。「ホテル」に何かを組み合わせることによって、やっと具体的なイメージが見えてくる。そんなふうに、「ホテル」とはベースになるような価値観とも考えられます。
以下ではそんなLINNASの特徴的な取り組みを自分の体験も交えつつ紹介!
⚫︎パジャマクオリティ◎ 家でもLINNNAS!!
「ホテルの体験を家に持ってかえる」という考えではやはりパジャマは外せない。
実はLINNASに初めて泊まったのは最近にも関わらず、パジャマを手に入れたのは1年半前。自宅でかなり愛用したのちに滞在したので、逆にいつも通りという不思議な体験をしました。笑
↓購入した時の記録
様々なホテルのパジャマスタイルを分析した記事を最近書いたのですが(下記参照)、なかでもLINNASのパジャマはオススメの品。1年半も使い込んだ上での口コミなので安心してください。笑
⚫︎ホテル採用メディア「studio STAY」の運営
メディア運営も実施しているLINNAS。ホテル業界の社会問題でもある「採用」をテーマとし、ホテルの現場や裏側のことをオープンに伝え、共感できる仲間と出会うことが目指されたもの。
これこそ、ホテル単体のことを考える視野では辿りつかない活動。最近はホテルやレストランの専門誌「HOTERES」のコラムも担当していたりと、メディアとして活動の幅も広げているようです。
⚫︎コワーキングスペース「S-TOKYO」の運営
国内外のデジタルノマドの集う場所としてリニューアルオープンするS-TOKYO。
コワーキングを中心としつつもカフェやコミュニティバー、イベントスペースもある小さなコミュニティスペース。
4月からリニューアルオープンとのことで、24時間使える仕組みになるそうです…!
泊まることはできないので、所謂ホテルではありませんが、ただ働く場所を探す人のためというよりかは、人との繋がりを大切にする場所として計画されています。
そのようなコミュニティ施設としてはホテルLINNAS金沢と通ずるところがありますよね。
⚫︎現場を主体としたスタンスは強い
様々な活動を広げるLINNAS Designさんですが、ホテルの現場運営のノウハウがベースになっている活動であることは重要だと感じます。
採用メディアにしても、コワーキングコミュニティ運営も、直接的にホテルの運営業務でないとしてもそのベースとなる仕事の考え方、ロジックが様々な部分で影響するはず。
人材会社が運用する採用サービスや、オフィス運営会社が実装するコワーキングスペースとは価値が異なります。
これからの大AI時代!の中では現場で起きていることにはより価値が生まれそうですね。
⚫︎”ホテル”という言葉だけでは伝わらない時代に
ホテルという言葉だけでは万人のイメージが全く異なる時代に突入していると思います。ホテルのカテゴリー自体も多くなり、その中でさらに細分化されて…。
LINNAS Designさんのようにホテルの概念を広げて今までは関係がなかった業体でもある種のホテルが存在したり。新しい掛け合わせやホテルの概念が良い触媒のようになれると面白そう。
ただ見た目や雰囲気が”ホテルっぽい”ということにならず、構造レベルでホテルの概念が活用されると望ましいなと思います。
以前、studio STAYさんにコジャを取材頂いたときに自邸の話でそんな話もしたので、よければご覧ください。
「見た目以上の”ホテルライク”を求めて」↓↓
(※本記事の内容は全て私見です)
以上、LINNAS金沢の宿泊レポートを通じて、ホテルの多様性や新しい価値観について考える機会となりました。ホテル業界に限らず、他の業界においても、常に新しい視点やアイデアを取り入れることが重要ですね。
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