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【雑記】これは武漢肺炎か

2020/1/xx


正月三が日が明け、有休消化中のわたしは大阪にいた。
久々の大阪を堪能し、KIXからのKLIA、お気に入りのコースだ。
滞在中に有休は終わり、めでたく退職日がやってくる。

自由だ。

次の仕事を決めるのは数カ月先にして、しばらく好きなことをして過ごすんだ。

クアラルンプールのいつものホテルで、ぼんやりテレビを見ていると、
なにやら武漢で謎の肺炎が流行ってるらしい。
まったくあの国は。
冷ややかに眺めながら、路地裏のメシを求めて部屋を出た。


この板麺が食べたいのよ

それから数日経ち、日本が国境を閉鎖するとのニュースが流れた。
おお、これはヤバい。
この街は好きだが、ここで帰国難民になる準備はできてないぞ。無職だし。

結局、国境が閉ざされる数日前に帰国できた。
あの国の変な疫病のせいで、なんだか慌ただしくなってしまった。

2020/2/xx


帰国して3週間が経ち、ぼちぼち仕事を探し始めた日のことだ。

ひどい頭痛が急にやってきた。
脳梗塞チェックをして問題なさそうだったので、早めに眠った。

翌朝、元気に目覚め、コーヒーとパンを食べた。
いつものメニューだ。
半分くらい飲み食いして気づいた。
味がしない。
花粉症なので香りについては自信がないが、味がしないのは確かだ。

夕方には味覚が戻ったが、夜半になってソファに座っていられないくらいの倦怠感が襲ってきた。
ソファにだらしなく座るのすらつらいんだ。
アセトアミノフェンを飲んで眠った。

翌朝、また元気に目覚め、元気に朝食を食べた。
味覚も正常だ。
わが街にはダイヤモンドプリンセスが足止めされている。
武漢肺炎がいよいよ来たんだな、水際だけど。

夕方、またひどい倦怠感で早めに眠った。

朝元気→夕方ひどい倦怠感 が1週間近く続いたが、
熱も咳もなく、味覚もだいたいある。
これは何病なんだ。

当時メジャーだった症状にはひとつも当てはまっていなかったが、
自分では武漢肺炎だろうと思っていた。
熱もないのに座っていられないほどのだるさの発作っておかしいだろ、中途半端な症状が気持ち悪いわ。

しかし当時は「帰国後2週間以内、37.5℃以上の熱、咳」がないと検査を受けられないルールだったから、どうにもならなかった。
ひとつも当てはまってないんだ。

仕事もしてないし、外出も控えろムードだし、家でゆるゆるすることにした。

初期にアセトアミノフェンを何度が飲んだだけで、
あとは睡眠と栄養で1週間ほどでなんとかなった。

あれは武漢肺炎だったのだろうか。


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