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長沢道寿の古典

 漢方処方における傷寒論の重要性は、漢方を指導していただいた江部洋一郎先生や小川新先生が、各々の立場の相違はあるものの両先生共に「傷寒論」を重視する派であることから自明のこととしてきました。特に江部先生は、傷寒論から導かれる「経方理論」の論理においてのみ処方の自由は存在する、とまで述べておられたので、まさに最重要文献です。それゆえに、私もどうも「後世方」に関しては、なんとなくこんなものかなといった感じを持っていたのですが、そうではない!という書評でしたので購入しました。後世方における「基礎医学から臨床のtipsまで」という古典を、長沢道寿が著わしている、その解説書です。
 千福先生の「はじめに」で主張されていることは誠にその通り!と思い、年末年始の休みにでもゆっくり読もうかと思っております。
 「後世方」にご興味ある方は、ぜひお読みください。
長沢道寿 漢方処方の奥義

 Amazonからであれば、千福先生の著作には下記のものもあります。

センプク漢方セミナー 長沢道寿「増補能毒」 古典的要点に学ぶ151生薬画像

センプク漢方セミナー 長沢道寿「増補能毒」 古典的要点に学ぶ151生薬
千福 貞博 新興医学出版社 2020-11-30

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