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第95椀 大麦味噌スープ

初出:2022年2月8日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。

テーマ:寒い日に食べたいのはこのお味噌汁
『大麦味噌スープ』


我が家では味噌麹用に大麦を作っています。大麦を麦ごはんとして食べたり、味噌の原料にするとき、外皮をむいて加工します。 これを精麦と言うんですけど、実は今まで無理やり精米機でやっていました。しかし精麦専用の機械ではないので、今ひとつキレイにできないんですね。

それが今年は請負でやっていただける方にお願い出来まして、念願の精麦が叶いました!きれいにひと皮むけてコロコロ可愛くなって戻ってきましたよ。見ていたらなんだかお味噌汁に入れたくなってきたので、ひとにぎり拝借して作ってみました。

大麦(裸麦)「マンネンボシ」

そんなわけで、大麦を使ったスープを調べていましたら、スイスチロル地方の伝統的な家庭料料理を見つけました。その名もズバリ「ゲルシュテン(大麦)ズッペ(スープ)」。穀物は大麦、肉はベーコンや干し肉、野菜も干したものなど、雪に閉ざされるアルプスの厳しい冬でも、家に貯蔵してある食材を利用して作る料理だそうです。そんなスイスのスープをイメージしまして、大麦、ベーコン、ダイコンを使ってお味噌汁に、、、あぁ強引。

まずは大麦を一晩浸漬します(押麦でもできます。押麦なら15分くらい)。鍋にオリーブ油をひいて、ベーコンの細切り、角切りにしたダイコンを入れてよく炒めます。ザルに上げて水を切った大麦を加えてさらに炒めたのちに、日本酒を加えて一煮立ちさせたら水を加え、しばらく弱火でコトコト煮込みます。大麦が柔らかく煮えたら味噌を溶かし入れ完成です。

もうどこの国の料理かわかんなくなってますけど、ちょっとバターをのっけてスイスっぽく(?)してみました。麦のプチプチした食感が楽しいです。ただ、大麦は煮込むとどんどん汁を吸っていくので、たくさん入れすぎますとおじやみたいになっちゃいます。でもこれ一杯でお腹ふくれますよ。、、、果たして味噌汁に分類していいのかわからないものが出来ちゃいましたが、これもまた一興ということで。

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『大麦味噌スープ』
出汁:ベーコン、日本酒
具材:大麦、ベーコン、ダイコン
吸口:バター
味噌:手前味噌


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