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第79椀 大根の抜き菜と豆腐のお味噌汁

初出:2020年10月6日

<お味噌汁> ひと椀がつむぐ大切なもの それは日本のたから

「お味噌汁復活委員会」は、味噌汁の大切さをあらためて発信していこうと、2014年夏にFacebookページにてスタートしました。世話人、お味噌汁復活ライター、一般読者が思い思いの味噌汁を投稿しています。

味噌汁の出汁・味噌・具材を、それぞれに深く楽しく考え広め、毎日の食卓に味噌汁をいただく習慣を復活させるべく、活動の場を広げています。

私コイタは第1期からお味噌汁復活ライターをさせていただいております。ここでは私の書いた記事をまとめて紹介しています。

テーマ:秋が来た!
『大根の抜き菜と豆腐のお味噌汁』


冬野菜の大根は、この10月頃に間引きの時期をむかえます。通常大根の種まきは3~4粒を点まきして、間引きしながら最終的に1本にして育てていきます。この時に抜いた菜っ葉ぱを「間引き菜」、「抜き菜」と呼んで、農家直売所やスーパーなどでも売られています。抜き菜は浅漬けやおひたしにしていただくことが多いかと思いますが、お味噌汁の具にしてもなかなかいけますよ。

油揚げも捨てがたいんですけど、今回は木綿豆腐と合わせてみます。水切りした木綿豆腐を、フライパンにゴマ油をひいたところへ手で崩し入れ、ポロっとなるくらいよく炒めます。続けて少しゴマ油を足して、よく洗ってザクザクっと切った抜き菜も炒めていきます。え!こんなに?というくらい入れてもすぐにカサが減ってしまいますので大丈夫です。しなっとなってきたら味噌を加えて一緒に炒め、味噌が馴染んできたら、昆布水(昆布を冷蔵庫で一晩水につけておいた出汁)を加え、ひと煮立ちしたら完成です。

大根の抜き菜はゴマ油で炒めると、なんとも言えないコクが出て、若い大根のほのかな辛みと香りが秋を感じさせるひと碗ですねぇ。

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『大根の抜き菜と豆腐のお味噌汁』

出汁:昆布水
具材:大根の抜き菜、木綿豆腐、ゴマ油
味噌:手前味噌


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