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大豆を作ろう。

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ワタシの大豆の作り方。飛騨の在来大粒青大豆「ハトコロシ」晩生種の場合です。
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大豆を作ろう。 ①播種

最近大豆をどうやって作っているのか?と聞かれますので、自己流ですがまとめてみました。2023改訂版 播種(はしゅ)は直播(じかま)きではなく育苗箱にしています。なぜ直播きでなく苗を作って植えているのかと言いますと、ハトやカラスの食害を阻止したいのが一番の理由です。また、播いてすぐに大雨が降って豆が腐って全滅したこともありましたので。また、直播きですと2粒づつ播いてから一本立ちに間引きするのですが、これが何だか面倒だし、もったいない気がして。また、少し横に寝せて植え付けること

大豆を作ろう。 ②定植

定植(ていしょく=本式に植えること)2022年改訂版 播種から9〜10日目頃が定植適期です。(気温にもより、もっと早くなることもあります) 播いた豆は飛騨の在来種「ハトコロシ」で、おいしくて鳩が食べすぎて死んでしまうというくらい、鳩の大好物なので要注意です。 播いた豆の8割ほどが良い苗として出てきます。調子がいいと9割ほどの時もあります。残りの苗を育苗して補植用にとっておくことありましたが、初期に生育の悪い苗は後になっても伸びが悪いので、もったいないようですが畑の肥やし

大豆を作ろう。 ③中耕・培土

中耕(ちゅうこう=栽培中に耕すこと)定植から10日後くらいに、天候や雑草の様子を見ながら、一回目の中耕(ちゅうこう=作物を栽培中に耕す作業)をします。 まず、管理機(豆トラ)で畝間を起こします。この為に、管理機のサイズに合わせた畝間にしています。よって、我が家の管理機の幅が60cmですので、畝間は80〜90cmにしています。なければ鍬か三角ホーで手作業になります。この一回目に、特に株間を念入りにして除草しておくと後が非常に楽になります。 培土(ばいど=土を寄せて盛ること)

大豆を作ろう。 ④摘芯

摘芯(てきしん=芽を摘みとること)播種から30日目あたりに、側枝が4〜5本出て来る頃合いかと思います。そうしたら先端の柔らかい芽(頂芽)を手で摘みとります。 摘芯の目的は、ストレスをかけて主茎を太くすることと、枝が分かれて横に茂り莢(さや)数を増やすことです。 播種0日 ①播種  播種10日 ②定植 播種20日〜50日 ③中耕・培土 播種30日 ④摘芯 播種50日〜70日 ⑤開花期の灌水 播種100日〜 ⑥枝豆 播種140日〜 ⑦収穫

大豆を作ろう。 ⑤開花期の潅水

開花(かいか=花が咲くこと)播種から50〜70日目頃、順に花が咲いてきます。葉っぱが繁っていますとパッと見わかりにくいとは思いますが、枝の脇に小さい薄紫の花が咲きます。(花の色は品種にもよります) 大豆は、すべての花が結実するわけではありません。開花期間は15~30日間ありますが、この期間中、結実して莢になる(結莢)確率が変化していきます。 実は大豆は生育初期以降に水分が必要な作物です。特に開花始めから10~15日くらいが、もっとも開花数も多く、もっとも高い確率で結莢しま

大豆を作ろう。 ⑥枝豆

枝豆(えだまめ=未成熟な大豆)播種100日後頃から、大豆を枝豆として食べられる時期にあたります。6月21日に播種したとしますと、9月29日頃になります(気象条件により変動します) 枝豆収穫の適期は莢の状態をよく観察しましょう。莢が付き始めてから徐々に中の身が膨らんできて、色はキレイな深緑色になってきます。莢が見るからにはち切れそうなほどに張ってくると美味しく食べられます。皮にシワが寄ってきますと時すでに遅しです。収穫が遅くなると豆が硬くなってきますので注意してください。

枝豆を楽しもう。

実は枝豆の旬は秋。夏じゃないの?とお思いでしょうが、夏に食べられる枝豆は早生品種で、最も速いものはハウスで栽培されています。 大豆は短日植物です。短日植物ってなんじゃってことですが、夏至から冬至の間、昼の時間が短くなる(夜の時間が長くなる)頃に花をつける植物を短日植物といいます(朝顔、菊、稲、大豆など)。もともと、大豆をいつ播いても同じ時期に花が咲くので発見した習性だそうです。 在来種の大豆はたいてい中晩生〜晩生種です。在来種の大豆を早くに播いても、前述の短日性のために8

大豆を作ろう。 ⑦収穫・選別

収穫(しゅうかく=作物を取り入れること)立冬を過ぎて、播種から140日頃、枯れた葉がほとんど落ち、茎や大部分の莢が乾燥して茶色になり、莢を振ってカラカラと音がするようになれば収穫期です。6月21日に播種したとしますと、11月8日頃になります(気象条件により変動します)。 上の方の莢が一つ二つ自然にはぜてくる頃合いが良いと思います。収穫時期が遅れますと次々に莢から大豆がこぼれて、鳩が寄って来てしまいますので注意しましょう。 上の方は枯れていても下の方がまだ緑がかっている場合

今年(2022)の大豆畑備忘録。

今年の6、7月は平日の仕事も詰まっていたために、大豆の播種を一ヶ月かけて、なるべく日曜日に定植できるように一週間おきに細かく播種してみた。 そしたら、実験したみたいに結果が露わに。ちなみに品種は何度も書いてくどいようですけども、ハトコロシって言う飛騨の在来青大豆。 写真左端、1回目6月3日に播種したやつ。いわゆるツルボケってやつで、実付きが良くない。写真のはまだいい方のやつで、全然ついてないのも多々ある。2回目6月10日、3回目6月16日播種ぶんも同じような感じ。ここまで