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「アートはみんなのためのもの」キースヘリング展

こんにちは!アート王子です!
今日はめちゃくちゃ楽しみにしていた「キースヘリング展 アートをストリートへ」@兵庫県立美術館 を体験してきましたので、その事について紹介します。

開催概要

日程
2024年4月27日(土)~6月23日(日)
開場時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日 ※祝日(5月6日振替休日も含む)の場合は翌日

会場
兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー

公式HPより

楽しみにしていたキースヘリング展に行ってきました!

31歳で亡くなるまでの10年間で「アートはみんなのために」と言う信念のもと、地下鉄やストリートに絵を描きました。
人種差別、核放棄、HIVやエイズ、同性愛に対しての偏見をポスターで社会に訴えたヘリング。多数のポスターが展示されています。
また、1988年に東京青山にポップショップ東京をオープンしてグッズをたくさん作りました。その様子が最後に展示されています。

展示構成

第1章 :Art in Transit 公共のアート
第2章 :Life and Labyrinth  生と迷路
第3章 :Pop Art and Culture  ポップアートとカルチャー
第4章 :Art Activism  アート・アクティビズム
第5章 :Art is for Everybody  アートはみんなのために
第6章 :Present to Future  現在から未来へ
SPECIAL TOPIC:Keith Haring and Japan キース・ヘリングと日本
※ SPECIAL TOPICは撮影不可。

公式HPを参考

キースヘリングとは

キース・ヘリング(1958-1990)
「アートはみんなのためのもの」
あらゆる人に作品を見てもらえるように、ニューヨークの地下鉄やストリートに絵を描きニューヨーカーに受け入れられました。
不景気な80年代ニューヨークからはアンディ・ウォーホルやマドンナ、そしてバスキアの作品もそのような状況下から誕生し、ヘリングもその1人。広告やメッセージをあらゆるポスターにしています。
1983年に日本に初来日、1988年には東京青山にポップショップ東京をオープン。
31歳で夭逝。たった10年間に数多くの作品と影響力を残しました。

アメリカ北東部ペンシルベニア州に生まれる。1980年代初頭にニューヨークの地下鉄駅構内で、使用されていない広告板を使ったサブウェイ・ドローイングと呼ばれるプロジェクトで脚光を浴びる。アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアと共にカルチャーシーンを牽引し、国際的に高い評価を受ける。日本を含む世界中での壁画制作やワークショップの開催、HIV・エイズ予防啓発活動や児童福祉活動を積極的に展開したことでも知られる。90年にエイズによる合併症により31歳で死去。

公式HPより

感想

「キースヘリング展に行きテェ!」その一心でGW前に仕事頑張りましたー!
結論、すごく楽しかった!ポップアート大好き!

キースヘリングはあの赤ん坊のマークは知っていたのですが、これまで詳しくは触れてきませんでした。ただアイコニックな絵柄がなんとなく好きだったので、行き道にユニクロでキースヘリングのTシャツを買って、着替えて行きました!(形から入るタイプ。おかげで予定より2時間遅れた)

行き道、ユニクロで買ったキースヘリングTシャツ

エイズによる合併症で31歳で亡くなったヘリング。ほぼ10年間の創作活動で作り上げた地位・影響力は凄かった(同じく30歳で夭逝し、たった数年で作り上げた佐伯祐三と通ずるものを感じた)

アートはみんなのためのものという信念のもと、地下鉄やストリートに作品を描いていたヘリングは、どこか現代のバンクシーぽいですが、ヘリングはエロや皮肉をバンクシーよりポップに描いているところが僕は好きでした。(バンクシーのリアリティのある皮肉も好き)

おちんちんボウヤ

アンディウォーホルとのコラボの絵もあり、「アンディマウス」と名付けられたそれは金や人々に持ち上げられている皮肉がとても面白いです。(そしてシンプルにアンディマウスが可愛い)

ふてぶてしくて可愛いアンディマウス

最後の章では日本とヘリング。
1983年に初来日して、1988年に東京青山にヘリング自ら手掛けたグッズを販売するポップショップ東京が青山にオープンしました。元々がポップなので、36年近く経った今でも通用するデザインです。巨大な招き猫に手書きでヘリング柄があしらわれた置物が鎮座していて、それが1番かっこよかった!
ヘリングが表参道の道路にチョークで絵を描き、その周辺で若者がブレイクダンスをする映像が流れていました。当時20歳前後だった彼らは今、50代ぐらいだと思うので、元気かなーとふと思いながら出口に向かいました。

あれどういう意味なんだろう?と図録で確認したくなるんですが、今回は図録は販売されていないのが残念です。

兵庫県立美術館の「ギャラリー棟3階ギャラリー」という展示室は初めて行きました。(ゴッホ・ア・ライブやってたところかな?)広いのか、そうでないのかよく分からなかったのですが、展示する部屋も細かく分かれていて、多少混雑する場面もありましたが、スムーズに見れて良かったです。

グッズ

公式グッズたくさん出ていましたー!
僕はクッキーとグミを買いました!

ベイクドクッキー缶 ¥1,350
全面アンディマウス柄。
蓋部分の絵柄違いが2種類あります。
グミ¥972
蓋が黒白2種類あります。絵柄は同じ?
ベイビー型のグミが可愛い

↓その他グッズはこちらから

キースヘリング展予定

兵庫県立美術館

兵庫県立美術館では6月22日まで開催しています。
他にもコレクション展や、特別展も同時開催中です。

・コレクション展I 7/28まで
・特別展 スーラージュと森田子龍 5/19まで 企画展示室
・特別展 描く人、安彦良和 6/8-9/1

巡回

キースヘリング展は東京が終了。その他巡回予定です。

東京展(森アーツセンターギャリー)は終了。
巡回 【福岡】福岡市美術館7/13-9/8、【名古屋】9月〜11月予定、【静岡】11月〜25年1月予定、【水戸】25年2月〜4月予定。

深掘り

この先はダラダラと僕が感じたことを書いていくので上までの情報だけ知りたい方は無視していただいて大丈夫です!
僕の性癖が知りたい方はどうぞ、読み進めてください。

キースヘリングとエロ

ヘリングは可愛らしいエロの絵を描くのですが、デフォルメされてるといえばそうなのかもしれないけど、リアリティは削ぎ落とされていないので、ちょっとした気持ち悪さを感じます。(嫌いではない)

↓これはHIV・エイズの対策のためのコンドームの絵と知らないは危険・言わない(感染していること?)は死。というメッセージ性の強い内容ですが生殖器を擬人化してたり、ちょっと僕の想像力の中にはないものです。

赤ちゃんを奉って、妊婦が踊るという訳わらん構図になっていますが(誰の子やねん)、
配色(蛍光塗料)はめちゃくちゃ好きです。

ゲイである事をカミングアウトしたキースヘリング。「ナショナルカミングアウトデー」を祝うポスターは、隠す(部屋の中に閉じこもる)ことからの脱却がポップに表現されています。

キースヘリングと広告

スウォッチやラッキーストライク、レコードのカバーなどをデザインしています。
絵柄が広告とすごくマッチしていて、レトロポップとして今でも通用しそうです。

キースヘリングとアンディウォーホル

アンディウォーホルの銀髪とサングラスをプリントスクリーンで描くまさに「アンディウォーホル×キースヘリング」のコラボの絵です。
左下にはアンディウォーホル、右下にはキースヘリングのサインが入っていました。

アンディウォーホルのサイン

僕が好きだったメッセージ

頭の中を興味でいっぱいにしよう!
そのために本を読もう!

まさにその通りだと思うし、もっとそうしたいと思った。
学習にハンディや対抗がある人向けにポップに作られたポスターですが、全く勉強しない日本の大人達にこそ届いて欲しいですね。

キースヘリングとアイコン

終盤にはキースヘリングをよく知らない人でも見たことがあるであろう(僕もその一人)、アイコンが並べられていました。
「イコンズ」(icon アイコンの意味)というタイトルのこの作品達は10年の短期間で生み出した、キースヘリングの代名詞たち、まさに「イコンズ」です。

キースヘリングとピカソ

ピカソの泣く女ぽい
なんともアフリカぽい絵です。
今までのビビットな配色ではなく黒を全面に持ってきているのが斬新です。

キースヘリングワールド

この辺りは天才の域に行っていて、もはや理解不能。
獣姦からの壁からおちんちんは色々と大丈夫なのでしょうか?笑

ポップアートが好き!

僕は平成5年生まれなので、当時大流行したスケルトンや、単色・蛍光色のビビットの色合いが好きです。平成レトロが好きです。
その平成の雰囲気を生み出したのが、少し前に活躍したキースヘリングやアンディウォーホルなのかもしれません。
80年代の特色に影響された若者達が、その10年後に商品開発をしていると考えると、あながちありえない事もないかと思います。(スケルトンのマッキントッシュを生み出した、スティーブ・ジョブズもね)

↓こんな感じで転ぶ時は盛大に転んで頑張って行きたいです。

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