見出し画像

#81 言語化のサンクコストとの付き合い方(2024/05/10)

こんにちは。ITベンチャーエンジニアのこへいです。

みなさんは「言語化のサンクコスト」という言葉を聞いたことがありますか?
ジブン株式会社マガジンの投稿など絶賛言語化力の訓練中の私にとっては聞き捨てならない言葉でしたので、言語化のサンクコストの意味や言語化との付き合い方について紹介させていただきます。

既に投資した事業から撤退しても回収できないコストのことで、埋没費用ともいう。 それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで、それが今後の意思決定に影響を与えることを、サンクコスト効果と呼ぶ。

〇言語化のサンクコストとは?

私が「言語化のサンクコスト」という言葉を聞いたのは、荒木博行さんのvoicyでの「人生のレールの外れる衝動の見つけ方」の著書である谷川嘉浩さんとの対談の中です。

一度苦労して言葉にすると、苦労して言葉にした事実が強すぎてもったいなくなり、それ以外の言語化探索が出来なくなること。

対談の中ではこのように説明されています。
また、具体例としては大学生や社会人になり自分の意見を求められるようになると、これまでやってこなかった言語化を頑張ることで言語化のサンクコスト効果の弊害が現れやすいとのことです。

わかるなー。とすごく腹落ちしました。

〇自分の言葉に固執しなくてよい理由

苦労して言語化した自分の言葉は尊いものであり、私も自分の言葉に固執してしまうということがあります。
しかし、固執したところで全く意味がないということに気づきました。

というのも、周りの人は私の言葉など聞いちゃいないからですw
人間が受け取れる情報には限りがあり、文脈やその人の背景・状況に応じて聞きたい情報だけを受け取るものです。そのため、自分の言葉を相手に一生懸命伝えようとしても、意図がうまく伝わる方が珍しいのです。

抽象概念としては同一のことを相手がその言葉を受け取れるシーンで、聞きたいと思えるような具体的な言葉で伝えることを繰り返さないと、そもそも意図は伝わりません。

また、偉い人でも自分で言ったことを忘れたり、状況や気分によって意見が変わることもあります。そのため、自分の言葉に一喜一憂して固執することには大した意味はありません。

むしろ言語化したものが蓄積されることで、この人はこういう考えなのかということが少しずつ伝わり、言語化の意味が生まれてきます。
カジュアルに言語化を重ね、繰り返し伝えることが大切です。

〇自分の言葉に固執しなくなる方法

私自身も言語化が不得意で、たまに苦労して言葉にした内容を必要以上に大切に扱ってしまった経験があります。
しかし、前述の通り、周りの人にはその言葉の意図がほとんど伝わらないものなので固執する意味はありません。

荒木さんと谷川さんの対談でも「これまで言語化してこなかったから苦労して言葉にした事実が強くなる」と説明されていました。
つまり、数を打てば自分の言葉に固執しにくくなるということです。

言語化力が貧弱な私もジブン株式会社マガジンの投稿や、社内でもslackの投稿や時短や生産性向上に向けたドキュメントの作成・共有などを繰り返すうちに、言語化への精神的ハードルが下がっていき、自分の言葉に固執することがなくなっていきました。


ということで言語化のサンクコストとの付き合い方について紹介させていただきました。
色んな人に自分の意見を伝えるためには、同じ意図の内容を様々なシーンで繰り返し、その場にいる人に伝わりやすい言葉で言語化していく必要があります。
自分の言葉に固執しないためにも、周りの人に自分の意見を伝えていくためにも言語化を繰り返すことは必須です。

引き続き、サンクコストに囚われることなく言語化を続けていきます。
最後までお読みいただきありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?