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「いいね」の数より大切なこと

今日はSNSについて考えてみます。SNSのいいねについてです。
SNSは便利なツールであり、世界中の人々と繋がれる素晴らしい手段です。

では、「いいね」が1万件集まった投稿と、いいねが0件の投稿。どちらが素晴らしいものでしょうか?

本質的には「便所の落書き」という意味ではあまり大差がないと思っています(フォロワーの数=告知できる数といった形のインフルエンサーやクリエイターの方は別ですが)。
そもそもSNSは議論をする場所でも、勝ち負けを競う場所でもなく、なんとなくつぶやく場所だからです。

そもそもたった1万です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240412/k10014420151000.html
2023年の日本の総人口 前年より60万人近く減少
日本はいま1年で何もしなくても60万人減っています。もともと1億2000万人いるんです。
1万いいねは何パーセントでしょうか。
また、このいいねも複数アカウント持っている人(bot)が仲間内で水増ししていることも考えると1万いいねというのは大したことがない数ということがわかるかと思います。

ただ、そうは言ってもSNSは「いいね」の数で「勝ち」「負け」を意識させるような構造になっていることも、私たちの心に無意識の圧力を加えています。

本当に大切なのは、何人からいいねをもらえたかではなく、自分が発信したいと思った内容を共有できるかどうかです。そして、それが本当に心からの表現であるかどうか。いいねの数を追い求めることは、時に本来の自分を見失う原因にもなり得ます。

「いいね」を求めるのはさほど難しくありません。
試しに「女性蔑視」や「政権批判」でXでポストしてみてください。わらわらと集まって、すぐに100いいねくらい集まります。

「女性蔑視」のポストの文章を作るのも今や簡単になりました。
ChatGPTでもClaudeでも、生成AIを使えばいくらでもそういった文章を作れます(規約違反にならない範囲で)。

フォロワーも何人くらいいればいいでしょうか。
100人では個人っぽいですね。
1,000人?2,000人?5,000人くらいいれば信用が置けますか?
ただ、5,000人のフォロワーを作るのも簡単です。
#フォロバなどついている人、そしてその人をフォローしている人をかたっぱしからフォローしていってみてください。毎日フォロー上限の通知が出るまでフォローし続けてください。
そして、ChatGPTでつくった文章でもなんでもいいので、同系統のポスト、例えば女性蔑視なら女性蔑視、環境活動であれば、政治批判であれば、そういった同じ系統のポストして、定期的に「ちゃんと中の人がいる」と錯覚させてみてください。
すぐに5,000人くらいなら行きます(少なくとも一昨年は)。

その手間すら面倒であれば、フォロー数5,000人のアカウントを購入してしまえば解決しますよね。Xのアカウント売買がされていることを知らない純粋な方はどうかそのままでいてほしいと思います。

実際に、「いいね」で測る価値というのは、本質的にはかなりくだらないものです。それによって、自分の価値が決まるわけではありません。もっと言えば、SNS上での一時的な評価よりも、現実世界での人間関係や、個々が感じる生活の充実度の方がずっと重要のように私の価値観では思います。

SNSを使うときには、いいねの数を競うことなく、自分の心に正直な表現を心掛けてみるともう少し面白くなるように思います。
現在の価値観としては「多様化」が求められています。
「あんなサラリーマンなんて嫌だ」「就活の時にみんなリクルートスーツを着て没個性でくだらない」などと言っていませんでしたか?
それなのにSNSでは没個性で「みんなが気に入る事」を必死に探して「多様化」を捨てるんですか?

今日はバズったハッシュタグに群がる没個性の象徴ようなポストを眺めながらそんなことを書いてみました。

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