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少し物事の解像度を上げれば世の中が楽しくなる

今日はそんな話です。

例えば就職するときにどういった企業がいいでしょうか。
「ブラック企業」よりも「ホワイト企業」の方が良いですよね。

では「ブラック企業」とは何でしょうか。
同様に「ホワイト企業」とは何でしょうか。

残業時間が多ければ「ブラック企業」でしょうか?
ではどの程度から残業時間は多いといえるでしょうか。毎月20時間?40時間?60時間?
36協定があるので大抵の企業は45時間に収まっているでしょうか。

では残業45時間だとしたらブラックでしょうか。
とても働きやすい気が知れた同僚とワイワイと働いて、そして給料も年収1,000万円だとしたら?通勤手当も全額支給。フルリモートも可、出社も可、働き方は自由でPCも40万円までならどのPCを選んでもOK。その他福利厚生も完備で有給消化率も8割を超えて……、そして何より自分が楽しめる仕事ができる。
こんな企業でもブラックですか?
私の価値観ですとこれは「ホワイト企業」に思います。

では反対に「ホワイト企業」はどうでしょう。残業10時間=「ホワイト企業」でしょうか?
年収が400万円だとしても?そして対してやりがいも感じない粛々とこなすだけの仕事内容だとしても?

ただ、前者よりも後者の方が良いと感じる人もいると思います。
給料よりも家庭の時間を大切にしたい。こういった人は残業時間が45時間よりも10時間の方が「ホワイト」と感じるでしょう。

何を「ブラック」と感じて「ホワイト」と感じるのかも人それぞれです。
それなのに「あの企業はブラックだ」「あの企業はホワイトだ」というのは強引でしょう。
そもそも部署によっても異なりますし、時期によっても異なります。

その為、たとえば転職活動している際に「ホワイト企業に勤めたい」というのは危険です。
10人いれば10通りとまでは言わないですが、7通りくらいの「ホワイト企業」はありそうです。また、ライフステージにも異なりますよね。20代にとっては「ホワイト企業」だけど40代にとっては「ブラック企業」など。逆もしかりです。

世の中抽象化して伝えることが増えてきました。
特にSNSが情報伝達の主流になっている今、抽象化した方がマスに届くのでその傾向は今後も強まっていくことかと思います。

ただ、個人で何かを行ったりする際は、その抽象化されたものに対して、少しだけ解像度を高めて「なんだろう?」と考えて自分なりに理解を深めると少し楽しいかと思います。

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