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何度目かのスタンド・バイ・ミー 2024.3.27

・誰しもなんとなく何度も観てしまう映画ってあると思う。それが金曜ロードショーでやってたらつい観てしまう程度だったり、円盤を買って何回も観たりと熱量は違うだろうけど何かしらあったりする。

・私にとってはそれがスタンド・バイ・ミーだったりする。最初に観たのがいつだったか覚えてないが小学生の時だったと思う。汽車が迫り来るシーンがとても印象に残っていた。それから2回目に観たのはかなり時間が経ってからで、確か大学2年生の時だ。そのころはサブスクもまだ盛んではなかったので大学の帰り道にあるTSUTAYAに足繁く通っていた。名作と言われるものを調べてはレンタルしてを繰り返して一通り興味のあるものを見終わったので、昔観た映画をもう一度観てみようというフェーズに入っていた頃だった。

・なんとなくスタンドバイミーをレンタルした。なんでレンタルしようと思ったかは覚えていない。改めて観てみると全然内容を覚えていないことだらけで死体を探しに行くってこともそういやそんな話だったな…程度だった。でも見覚えのある汽車のシーンを観た時に少年の頃の記憶がフラッシュバックした。このシーンに少年の私はかなり感化されてしまい友達と自転車で冒険のような気持ちで遠出した。もちろん映画のようなことは起きなかったし夕食の前には家に帰った。そんな少年の日の些細な記憶が映画からよみがえってきた。

・それから大学生活が忙しくなるにつれて、あれほど通っていたTSUTAYAからも足が遠のいて全然映画も観なくなった。そこからまた年月は流れて社会人になった頃にサブスクが流行り始めた。それをきっかけにまた良く映画やアニメを観るようになった。

・社会人になってからまたスタンドバイミーを観てみたら、もちろん少年時代の記憶が変わらずよみがえるのだが、大学生の時とはまた違った部分にも思い入れが強くなった。

・後半のゴーディとクリスが見張りをしながら語り合うシーンは大学生の時はそれほど気にも留めなかったと思う。社会人になってある程度、大人や社会の汚い部分を知ると担任の裏切りの話もそういう大人もいるよな、教師だとしても所詮は人間だしと考えてしまう。でも子どもの頃は大人がそんなことするなんて想像もできなかった。誰しも子どもの頃に大人から裏切られる経験はあると思う。そんな苦い記憶がよみがえってきた。

・それからなんか疲れた時や、新しい映画を観る気になれなかった時、暇で何もすることがない時などふとスタンドバイミーを観ようと思うことがあり何回か観ている。今日もふと、そう思って観ていた。

・この映画は観るたびに何かしらの発見があると思う。今日観て発見したことももちろんある。1年前にお洒落だと思って5万円で買ったメガネがテディのメガネにそっくりだったことだ。そんなどうでもいい発見に笑ってしまった。

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