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平山正木という男/映画『パーフェクト・デイズ』をめぐって
去年の年末のこと。夕食の仕度をしながらラジオをつけていた。ピーター・バラカン氏が「平山の聴いている曲のセンスが抜群にいい!」と感心の声をもらしているのが、ふと耳にはいってきた。
(平山って一体だれだろう?)
何ていうことはない。映画『パーフェクト・デイズ』にて役所広司の演じる主人公・平山正木のことだった。映画をまだみていない自分が<平山>を知らないのも当然だった。ラジオではザ・ローリング
石のための掌篇小説◆アクアマリン◆
少年は、白いタンクトップに紺の短パン、
ビーチサンダルという出で立ちだった。
二泊三日の小旅行の最終日。
昨日は生憎の雨だった。
今朝から晴れて私は散歩に出た。
海辺のホテルを出る。空気は澄んでいた。
私は去年買った柄のワンピースに
今回の旅行に買った麦わら帽をかぶった。
防波堤から砂浜へ降りる。
ふいに私は砂の感触をたしかめたくなる。
私は裸足になった。そして砂浜を歩
アルチュール・ランボーの半生◎詩
アルチュール・ランボーの半生
前方は、砂にまみれる
ふるえる舌で推敲する
「いとしい」か「おそろしい」か
灼熱と災厄のトートロージー
棒、皿、花びら
午睡のヴィジョン
黒に祈るまえの、
つまりそれは瞼を閉じるまえの、
あなたの神髄
孤立した存在が愛を育てる
はじめに本の帯文から紹介します。
読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う。
谷川俊太郎のメッセージです。本を読み終えたあと僕は、詩人の達見に対して、ふかく同意せずにはいられませんでした。僕がこの本を読んだのは三度目で、初読から18年、二読目から5年ほど経っていました。まさにこの本の真価がようやく感じられる所に自分自身が来たということなのかもしれません。
さて、
絵本の旅へ#3 ウォーミングアップ
絵のウォーミングアップに、塗り絵をする。
気づけば、ウォーミングアップで終わる(笑)
それが、なんだか、かえって、たのしい。
塗り終えたあとの、アタマの空っぽな感じ。
ただいま、午前11時23分。