見出し画像

自分のアイデアの源泉

培ってきた経験

家電量販店で、暖房器具の担当を任されて自分なりにお客さんが分かりやすいような説明を心がけた。
その時から、あーすれば良いかも、こーすれば良いかもとアイデアが浮かんでは試した。
例えば、たまに任された掃除機コーナーで「某吸引力が変わらないただ一つの掃除機」がどうしてオススメなのかを説明するために、捨てられてた発泡スチロールを細かく切り出して「ゴミが目詰まりしないんです!」と販売に繋げることができた。

色んなお客さんがいた、オススメする気持ちが強すぎて良いことばかり言ってたらクレームになったりもした(汗)
とあるお母さんと娘さんは、ライバル店と値段を見比べてくる!と出ていったと思ったら一時間後に「あっちは、君みたいに親身に話しかけてくれる人が誰もいなかった!!ここで買うわ!」と言われ嬉しかった。
いまだに、覚えているのはムラサキの髪のマダム。最初はファンヒーターコーナーで迷っていた所を、どんなものがいいかを聞いて、まーたくだらない話を混ぜながらも選んでもらった。そしたら「なぁ?お兄ちゃんやから聞くけど、掃除機もほしいんやけど…」
なんだか自分が求められた気がして、そんなに担当したことなかったけど、どんなやつが欲しいですか?としっかり聞いてオススメした。レジでお会計の時に、上司の方にマダムが「このお兄ちゃんの熱心さに負けたわ!親身だよねぇ~」と笑顔で話していた、心の中でにんまりしてしまった(笑)
その後、上司から「やるじゃん、それがこぐれの良い所だから活かせよ!」と言われた。これは忘れちゃいけない気持ちだと噛みしめた。

心のスイッチが変わった瞬間

自分は幼い時から「某夢と魔法の王国」で働きたいと思っていた。中でもジャングルを船で探検するお兄さんやお姉さんに憧れていた。諸事情で地元で働くことを決めたがそれから数年後、おとう(父)が亡くなった。ここで母を一人にして東京に行くことは諦めた。
家族を支えるために、四苦八苦しながら仕事を転々とした、そんな中とある仕事でショッピングモールの一角で車の試乗会のイベントに参加した。
イベント会場で流れる大音量のBGM、車を試乗してもらう際の案内、販売に繋げる為だがお茶しながら来場者と雑談、お子様スペースにはバルーンの遊具で楽しむ子供達、特別な時間が流れていると感じた。そうだ!俺はこうゆうことがしたいんだ!!
「祭」というと複雑だが、ワーッと皆が笑顔になれるような空間が作りたい!やりたいことが見つかった気がした。しかし、まだこの時は自分んちの「こぐれや」 に希望は見出だしてはいなかった…

楽しませる為なのに…

その後、自分の今後のアイデアを爆発させる為の一因にもなったゲームセンターに就職した。
最初は深夜の勤務で、慣れるまでに苦労した。昼間に訪れるお客さんが快適に遊べるように清掃がメインだった、上司の方から「汚いと思う所で遊びたいか?お客さんの目は鋭いぞ。」当たり前だが大事なこと。その上司からはお客さんを楽しませるには、どうしたらいいかを色々聞けた自分には無い考えもあったからだ。
数ヶ月経って、昼間の勤務に異動になった不安だった深夜帯ではいなかった子供の相手を人生で初めてメインとするからだ。そんな不安はすぐに吹き飛んだ、仕事しなきゃいけないのに一緒になってバカ騒ぎしてた(笑)でも親御さんも笑って仲良くもなれた。そんな時、ふと思った。
このお店イベントがない…確かに曜日によって割引デーみたいなのはあったけど、季節的な大きなイベントは無かった、というか誰も企画もしてなかった。そんな時、年の近い先輩が
「俺さ、文化祭みたいな事したいんさ、ハロウィンも近いしな!」それを一緒に聞いてた同僚とすぐに店長の所へ直談判しに行った。店長はノリのいい人で快諾してくれた。これが自分が初めて企画したイベントだった。自前で海賊の衣装を買ったり、先輩を巻き込んでドンキホーテで衣装揃えたり…
ただやっぱり世の常なのか、快く思わない方々もいた【衣装を着て仕事?自己満足じゃないのか?】【それをしたところで何の意味があるのか?】そんな意見が出てもおかしくない、なんせ入社して半年のぺーぺーが先陣きってやろうとしてること、面白くないと思う人もいると思う。ただ辞めた今だから言える。
「本当は、一緒に参加したかったでしょ?」
イベント当日、嫌味を言っていた人程、興味津々に参加しようとしてたからだ。もちろん気持ちよくなりすぎてトラブルも起きた(汗)でも、初めて級にお店で子供達にお菓子を配ったりするイベントにお客さんからは誰一人としてクレームは来なかった。(子供達だけっての嫌だから年齢関係なく、うまい棒配ったけどね(笑))

目立つ→反発→窮屈

イベント担当というとおこがましいが、クリスマスにはズタ袋にお菓子を思いっきり詰め込んで店内で子供を見つけては、すっ飛んでって後ろで見ていた親御さんが悲鳴をあげる程(良い意味で)、子供達がもういい!(笑いながら)と拒否る程、チョコやお菓子を配り歩く「あの店の変な店員」に徹した。

とあるキッズゲームの大会、担当していた上司の進行を見学してて、本当に子供達が楽しめているのか?と失礼ながらに上司の進行に疑問を持った。そこで自分は思いきって名乗り出た。進行をやらせてくれと、これまたそのゲームのキャラの衣装や実況用マイクを自前で用意して、子供達が必死に頑張る姿を応援した。回数を重ねる毎に、親御さんから「他の店はこんなことしないよ?最高だね!」と言われ、子供達からしたら何も娯楽のない地元だけどせめて参加した記念にと集合写真を最後に撮るようにしたら、終わった後に何人かの子供達が寄ってきて「僕と写真撮ってください!」当時、ヘルプで衣装を着せていた後輩と俺たちでいいの?なんて思いながら記念撮影したのは良い思い出です(笑)

だが、店員内で良い思いをしない人達は次第に増えていった。その時に調子に乗っていた自分も悪いが、景品の仕入れを担当してる人とは、ここまでやっていいラインは決めてはいたが、クレーンゲームで苦戦している子供やお客さんに過度な応援や手助けをしていた所が目立ち、上司と一触即発まで行った事もあった。もちろんお店としての利益も大切だしそれを守った上で応援してるし、クレーンゲームで絞れば絞るほどお客さんは離れてしまう!と言っても馬鹿にされたように理解はしてもらえなかった。
内情を知る人から聞けば、そのお店は昔から厳しい設定(?)だったらしくサービスをするということがなかったらしい。そんな中でイレギュラーな自分が入ってきてドンチャン騒ぎをしていれば面白くないのも当たり前だろう。
次第に風当たりは強くなり、みんなが面白いと思える事をやりたかっただけなのに会社での居場所は次第に無くなっていった…

これからの話に続く…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?