トランス男性のこぐま

2023年、性別適合手術を受けて20年。 2024年、戸籍の性別変更して20年になる。…

トランス男性のこぐま

2023年、性別適合手術を受けて20年。 2024年、戸籍の性別変更して20年になる。 この区切りで何か始めようと思いたった。娘達は僕がトランス男性だと知らない。いつか娘達が知ってしまった時、カミングアウトできなかった弱さとその言い訳として、僕の歴史をここに残していく事にした。

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はじめに

娘達へ まず勘違いはしてほしくないのだけど、お父さんは決して2人を信用してないわけじゃない。 きっとカミングアウトしても、とまどいながらも「そうなんだね」と僕に伝…

後悔してないのではなく、やってよかったという事

XのDMの返信に「こぐまさんが手術した事を後悔していないのではなく、やってよかったと考えている事を感じているー」と書いてあり、改めて、確かにそうだと感じたので書い…

僕は18歳から体に負担をかけてきた。23歳で生殖器もなくし何Lの輸血をした。妻の両親は若くして病気で亡くなった。僕と妻は63歳以降リアルが想像できない。なので2人して老後より今を大事にしたい気持ちが強い。
ふと、あと何年一緒に居れるか考える。

次女の学校へ公開授業に行ってきた。僕に気付くとニヤリと笑顔。小さい時から、発表会や参観日などではいるかどうか確認してるよね!その姿が見たいが為に店閉めても学校行事は行きたいのです!あと3年。目に焼き付けておかなきゃ!

性別ってなんでしょね?「性自認」て言葉に違和感あるが結局「自認」なのかな?男女の概念が人それぞれ。戸籍性もただの表記でしょう?社会生活が楽になるだけで根本解決にはならない。

この子の性別はどちらに見えますか?

左の子供の性別はどちらに見えますか? 答えは僕です🥸 大学病院のカウンセリングで母は先生から「産まれてから自我が芽生えるまでの事を思い出してください」と言われ、…

不思議なきもち

次女が電車で通学している。学校帰りに友人と遊んで帰る。そこは僕も青春時代を過ごした場所で、なんとも言えない不思議なきもちになる。 僕は私立受験の時にワザと筆箱を…

プロフィール写真変えてみました🥸

Xで根拠のない妄想だと虐げる言葉が流れてくる。そんな人に「あなたの信頼している人がトランス男性だったと知ったらその時から(根拠のない妄想を思想として生きてる人)として扱うんですか?」と聞きたくなる。
僕のリアルはそこにはないのに。

先人達の思いが失いつつある

#日経COMEMO #NIKKEI まだこれからどうなるのかわからないが、この特例法を作る時に活動を福岡で手伝った身からすると、こんな世の中になろうとしてるとは悲しすぎる。 …

特例法廃止だ!元に戻せ!と言われ、女戸籍に戻す事で離婚、子供と離縁、今まで得ていた権利を手放す事になるわけだが、僕にとって今の世界は「元々なかった世界」ありえない未来だ。
できた当初、風穴を開けるための立法だった。改正ありきだった。誰かが人生を賭したことを絶対忘れてはいけない!!

トランスセクシャルじゃなくても多分、生き方は変わらなかった

僕の人生はトランスセクシャルを切り離して考えることはできないが、これでも年相応に夢を抱いた事もあった。 僕はイラストを描くのが好きだ。油絵やアクリル画もしていた…

目的の為なら「女」を「装」う事も厭わなかった

僕は高校卒業(1998年)してすぐの3月後半からの半月弱、福岡の繁華街の中洲でホステスをしていた。 未成年の僕は年齢を詐称してクラブに入った。化粧も女性用のドレスも…

本や映画をみて、客観的に作品を楽しめる状態になっている事に気付く。僕は晩年どんな気持ちを抱くのか、少し楽しみになってきている。よい、作品でした。町田そのこさん、たくさんの気付きをありがとう!

18歳の姪と18歳だった時の僕、それから18歳の娘

姪は18歳になってすぐ親元を離れ生活していた。様々なトラブルが姪に起き、母(姪から見ると祖母)は心配し落ち込んでいた。僕もその時一緒に話を聞いていたが、落ち込むよ…

妻は僕に「存在してくれるだけでいいよ」という

僕はどうも一目惚れ体質なのか、彼女(身を引き裂かれる)をあんなに引きずっていたが、あっさり妻に一目惚れした。 初めて妻と出会ったのは仕事関係からだった。少し特殊…

はじめに

はじめに

娘達へ

まず勘違いはしてほしくないのだけど、お父さんは決して2人を信用してないわけじゃない。
きっとカミングアウトしても、とまどいながらも「そうなんだね」と僕に伝え、また毎日を過ごしていく中でどうでも良い事にしてくれると思う。

2人とも、その柔軟な思考で他人を受け入れていくし、良い意味で「そう言うひともいる」とほったらかしにしてくれるし、お父さんはそんな2人を尊敬している。

ではなぜ2人にカ

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後悔してないのではなく、やってよかったという事

後悔してないのではなく、やってよかったという事

XのDMの返信に「こぐまさんが手術した事を後悔していないのではなく、やってよかったと考えている事を感じているー」と書いてあり、改めて、確かにそうだと感じたので書いておく。

当時(19年前)受けれる手術を全て受けた。身体中切り刻んで出来た男性器は僕が想像していた以上の効果があった。

そこにある事の心理的な安心感だけではなく、痛い、気持ちいいという感覚がある事、排泄に問題がない事、セックスができる

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僕は18歳から体に負担をかけてきた。23歳で生殖器もなくし何Lの輸血をした。妻の両親は若くして病気で亡くなった。僕と妻は63歳以降リアルが想像できない。なので2人して老後より今を大事にしたい気持ちが強い。
ふと、あと何年一緒に居れるか考える。

次女の学校へ公開授業に行ってきた。僕に気付くとニヤリと笑顔。小さい時から、発表会や参観日などではいるかどうか確認してるよね!その姿が見たいが為に店閉めても学校行事は行きたいのです!あと3年。目に焼き付けておかなきゃ!

性別ってなんでしょね?「性自認」て言葉に違和感あるが結局「自認」なのかな?男女の概念が人それぞれ。戸籍性もただの表記でしょう?社会生活が楽になるだけで根本解決にはならない。

この子の性別はどちらに見えますか?

この子の性別はどちらに見えますか?

左の子供の性別はどちらに見えますか?

答えは僕です🥸

大学病院のカウンセリングで母は先生から「産まれてから自我が芽生えるまでの事を思い出してください」と言われ、改めて僕の言動を思い出す作業をした。おかげで僕が覚えていない事を母から聞く事ができた。

「男の子の下着はー」で書いた様に、僕は長子でありがたい事にお古はなかった。4歳の僕は好んで男の子の格好をしていた。だれから教わったわけじゃなく、

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不思議なきもち

不思議なきもち

次女が電車で通学している。学校帰りに友人と遊んで帰る。そこは僕も青春時代を過ごした場所で、なんとも言えない不思議なきもちになる。

僕は私立受験の時にワザと筆箱を忘れた。なぜなら受験校は女子校で合格したら困るからだ。当時、私立はほぼ男子は男子校、女子は女子校だった。僕は女子所属だから当然女子高。受験日、隣の席の女の子が筆箱を忘れた僕を察して予備の鉛筆と消しゴムを貸してくれた。とんでもなく良い人だっ

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プロフィール写真変えてみました🥸

Xで根拠のない妄想だと虐げる言葉が流れてくる。そんな人に「あなたの信頼している人がトランス男性だったと知ったらその時から(根拠のない妄想を思想として生きてる人)として扱うんですか?」と聞きたくなる。
僕のリアルはそこにはないのに。

先人達の思いが失いつつある

先人達の思いが失いつつある

#日経COMEMO #NIKKEI

まだこれからどうなるのかわからないが、この特例法を作る時に活動を福岡で手伝った身からすると、こんな世の中になろうとしてるとは悲しすぎる。

特例法が作られる前、各々で裁判を起こしていた。戸籍の性別変更で棄却される先人達。体の性別を変えた後、ひっそりと社会に紛れて生活していたにも関わらず、顔を出し、非難されるのを覚悟の上で運動をした。

汗を流し、血を流し、希望

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特例法廃止だ!元に戻せ!と言われ、女戸籍に戻す事で離婚、子供と離縁、今まで得ていた権利を手放す事になるわけだが、僕にとって今の世界は「元々なかった世界」ありえない未来だ。
できた当初、風穴を開けるための立法だった。改正ありきだった。誰かが人生を賭したことを絶対忘れてはいけない!!

トランスセクシャルじゃなくても多分、生き方は変わらなかった

トランスセクシャルじゃなくても多分、生き方は変わらなかった

僕の人生はトランスセクシャルを切り離して考えることはできないが、これでも年相応に夢を抱いた事もあった。

僕はイラストを描くのが好きだ。油絵やアクリル画もしていた。何度か賞を獲る事もあり、それらによって一層好きになった。将来はデザイン関係に就きたいとも思っていた。

高校2年の夏、ちょっと英語が得意な僕はホームステイの縁があった。多額の費用もかかるが、親から僕の勉強になればと行かせてもらった。その

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目的の為なら「女」を「装」う事も厭わなかった

目的の為なら「女」を「装」う事も厭わなかった

僕は高校卒業(1998年)してすぐの3月後半からの半月弱、福岡の繁華街の中洲でホステスをしていた。

未成年の僕は年齢を詐称してクラブに入った。化粧も女性用のドレスも、なんならブラジャーさえない僕を採用したママは今思えばとんでもないお人よしか、若い子がどうしても欲しかったのか。

会員制のクラブで、僕が配属された所は少し若めの40代のお客様が多く、ママ曰く「初々しさがウリになる」らしかった。

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本や映画をみて、客観的に作品を楽しめる状態になっている事に気付く。僕は晩年どんな気持ちを抱くのか、少し楽しみになってきている。よい、作品でした。町田そのこさん、たくさんの気付きをありがとう!

18歳の姪と18歳だった時の僕、それから18歳の娘

18歳の姪と18歳だった時の僕、それから18歳の娘

姪は18歳になってすぐ親元を離れ生活していた。様々なトラブルが姪に起き、母(姪から見ると祖母)は心配し落ち込んでいた。僕もその時一緒に話を聞いていたが、落ち込むよりむしろ、その問題が自分には解決できないと判断して親に相談している時点で安心した。

姪と姪の親の関係は良好だと確信する。

姪は現在19歳。必要以上に心配する母(姪からすれば祖母)に元気つける為に僕が18歳の時の事を話した。(逃亡者の様

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妻は僕に「存在してくれるだけでいいよ」という

妻は僕に「存在してくれるだけでいいよ」という

僕はどうも一目惚れ体質なのか、彼女(身を引き裂かれる)をあんなに引きずっていたが、あっさり妻に一目惚れした。

初めて妻と出会ったのは仕事関係からだった。少し特殊な仕事なので詳細は控えるが、穏やかな物腰で柔らかい印象を受ける言葉使いの奥に今からチャレンジする企画を話す時に見せたプロフェッショナルな姿に惹かれた。

だが、何回目か会ったときに娘たちの存在を知る。既婚者だったのか。と落胆したが、その時

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