ハイデガーの方法論
ハイデッガーは、「自己を観るのに必要なあり方」を実存論的カテゴリー呼び、カントの範疇と同様に、実存論的カテゴリーはアプリオリな精神の必然的な働きであると言い張る。
カントの範疇は、精神が精神以外の事物に秩序を与える必然的な仕方であったが、実存論的カテゴリーは、精神が自らを見る必然的なあり方である。
しかし、こうした実存論的カテゴリーはいかにしてそれを知るに至り、分析するこが可能なのか?
カントが範疇をひき出してきたのは、伝統的な論理学の構造からだった。
ところが範疇と違い、実