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【3分要約・読書メモ】物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術

ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「物語思考」についての記事となります。


■著者

けんすう(古川健介)
起業家、エンジェル投資家、アル株式会社代表取締役。
1981年生まれ。浪人生時代に「ミルクカフェ」という大学受験サービスを立ち上げたあと、レンタル掲示板の「したらば」を運営。
新卒でリクルートに入社後、起業してハウツーサイトの「nanapi」をリリース、2014年にKDDIグループにM&Aされる。
現在は「クリエイティブ活動を加速させる」ために、きせかえできるNFT「sloth」、成長するNFT「marimo」などを手掛けている。

本書の使い方

・多くのビジネス書は、使い勝手が悪い
本書は、「やりたいことを見つけろと言われても、見つけ方がわからない」という人や「行動しろと言われてもできない」という人を対象にしています。

  • 「行動したほうがいい」のはわかるけど、なかなか行動できない人

  • やりたいことは特になく、あったとしても自信がない人

  • 何をやればいいかわからないけど、情熱的で充実した人生を送りたい人

本書で言いたいことは、自分を高めたり成長させてたりする、というよりも「思考の組み立て方を少し変えるだけで、幸せな状態に移行することができる」ということ。

オープニング 「物語思考」とはなにか?

・「物語思考」とは
「自分の理想通りの人生を過ごすためには、いっそ一つの物語を作るように考えたほうがいいよ」ということ。
自分を主人公にして「物語を進めるように」人生を送ること。
つまり「自分を客観しやすい状態にしておいたほうが、本質的な対策を打ちやすい」ということ。

「物語思考」では「やりたいこと」を設定するのではなく、まず「なりたい状態をイメージ」することからスタートします。

【物語思考の5ステップ】
1.自分を制限している頭の枷を取る
2.なりたいキャラクター像を設定する
3.そのキャラを実際に動かす
4.そのキャラが活きる環境を作る
5.そのキャラで「物語を転がす」

物語思考」より

ステップ1 頭の枷を外しながら、なりたい状態を考える

・「なりたい状態」こそが行動に影響を与える
人間、過去にやってきたことを惰性で今日もしてしまうことが多いから、なんとなく過去の自分の方が今の自分に影響を与えそうな感じがしますが、現在の行動には未来になりたい自分増の方が影響を与える。

・「10年後なりたい状態」を100個書く
未来の自分を想像するためには、まず「10年後になりたい状態を、制限なしに100個ぐらい書く」のがおすすめ。

・要素ごとに数値化してもいいかも
自分が幸せだと思う状態を明確化するためには、要求をジャンルごとに数値化するものおすすめです。

・リスト化を完璧にしようとしない
最初から完璧なリストを作る必要はありません。
迷路に入れたネズミが最短距離を見つめるには、シンプルに「迷路に入れられた最初の1,2日でどれだけ多く失敗したか」が差になります。学習初期にどれほど無駄なルートを通ったかが決め手なんです。
失敗は成功の母、みたいな言葉をみなさん、何百回も聞いたことがあると思うんですが、正確には「学習初期に、無駄なルートをたくさん通ったほうが成功する」かもしれません。

ステップ2 「キャラ」の作り方

・なぜ最初に「キャラ」を設定するといいか?
多くの人が「自分というものが存在して、その自分が動いている」と考えているのですが、「一番なりたい状態に近づくために、一番効率的なキャラは何か?」を考えたほうが楽。

・キャラの求めることからキャラの原型を作る
イメージとしては「自分が書いた、なりたい状態にたどり着きそうな人ってどんな感じなんだろう」などで決める感じです。
まずは、なりたい状態を眺めながらざっくりとイメージし、それを体現している「実在の人物」を想像します。

ステップ3 「キャラ」に行動させよう

・キャラがしそうな行動を書いて実践してみよう
まず、一番初めに考えるべきは「話し方」です。
キャラに合わせた発言がイメージできるようになってきたら、次は自分の生活の中で出てきそうなシーンなどで、そのキャラがどういう行動をするのかをシミュレーションしてみる。
自分の性格を変えるのではなく、「そういう性格の人がしそうな行動をできるようになる」ということ。

・本当の自分とは何か?
「自分とは何か」を考えるよりも、なりたいキャラを考え、そのキャラがしそうな行動をリストアップし、ひたすら行動していく方が、いきいきと自分が生きたいような人生を楽しめるようになる。

ステップ4 キャラが最高に活きる環境を作ろう

・自分は「自分」をどう認識してるのか
自分で「自分の行動を見て、自分の性格を判断している。
周り方の扱われ方が変わる→自分の行動が変わる→自分の性格が変わる

だいたいの個人の性格の違いなどは誤差みたいなもので、ほとんどは状況や環境によって生み出されているもの、と考えるほうが合理的です。

・勇気がないわけじゃなくて環境が違う
理想の自分や「こうしたい」というものがあるときに「自分が努力する」とか「周りが何と言おうと自分の信念を貫く」とかはダメなパターン

「自分を変えるならまず環境を変えよう」というのは、要は「周りにいる人」を変えようということ。
自分が理想とするキャラの行動をしている人の中に交じるだけで、自分も行動できるようになる。

ステップ5 物語を転がそう

・物語を転がすコツ
①不安なことをすべて紙に書き出してみる
②尊敬する人にメールで相談するふりをしてみる
③アイディアを温めない
④「判断」と「決断」を区別する
⑤リスク管理表を作る

■感想

他の自己啓発本とは違う。自分を鼓舞させたり、モチベーションを一時的に上げて行動を変える本ではない。自分から夢や目標を設定してそれに向かって行動を取れる人は一握りの人。本書では、キャリアプランではなく自分のキャラを設定することで行動を変えていくことが語られている。

人生とは「あなたという主人公が、なりたい自分になるための成長物語」。「そもそも自分はどうなりたいんだろう?」漠然と考えている自分の未来像が本書を通して具体的になる。急激な変化は起こらないが、毎日の小さな一歩が変わり、気づいたときには理想の自分に近付いている、そう信じることができる本。「なかなか行動できない人」に特におすすめの本です。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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