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【3分要約・読書メモ】人間として最良のこと

ご覧頂き誠にありがとうございます。
今回は「人間として最良のこと」についての記事となります。


■著者

キム・ヘナム
精神分析医。1959年ソウル出身。高麗大学校医科大学を卒業し、国立精神病院(現国立精神健康センター)において12年にわたり精神分析の専門家として勤務。慶熙大学校医科大学、成均館大学校医科大学、仁済大学校医科大学の客員教授、また、ソウル大学校医科大学招聘教授として教鞭を執り、キム・ヘナム神経精神科医院の院長として患者を診た。ベストセラのー『as a person 人間として最良のこと』、『もし私が人生をやり直せたら』などの書籍を送り出し、多くの読者の共感を得ている。

第1章 成熟とは何か

・なにごとにも執着しない人は、傷つきたくない人
何事にも執着しない人は、他人と等しい関係を結ぶのを避けます。あえて感情的な距離を保つのです。そうすることで彼らは、対人関係で木津着かないように、自分自身を守っています。

・大人になるとは、夢見ていた自分とはまったく違う自分の姿を直視すること

・それが自分にどういう意味を持つかだけは決められる
一旦選択したらそれにベストを尽くし、選択を誤ったと考えたならば、大胆に覆す勇気を持つことが大切です。時代のせいにしたり、どうにもならない状況のせいにしたり、関係のない人に選択の責任を転嫁したりするべきではありません。

・大人になるとは、自分をコントロールできること
大人になるには自分をコントロールでき、行き過ぎた欲望から解き放たれ、正しい選択ができなければいけません。

・メンターは変えていくべき
人の成長とは、人生を切り開いていくために、両親というメンターを離れて新しいメンターを探し、そのメンターとも決別し、また別のメンターを探し出すという過程の連続です。

・「だれかに助けを求めるべきだ」と思えることが第一歩
メンターに出会おうとしたら、出会った人がだれであってもよく観察し、オープンマインドで長所を探すようにしてください。メンターに出会うには、誰かの助けが必要だという事実を認めることから始まります。
メンターとの出会いは、偶然訪れる幸運ではないのです。

第2章 あなたの成熟をはばむのも心である

・大人になるとは、「つまらない大人になった」自分を受け入れること
限界に気づくこと、もうこれ以上は選択できなくなったと認めること、実現できなかった夢と現実とのギャップを思い知ることなどは、人間という存在の一つの姿です。

・世の中が退屈で憂鬱にしか見えない人は、今の自分を認められない人
大人になると、思い通りにならない現実の中で限界を認め、夢を現実に合わせて修正できなければなりません。高い自我理想を手放し、これを哀悼する過程が必要です。

「高くなりすぎた理想」という鎖にがんじがらめにならず、これからは鎖をほどいて、両手を広げて新しい人生を迎い入れる。

・人間関係に「理想」がある人は他人と親しくできない
親しい関係は、人が生きるための大きな力になる。関係を結ぶのに特に理想がない人たちは、30歳を過ぎると嫌な状況と嫌な人たちが相手でも、それに耐えて、尊重できる力と余裕を持つようになる。しつこく自分のやり方を強要し、それを受け入れられない人達は、関係を持つことができない。

・被害者症候群に陥らないためには
①過去にいくら辛い傷を負ったとしても、現在の自分の行動に対する責任は自分自身にあります。
②わたしがいくら善良な被害者だと言っても、他の人たちに害を及ぼす行動が許されるわけではありません。
③決して損せず、犠牲を払おうとせずにいることは、人生の大切な楽しみを失ってしまうことです。

第3章 仕事と人間関係抜きには成熟しない

・理想が高すぎないか見つめ直しましょう
いくら成功しても満足できない人達は、極めて高い自我理想を持っています。

・現代人は「成功脅迫症」かもしれません
現在社会で権力を握り、成功するのは勝者だけで思っている人が増えている。多くの若者が成功に向けて手段を選ばずに走り続けているのも、敗者になることを秘匿恐れていることが原因かもしれない。生き残るために必ず成功するんだと決心した人たちは、満足することを知りません。最高の地位に上りつけるまで満足はあり得ないからです。

・世の中とは、少し足を踏み外しても転がり落ちるところではない
あなたが他人を信じることができれば、他人もあなたを人事ることができる。世の中とは、少し足を踏み外しても転がり落ちるところではなく、人々が信じあい、助け合いながら暮らすことができる、それなりに生きる価値があるところ。

・仕事と人生のバランスを取る4つの方法
①まずは休暇の予定から立てる
②仕事がなければなぜ不安なのか、考えてみる
③あなたが全部やらなければならないという思いを捨てる
④仕事をするのは幸せになるため

・仕事を辞める前に考えるべきこと
適性に合わないのに無理に仕事をするのも、人間関係にひどく苦労しながらも平気なふりをして生きるのも、すべての人にとって百害あって一利なし。

・自分の選択が、最良の選択である
「あなたにとって後悔することになったらどうしよう?」と悩む必要はありません。たとえ、いつの日か軌道修正することがあっても、今は前進すべきときなのです。
どんな選択をしようとも、その決定に対する責任はあなたにあります。たとえその決定が自分から進んで下したものでなく、従うしかなくてやむえず下したものであってもです。

第4章 愛は人間としての成熟をつれてくる

・愛を確認してはいけない
愛とは確認するものではなく、確信するものです。

・自由でありながら寂しくない人生は存在するのか
どんな人生を選ぼうと完全に自由でさみしくない人生なんてありません。ただ、他人より少しだけ自由度が高かったり、少しだけ寂しさが少なかったりする人生があるだけです。
結婚をすると決めたら、まずはその生活の限界を認めて、受け入れなければなりません。それが幸せで楽しく生きる第一歩です。

・完璧に子育てしようと思うのではなく、子供の存在そのものを愛せばいい
子供が何かを達成するのを喜ぶのではなく、子供の存在そのものを愛する良心であるべきです。
完璧な両親になろうとする負担は捨て去りましょう。この世の中に完璧な両親なんていません。そもそも人間は間違いやすい存在によって育てられます。できるだけ多くの愛情を注ぎ、できる限りベストを尽くすだけです。

・生活の大変さを相手のせいにしてしまうのは未熟なこと
ひとりの人間か楽しむには、その裏で支えてくれる別の人の犠牲がひるようです。相手の気持ちを気づ付けないように、相手が苦労している部分を分かち合おうと努力さえすれば、日常の退屈でつまらないことに邪魔されずに、幸せを培っていくことができます。

第5章ベストを尽くしたから、あなたは正しい

・歳を重ねて得たたくさんの長所によって叶う夢もある
人生においてベストでなければセカンドベストがあり、失敗は必ずしも終わりではないということがわかり、失敗を受け入れられるようになる。
歳を重ねることの良さは、心から好きな物が何かがわかり、どのように生きればこの短い人生を真に価値のあるものにできるのか、省察できることです。そのため他人と競争して勝ったとしても、それが自分にとって意味がなければ虚しいという事実を悟るようになります。

・ベストを尽くしたから、あなたは正しい
「あなたがいつも正しい。たとえ間違っていても正しい」
なぜならば、あなたはいつもベストをつくしているからです。
その瞬間の判断をたとえ間違ったとしても、失敗から学び、前に進めばよいのです。
小さな失敗は大きな失敗を防ぎます。

■感想

韓国で尊敬を集めている精神科医であり、精神分析医でもあるキム・ヘナム氏が、豊かな人間とは何か、どうしたら幸せな人生になれるのかを解説した韓国で60万部の心理学書。

日本よりも厳しい受験戦争で、格差も開いている韓国の厳しさを文章からも感じられる内容だった。夢ばかり見ているのではなく、現実と折り合いをつけていくなど、現実を直視するような文書が続く。しかし、その背景には、「あなたがいつも正しい。たとえ間違っていても正しい」という暖かい著者のメッセージがある。大人になるということはどういうことなのか。そんな疑問にひとつ答えを出してくれる本。

最後まで読んでいただきて、ありがとうございました。

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