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「機動戦士ガンダム水星の魔女1話」の前日譚に秘められた恐るべき事実

機動戦士ガンダム水星の魔女の第1話が放送され、ラストを見て「わーいこ百合展開ワクワク」と思った貴方。

はい、私もその1人です。

ですが、この百合展開の裏には、とんでもない秘密がある事が公式から明かされました。

以下、強烈なネタバレがありますので、何も見たくない!という方はここでブラウザバックをお願いします。

※このnoteは第1話段階での内容となります。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE

ご存知の方も多いと思いますが、機動戦士ガンダム水星の魔女には、PROLOGUEとよばれる第0話の物語が存在します。

現在は有料動画配信サイト(dアニメストアや、アマゾンプライムビデオ)などで公開されているのですが、0話を見ておく事で、このアニメの理解度や面白さが数倍あがるので、機会があれば、是非、見て頂きたいなと思っています。

ただ、見る事が出来ない方もいると思うので、少し詳しめにPROLOGUEの設定やシナリオから入っていこうと思います。

また、説明の説明の都合上、第1話やその他で登場する重要な位置づけとなる設定やキャラクターも記載している事をご了承ください。

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<設定>
・ヴァナディース機関
初代ガンダムでいう所の地球連邦軍やジオン軍のような団体。地球と水星に拠点がある(模様?)。

・オックス・アース・コーポレーション
GUNDフォーマット(人体+ロボットの精神融合型制御)ロボット型兵器の開発企業であり、開発者をヴァナディース機関に送り込んでいる。

・GUNDフォーマット
パイロットとMSをGUNDという仕組みで結びつけロボットを制御する仕組み。但しパイロットに多大なる負担を与え、出力を上げすぎると命を失う危険があるシステム。

・ガンダム・ルブリス
オックス社が開発したGUNDフォーマットのロボット型兵器。

・ガンダム・エアリアル
GUNDフォーマット開発が禁止された後、エルノラ・サマヤにより、密かに開発が進められたGUNDフォーマットの新型ガンダム。
※PROLOGUEや1話時点では非公開情報で、このnoteの後半に記載する内容にてこの事が判明する。

<人物>
・エルノラ・サマヤ
本作ヒロインのスレッタ・マーキュリーの母。ガンダム・ルブリスの開発テストパイロット。

・スレッタ・マーキュリー(本名エリクト・サマヤ)
本作メインヒロイン。エルノラの娘。ガンダム・エアリアルのパイロット。

・ナディム・サマヤ
本作ヒロインのスレッタ・マーキュリーの父。ガンダム・ルブリスの開発マネージャ。

・デリング・レンブラン
ヴァナディース機関のモビルスーツ開発評議会議長。偉い人。本編1話では、非GUNDフォーマットモビルスーツを開発するベネリットグループの総裁となっている。同時に、スレッタが通う学校の学園長でもある。実質的にアニメ初期段階の最高権力者。

・ミオリネ・レンブラン
デリングの実娘であり、スレッタの同級生。

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もうこの時点でお腹いっぱいという位ややこしい設定なのですが、上の人物等を頭にいれていただきつつ、PROLOGUEまとめていくと、

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・主人公メインヒロインであるスレッタ(旧姓エリクト)の母エルノラと父ナディムはガンダム・ルプリスの開発者だったよ!

・エルノラはガンダム・ルブリスのテストパイロットだったんだけど、GUND結合がうまくできず、ガンダム・ルブリスをちゃんと動かせなかったよ!

・エルノラとナディムは頑張ってGUNDフォーマットのロボット作ってたのに、本編1話で登場するミオリネの父デリングが、GUNDフォーマットとかパイロットしんじゃうかもだし、やばいし危険だから、今後GUNDフォーマット開発中止!って勝手に決めたよ!

・さらに、デリングが送り込んだ刺客「ドミニコス隊」の襲撃で、エルノラとナディムの開発拠点が攻撃されるよ(デリングはGUNDフォーマットを消し去ろうとしたよ)!

ふざけんなー!となって、エルノラとナディムはとりあえず動かせる量産機で出撃して迎撃に出るけど、もちろん体への負担がハンパなくてうまく動かせないよ。

・これは駄目だとなり、ナディムはエルノラをまもるため、自決覚悟で出力を上げてドミニコス隊に挑むも、焼け石に水だったよ・・・涙。

・エルノラは逃げ延びて、うまく動かせないルブリスに乗り換えて幼女エリクト(スレッタ)と逃げようとするけど、当然うまく動かせないよ。でも、エリクト(スレッタ)がGUNDでルブリスと繋がって、ファンネルぶっかまして、敵をおっぱらうよ!

・結果、エルノラとスレッタは逃げ延びたいよ!

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と、ここまでがPROLOGUEの超ざっくりなシナリオです。
※私の理解なので、間違っている所があったら申し訳ありません。

本編1話

そんなPROLOGUEにつづいて、アニメ本編が放送されます。

またまた、超簡単に要約を記載すると、

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・成長し名前も変わったスレッタが、デリングが運営する学校(非GUNDフォーマットのロボットについて様々学ぶ所)に入学したよ!

・何故か廃止されたはずのGUNDフォーマットであるガンダム・エアリアルも一緒に連れて入学が許可されたよ!(なぜ許可されたかは、1話ではあかされていないけどね)

・色々あって生徒同士で決闘があって、それに勝利したスレッタが、決闘のルールに従って、同性婚が認められている世界って事もあって、もう1名のヒロインであり、デリングの娘であるエミリオとケコーンという百合展開となったよ!

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というお話で、決闘前に乱暴な男が出てきて、こいつ!と思う展開はあったものの、総じてほんわかしており、ライトな雰囲気満載のお話でした。

いよいよガンダムも、ガチ百合展開にしたか、と。

なるほどなるほど。そっち方面に振って、視聴率も稼がないとね。

でもさ?夕方アニメだし?百合展開とかしちゃって大丈夫ぅ?

苦情きちゃうんじゃない?

とか、見終わった後はそんな風に思っていたんですよ、はい。

ですが。

とんでもない前日譚が公式からぶっこまれました。

ゆりかごの星

その内容が、公式から公表された小説、ゆりかごの星です。

概要は一応記載しますが(内容が内容だけに文体は真面目に書きます)、集中して読めば20-30分で読み終える事が出来る内容なので、是非、読んで欲しいです。

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秘密裏に開発をしていたガンダム・エアリアル。それを開発したのは、かつてデリングに魔女狩りをされた、スレッタ・マーキュリーの母、エルノラ・サマヤだった。

エルノラは、自分を魔女狩りしたデリングを憎んでおり、復習のためにガンダム・エアリアルを作り、復讐したい事をエアリアルに教え込んでいた。

エルノラはデリングを倒すため、エアリアルとスレッタをデリングが経営する学校に入学させるために奔走し、見事に門戸が開く。

スレッタはエアリアルとともに学校に入学。

その目的はデリングの娘であるミオリネにスレッタを近づかせる事だった。

エアリアルは入学した本当の目的をしっているが、スレッタは目的は知らない。

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こんな話が裏に隠れていたとは…。

しかもこの物語、OP曲であるYOASOBIの「祝福」の元ネタにもなっているというのです。

つまり、言うまでもなく「祝福」の歌詞は、ガンダム・エアリアル目線で書かれた曲という事になります。

この歌詞を読み解くと、デリングを倒すというエアリアルに仕込まれた運命に逆らいながら、スレッタとともにエアリアルは突き進んでいく(進んでいきたい?)という事を示した歌詞のように読めます。

一方で、ゆりかごの星に書かれたように、ガンダムでありながらも、エアリアルが人工知能的なものをもっていて、(ここは私の想像ですが)プログラムされた運命=エルノアのデリングへの復讐のような物が、もしも深層プログラムにインプットされている悪魔の機体だったしたら・・・。

こんな事を考えているとそれだけで辛くなってくるのですが、どうやらこのアニメ、とんでもない人間憎悪劇が裏に隠れていそうだ、という事がわかってきました。

・何もしらないスレッタ
・全てをしっているガンダム・エリアル
・デリングに近づくために道具として利用されようとしているミオリネ
・スレッタとミオリネは婚約者

とんでもねえ設定だ…。

その上で、改めてアニメのタイトルを見ると、

「機動戦士ガンダム水星の魔女」

なんですよね。

この魔女という言葉、随分過激なワードだな、と、最初から気にはなっていましたが、ゆりかごの星を読むと、そのダークな部分を表していそうで少し怖くなっています。

いやぁしかし、1話の段階で、こんなにも複雑な伏線や人間模様を明かしてくるとは・・・。

恐るべし。

百合だー!なんて喜んでいた自分のバカ!バカ!バカ!

いやね?もちろん、そういうサービスシーンはあるかもしれないですし、ちょっとは期待しますよ?

でもでも。

本作は、ガンダム史上無い程の憎悪劇と、友情劇と、人間ドラマがあって、きっと後からスレッタはその事をしり、苦しみながら未来に進んでいくはずで、更に、ここまで詳細な背景や設定が1話の段階で明らかになっている事から、シナリオさえしっかりしていれば、とんでもない名作になる予感がプンプンしてきました。

2話以降の展開が、本当に楽しみです。

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