塩村あやか参議院議員の「訴えるぞ」発言の稚拙さ
西村博之さんに対する送達も強制執行も可能である
かつて、児童ポルノを巡る論争の中で荒井禎雄さんに厳しく批判された伊藤和子弁護士が「内容証明送るから住所を教えろ」という旨のポストをなしたことがありましたが、今度は国会議員が民間人に対してもっとストレートに「訴えるから住所を教えろ」というポストをなしたようです。
伊藤和子弁護士は、荒井禎雄さんに対して発信者情報開示請求などもなしていなかったようで、荒井禎雄さんは普通にポストなさっているようです。その間に伊藤和子弁護士は逮捕情報が報道された人物の社会的評価を低下させる発言をポストすることによって人権を侵害し、民事訴訟で敗訴が確定しています。
そもそも、弁護士の主要な職務の一つが容疑者や被告人の人権を守ることであるにもかかわらず、テレビで見かけた程度の関係しかない容疑者の人権を侵害するなど伊藤和子弁護士は一体何を考えているのでしょうか。
本題に戻りましょう。西村博之さんの住所が明らかでないのなら公示送達を用いれば訴状が届いたものとして扱われますし、民事訴訟によって勝訴が確定したのなら西村博之さんの債権を差し押さえればよいのです。
例えば、令和5年12月31日のフジテレビ「逃走中」をはじめ、西村博之さんは様々なメディアに出演していますからその出演料を差し押さえることができるでしょう。また、週刊プレイボーイに西村博之さんはコラムを連載していますから集英社が西村博之さんに支払わなければならない原稿料や著作権使用料を差し押さえることも容易でしょう。
そのように債権回収が容易であるにもかかわらず、塩村あやか参議院議員が民事訴訟を提起しないのには首を傾げます。塩村あやか参議院議員と西村博之さんとの論争において、西村博之さんが逃げ回っているという印象を与えようとしている意図があるのではないかと勘繰ってしまいます。そう考えると「債権」が含まれないように感じる「財産」という表現を用いて西村博之さんに「訴えるぞ」と言わんばかりのポストをなしている塩村あやか参議院議員の意図が透けて見えるようで興味深いものを感じます。
結局日本との関連性で仕事をするしかなかった西村博之さん
塩村あやか参議院議員と論戦している西村博之さんについても、2ちゃんねるを創設して、掲示板を巡る民事訴訟など様々なしがらみを嫌って日本を離れてフランスに移住した方であると認識していましたが、日本のメディアへの出演、雑誌への連載などを見ると、結局日本との関連性の中でしか生きていくことができないごく普通の日本人でしかないということを強く感じます。