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選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの斬新なリニア不要論

思わず「はあ?」と漏らしてしまう選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんのポスト

 リニアについては様々な見解があって、その中でリニアに反対している方もいらっしゃることは承知しています。しかし、選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さんの論拠は驚くべきものでした。

東海道新幹線ですらWiFiが不便で、東北新幹線に至ってはもっと不便で、青函トンネルなんてものではない長さが必要であり、かつ、その整備をすることを考えてもコストが上がり、料金がさらに高くなる。WiFiを別料金にする可能性が高く、乗るに値しないものが出来上がる。リニアはアホの乗り物。

@chidaisan

リニア新幹線で高速で移動できるより、東海道新幹線に高速Wi-Fiが整備された方がよっぽど仕事の効率が上がるのではないだろうか。どうせリニア新幹線はほとんど地下で電波が届かないので、普通の新幹線の方が圧倒的に快適に移動ができる。リニア新幹線なんぞ誰も乗らないと思うんですよね。

@chiadaisan

 例えば、航空機による移動では機体の航行に影響があるからスマホは機内モードにしたり電源を切ったりしなければならず、Wi-Fiを利用するためにもそれなりの手続きや費用がかかったりします。しかしながら、Wi-Fi利用が強いられるから航空機はアホの乗り物でもありませんし、誰も利用しないこともありません。


リニア新幹線が必要である二つの理由

 リニア新幹線が必要な理由の一つはその速さでしょう。パンサーの向井慧さんはTBSラジオで「#ふらっと」という朝8時半から始まる生ワイド番組を担当していますが、実は名古屋のCBCラジオで「むかいの喋り方」という火曜日深夜午前0時に終了する生ワイド番組も担当しています。東京のスタジオで生放送が行われる場合もありますが、名古屋で生放送が行われる場合には「#ふらっと」水曜日の番組開始後に赤坂のTBSのスタジオに到着することになります。

 仮に、リニア新幹線が開通すれば、生放送に間に合うだけでなく、放送前に短い時間ではあるものの、打合せを行うこともできるようになるわけです。選挙ウォッチャーちだいこと石渡智大さん以外なら誰でも分かるわけですが、この移動時間の短縮は利用者に大きな便益をもたらします。
 もう一つは防災上の問題です。現在の東海道・山陽新幹線の防災対策はそれなりになされていますが、想定を超える大きな災害が発生した際には利用ができなくなります。例えば、阪神淡路大震災が発生したときには、山陽新幹線の一部区間が利用できなくなり、山陰本線を利用して和田山まで向かい、和田山から姫路まで播但線を利用する迂回ルートが設定されました。しかしながら、播但線は単線のうえ、姫路からわずかの区間しか電化されていない路線であるため、かなり無理をして快速ノンストップ播但が運行されました。東海道・山陽新幹線は、日本国内で最も大量輸送が必要となる路線のはずですが、現時点で再び阪神淡路大震災と同じ震災が発生すると、ノンストップ播但に依存していた当時と同じような代替路線を利用せざるを得ませんし、東京・名古屋間の海岸そばで大震災が発生した場合は播但線と比較して少しはましになるものの、中央本線の在来線を利用しなければなりません。この点で、東京・名古屋間で東海道新幹線とは別のルートでリニア新幹線が建設されることは非常に防災面での便益が高いと思います。