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読書本まとめ

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和の読書記録です。本からの気づきをいろいろ書きます。
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眺めて楽しむ本たちを愛でる。

私は、ケチなんです。 そう、名古屋人なのです。 名古屋金利って言葉ができるくらい、この土地は堅実で借金を嫌います。 (まぁ、経営者に言わせたら考え方が逆なんでしょうが……) 「どえりゃー得やがね!」これに弱いです。 名古屋人は、無駄な出費を好みません。 それは私にも脈々と受け継がれていて、(ただの貧乏育ち) いくら本がコスパがよくとも、買うより図書館で借りればいいじゃん。 そういう思考でした。 きっと、同じ思考の方が多いようで人気の本は300人待ちとかザラです。 名古屋市

【読書記録】親になったら知っておきたい 子育て六法

弁護士さんなんて、私からほど遠い存在でした。 だからこういうのを読もうなんて思ってもみませんでした。 でも、図書館で割と新しめの本を見つけたら ちょっと手に取らずにはいられない性分でして……。 しかも、これ人生のリスクヘッジにいいんじゃない? 無知な私にもってこーい。 というわけで、子育て六法をさらっと読んで うちに必要なページを書き残しましょう。 そもそも六法ってなによ?ほほーう。 何か、聞いたことあるなぁ。 でも、詳しくは知らないというかあの分厚い法の本は嫌。 で

【読書記録】翻訳できない世界のことば

きっかけ上記の記事で、運よくAmazonギフト券をゲットしたので ほくほくと本を選んで手に入れた中の1冊のがこれ! この本は、ほぼ絵本。 20代のエラ・フランシス・サンダースさんの ほんわかしたイラストとともに、世界の訳せないことばが載っている。 例えば、 ドイツ語の「Drachenfutter」 これは、直訳すると龍のえさなのだが、ことばの意味としては、夫が悪いふるまいを妻に許してもらうために贈るプレゼントだそう。 他言語は、おもしろい。 妻は、龍なのか。 「Drach

【読書記録】魔法使いになるには編 宗田理 を読んでみて

きっかけ作家の宗田理さんが、令和6年4月8日、95歳でお亡くなりになりました。 そんなニュースから早1カ月になろうとしている。 「ぼくらの七日間戦争」は有名だけど、手にしたことはなかった。 その代わり、「悪ガキ7」という作品を息子の読書感想文の題材に選んだことがある。同じ作家さんの作品だった。最初は一緒に読んであげたが、いつしか「悪ガキ7」の世界観にハマりシリーズを読破している息子の姿があった。子どもを夢中にさせる作品は、本物だ。 私も、読んでみようかな? そう思って、

【読書記録】傲慢と善良 これすごい。

気づいたら、一気読みだった 齋藤孝さんの本におすすめされていたこの本。 引用力がすごい名著だそう。 やっとこさ、読了。 最初は、ミステリーかなって思って読み渋りをしていたけど、違った。 内面の成長物語じゃん! おもしろい。読みごたえがある! そして、気づけばどこの本屋にも平積されてる。 これは、売れる本だ。 子ども心を持ち続けてしまった大人の話。 婚活小説として手にとった人も考えさせられる。 主人公の架と、真美はそれぞれ 傲慢さと善良さの性質をもち 嘘の事件から過去を

病院で出会った本たち

読もうと思っていた本ではなく、 白い病室での気分転換のために 買った雑誌。 今は、外へは出られないからこそ お出かけに憧れます。 人は持っていないものを望みたがる、 そんな事を身をもって体験しました。 写真が沢山ある雑誌は 心の中で私を外に連れ出してくれました。 息子が元気になって、 私のサポートがいらなくなったら 今度、あそこへ行こう! こんな場所、知らなかったな。 新しいお店を脳内開拓していきます。 そういう発見がありました。 息子が手術をしている約40分。

クリエイターさんは知っておいて損はない。本「気持ちを表すことばの辞典」を読んでみて

正直、辞書を読むのはハードルが高い言葉のお仕事をしている方は、辞書を引く。 それが日常で、言葉というものに敏感に生きています。 そんな事を知ったのは、ここ最近です。 大人になってから辞書を引くなんて、 それが普通の世界があるなんて、 こうやって毎日文字を書くようになるまで 見えなかった世界でした。 それでも、今の私にとって 辞書を本代わりに読むのは、 少しハードルが高かったのです。 そんな時に出合ったのが、この本でした。 文字ばかりで味気ない辞書だけど、 イラストを

【読書記録】四月になれば彼女は、映画の映像がキレイで気になるけど……。

本屋さんで、こういったパネル展示とか 映画の予告編がバンバン流れていて つい手に取ってしまった1冊。 やっと、読み終わりました。 この本は、 一気読みがどうしてもできませんでした。 四月になれば彼女は予備知識 あなたは、音楽が好きですか? サイモン&ガーファンクルは? 私は久しぶりに聞きました。 この方のお名前を。 確か英語の先生が好きで、 1曲、歌詞を訳すのが授業でした。 あの時は「サウンド・オブ・サイレンス」 でも、この歌は知りませんでした。 「四月になれば彼女は

【読書記録】本「ザリガニの鳴くところ」は、深い。大自然で生きること。

きっかけこの本はいい!っておすすめ本によくあがっていました。 翻訳本だからか、文庫なのに1400円! でも、これで救われるのなら読んでみようか、ミステリー。 ……。 正直ね、これ重かったです。 すごく孤独感が強いし。 逆に、救われないかもしれない。 人生を楽しく生きていきたいだけ人は見ないで。 そう言いたいです。 ようこそ、沼地へ。 少女の成長物語としてこの本の主人公は、〝カイア”という名前の少女。 貧困地区に生まれ、社会と切り離されていました。 物語には彼女が6歳

【読書記録】本「オルタネート」を読んで

本を眺める 文庫本も出ましたが、 単行本の表紙にはキラキラの『a』が 印刷されています。一見の価値あり。 なんだかスレッズのマークに似ていますが この本の方が先だったはず。 作者の加藤さんは先見の明がありそうです。 小説の世界では、この「オルタネート」という マッチングアプリが主人公たちの中心にあります。 現代のSNSのようなもの。 お話の設定で、高校生限定となっています。 小説の流れとしては、 高校1年生、2年生、3年生の男女たちが アプリの交流、音楽、料理の軸で関わっ

【読書記録】井上ひさしの本「自家製 文章読本」を読んで気づいたことをデジタルメモ。

そういえば、以前に人に勧められて この本を読んだことを紙に書いたけど、 すっかり忘れているので、noteに記載。 人生の迷い道に入った時、 誰かの背中を見て軌道修正できたら その人は自分の道をまた歩めます。 でも、そんな見本がいなかったら 自分で切り開くしかありません。 よい文章を書きながら。 よい文章とは、自分の物語を 自分で描くこと。 自分が主人公になって歴史に参加する覚悟。 自分から逃げないこと。 自分から逃げずに、自分と向き合って 書き続けて、命の時間を使うん

【読書記録】プロの作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式「物語のつくり方」を読んで考えた。

「表現技術」が誰にでも身につく!「どう書くか」 そんな事はこうやってnoteを続けるまで 気にもしなかったこと。 だって、日本語なんて誰でも書ける。 ただ、noteを2カ月連続して思いました。 伝える技術は別物だったということに。 今は、「どう書くか」について学びたい。 だから私は本日この本を開いて 今から、勉強しようと思います。 はじめに物語のつくり方は、 「何を書くか」と「どう書くか」の2つをおさえます。 この公式は、テストにでます。 さぁ、覚えましょう。 「何を

かがくいひろしの最後の絵本、ラフスケッチを見て、思ったこと。

2009年9月28日、54歳にて 人間は、致死率100%です。 いつか、その日がきます。 その時は、誰にもわかりません。 だから、いつかくるその日まで 精一杯生きています。 平均寿命が84歳の日本においては、 54歳は、いささか早すぎるけれど。 こんなMOOK本を読みました。 かがくいひろしさんの急逝が伝えられていました。 付録には、「ぞうきんがけとぞうさんがけ」 という小さな絵本がついています。 生前のラフスケッチのまま。 我が子に読んであげたら、 ぞうきん絞りの後

本の選び方、変わりゆく読書の楽しみ。図書館と素敵な出会いから。

図書館にいくのが億劫で私は、図書館が好きです。 名古屋市の図書館システムはコロナ後から電子書籍も導入。 冬の寒さの中、ちょっと出歩くのは嫌になっても 自宅から、スマホやタブレットからサクッと本が借りられます。 名古屋市は電子書籍は3冊まで借りられます。 2週間後には、自動的に返却されるので返し忘れは心配ありません。 読みたい本が借りられない事はよくあるけど、世の中には無数の本があるので、そういう時は逆に違う本を手に取るきっかけとなっています。 この前も、趣味のレジンの本を