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【精神科医の実体験】パワハラ・モラハラ被害を自分で解決する方法@きりんパパ医の失敗


新生活はストレスのかかる時期です。
新しい人間関係を作るのに、気を使います。
しかし、気をつけていても、うまくいかないことがあります。

いつの間にか、強者-弱者の関係ができあがることがあります。

攻撃される側になると地獄です。
同じ人たちに囲まれる限り、地獄が続きます。

そんな関係を自分で解決する方法を紹介します。


登場人物

私 30代 精神科医



新しい上司


私の部署は、科長のトップダウンなので、15名前後の同僚が入れ替わっても変化がありません。

そんな中、いよいよ科長の定年退職が近づき、後継となる上司が異動してきました。


コミュニケーション


私は、人付き合いが器用ではないので、新しい人との仲良くなり方はワンパターン。

「つっこみ」です。

上司が冗談をいう人なので、つっこみをすれば、自然と会話のキャッチボールになります。

世間話までするようになり、作戦はうまく行きました。


新しい上司への適応


異動したばかりの頃は空気を読んでいた上司も、徐々に自分の色を出し始めます。

私が苦労したのは、科長と上司の方針が違うとき。

私は、いつものやり方を踏襲するのは得意な一方、新しいことに気づくのが苦手です。

次第に、上司が私に不満をぶつけ始めます。


たとえば、

書類を書いてもらう必要があるときに、科長は書類を回すだけで済んだのに、上司は「見本をつけないとわからない」。


仕事の振り分けをするときに、上司が「みんなと一緒で大丈夫」と言ってたのに均等にしたら、「私は忙しいので空気を読んで減らすべきです」と、係を外されました。


表面化するストレス


私の方は、次第にストレスが増えていきました。

まず、上司からのメールを開けられなくなりました。

次に、上司の足音が聞こえると動悸がするようになりました。

理不尽に怒られるようなことがあると、1週間は眠れない日が続きます。


精神科医が不眠症を経験することになりました。




攻撃する側は気づかない


ある時、外部の方とのミーティングがあり、私がミスをしてしまいました。

上司が皆さんに謝ります。
「あとで叱っておきます。申し訳ありません。」


外部の方
「ミスは誰でもあるので、そんなに怒らないであげてください。」


上司
「御心配をおかけしてすみません。私たちにとっては、いつものコミュニケーションで、本人も冗談だとわかっているので大丈夫です。」


人前なので、平気なフリをしていましたが、顔は真っ赤、心臓はバクバクです。




「マンガでわかる あなたを傷つけるあの人からの攻撃がなくなる本」


図書館で見つけた本が、救いになりました。

攻撃される人に責任はありません。
しかし、攻撃されてしまう理由はあります。

私の場合、いくつか理由があります。



ひとつは、

「冗談を言っていい相手」

と認識されたこと。


私は、仲良く笑顔で話せる関係性が理想でした。

上司の方は、関係性がいいなら「冗談なら何を言ってもいい」と思ったのでしょう。

しかし、これは

サンドバック

です。


こちらが平気なふりをして、いつも通り振る舞うほど、相手は「冗談が通じる」と安心します。

サンドバックが続きます。



特に、メールやオンラインだと、こちらの反応が伝わりません。こちらが傷ついても、一切相手には関係ありません。



もう一つの理由は、


私が上司に

頼ってしまう関係性


であったことです。

私は自信がなく、能力も高いわけではないので、人に助けられながら仕事をします。


上司は能力の高い方なので、仕事の上では頼りになります。その力に私は甘えていました。

そうなると、

頼らざるを得ない関係

から抜け出すことができません。



解決策①


「冗談が通じる関係性」について。
傷つくことがあったら

笑顔を見せないようにします。


愛想悪くするとか、失礼な態度をとるのとは違います。

傷つけられた後は、こちらの気が済むまで、敬語で礼儀正しく真顔で接します。

そうしている間は、理不尽に怒られることはありません。

こちらがニコニコしたいときは、これまで通りに振る舞えばいいです。

これまでは相手のペースに振り回されていたのですが、意識して振る舞いを変えることで、自分のペースを保つことができます。



解決策②



「頼ってしまう関係性」を改善するには、

自立する他ありません。


自分の力を省エネして、後は上司の力で仕上げをするような心構えでした。しかし、それでは強者と弱者の関係性から抜け出せません。

楽な方法ではありませんが、

パワハラよりは100倍マシです。


自立すると決めて、自分でやり切る覚悟を持ってからは、堂々と仕事ができるようになった気がします。



客観的に見られると楽になる


いきなり実践できなくても、

攻撃される原因を考える

ことで、敵の正体が見えるので楽になります。

あとは、自分の覚悟を決めるだけです。


ぜひ、こちらの本を読んで、5月を乗り切ってください。

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