高知巡礼37 デリバリーの先駆け
今や出前館やウーバーイーツなど、出前の制度は大変成熟した。
僕が高知に来たときは僅かに数店舗ほどしか登録がなかったが、コロナ渦もあってか出店数は数十店舗に増大している。
そのため、僕も配達員の勧誘を受けたが、未だに利用者側である。(出前用のリュックが高かったから)(笑)
そんな出前にまつわる誕生エピソードがある名物が高知にある。
須崎の鍋焼きラーメン
須崎というのは地名で、高知市から西の港町である。
この須崎市に行くと、大体はこの鍋焼きラーメンの店か、海でとれる海鮮の店かどっちかだが、外れることはまあないと言える。
鍋焼きラーメンは文字通り、土鍋に入っているラーメンで、古くは出前の際の保温効率向上のために生み出されたらしい。
実は、この鍋焼きラーメンには名乗ってよい条件がある。
①スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること
②麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること
③具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること
④器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること⑤スープが沸騰した状態で提供されること
⑥たくわん(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること
⑦全てに「おもてなしの心」を込めること
この条文は、須崎市で考案されたそうで、この条件に当てはまらないと名乗ってはいけないみたいだ。
鍋で提供されるのもそうだが、全体が鶏ベースなのが大きな特徴である。
前置きが長くなってしまったが実物がこちら
スープがアツアツである。
具材は、卵や鶏肉など親子丼のようなラインナップ。
割と鶏肉は沈みやすいので、食べ終わる頃にザクザク出てくることがあり、注意が必要だ。
高知のラーメンは、八割くらいが魚介スープなので、味の変化をつけたいときにも最適。
うどんと違って、けっこう濃いめだ。
ちなみにこの店は、須崎の駅からすぐにある駅前食堂というお店
他にも、道の駅だったり、通り沿いだったりたくさんの店がある。
先述の通り、条件があるので味は大きくは変わらないが、少しずつ特徴があるので食べ比べてみるのもよい。
ちなみに、有名なお店だと橋本食堂というところがあって、ここの製品は持ち帰り用にもなっているので自宅でもつくれる。
須崎市は、しんじょう君というマスコットキャラがいてここにも鍋焼きラーメンがつかわれている。
コンビニの上にいるのが面白い(笑)
また、須崎の駅は夜はライトアップされて綺麗だ。
高知市内にもお店があったりもするが、是非本場の味を楽しんでほしい。
食べやすいので三杯くらいはいけるだろう。
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