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夏の花火と君と青の個人的解釈

こんにちは、こう茶です。
花火が似合う時期になってきましたね。
まだ早い?まあ最近は気温がほぼ夏みたいなものですからね。

花火と言えば、やはり花火大会と会場近くに立ち並ぶ屋台でしょう。
皆さんは、浴衣や甚平を着て近所の花火大会デートに繰り出した、淡くて甘酸っぱい記憶があると思います。
(筆者にはありません。)

さて、ということで今回は。DIALOGUE+の名曲「夏の花火と君と青」について、オタクなりの解釈・考察をつらつらと書き連ねていきたいと思います。

⚠️オタクの戯言、鳴き声ですので、解釈不一致は多分にあると思います。そこはご了承ください。
どの解釈が正解とかは思っていません。
むしろ色々な解釈の余地がある曲の方が楽しいよね。
ここは違うだろ、自分はこんな解釈をしましたよ、って人は是非noteを書いてください。
オタクの歌詞考察、深い味わいがあってとても美味しい。 

では、本編に入ります。


まずは復習から

もう皆さんは何十回、何百回と見ていると思いますが、改めてMVを見返していきましょう。

私このMVが狂うほど好きです。好きじゃないオタクいるの?
最高のロケーション、浴衣姿のDIALOGUE+メンバー、予定外の雨も結果として良いアクセントになっていると思います。
初見で声出たのは、やかんとうーなさんと寧々さん。やかんちゃんはシンプルに顔が好きなのもあるけど、表情にドキッとさせられるところが何ヶ所か。うーなさんは浴衣があまりにも似合いすぎ。寧々さんも。
この3人以外もめちゃくちゃ良いですよ。きょんちゃんもお祈りしてるところ可愛いし、まなつはかき氷食べてるのが可愛いし、ゆりにゃは傘持ってる時の顔が美人だし、まゆさんは「にしし」みたいな感じで笑ってるところが可愛い。さっぴは言うまでもなく全てが最高です。

夏花火はMV以外にも、ダンプラ、つなぎ動画も見て欲しいですね。貼っておきますので、まだ見てないよ〜という方はぜひ。


夏花火にはどの楽曲からつなぐことも出来るので、セトリに組み込みやすい曲だと思います。でも、たまにしかやらないで欲しい〜という心の中の厄介オタクも出てきてしまいます。たまに浴びてブチ上がりたい気持ちもあるので。


はじめに

大前提として、この曲は本当に歌詞が良いです。言葉選び、ストーリー性、どれをとってもDIALOGUE+随一の美しい楽曲であると断言できます。MVも美しいし、ライブでの演出も全て美しいです。オタクの落ちサビUOまでもが美しい。

まず曲名についてですが、「花火」は切なさ、美しさのメタファーとなっていると思います。「君との青春の美しさ、切なさ」を、花火と並べて表していると考えられます。
この曲名、本当に美しくないですか?
余計な文字が一つもなくて、しかもここまでの情報を短いタイトルに詰め込んでいる。脱帽です。
この曲を書いた人は誰ですか?


前提として

登場人物は、浴衣を着た女の子と、女の子とお祭りデートに行く男の子=君です。
私は、この女の子にとって、これは初恋だという認識で解釈を進めます。
そして私は、それは実らない恋だと考えているという立ち位置を初めに示します。
では、中身の方に移っていきます。


歌詞の解釈

1A

夕焼け終わり間近 待ち合わせまでもうちょっと
新しく買った浴衣は かわいくしてくれてるかな?

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 1A

花火大会当日。夕暮れ間際に浴衣でおめかしした女の子が、待ちきれずに待ち合わせよりも少し早い時間に到着して、手鏡で前髪をチェックとかしながら、「ちゃんと可愛いかな?」とソワソワしながら君を待っています。大丈夫、それだけで可愛いよ。

ちなみに、筆者に浴衣姿の女の子と待ち合わせて夏祭りデートをした経験はありません。羨ましいですね。


1B

慣れない足元 カラリコロリ 人混みが更に邪魔して
よろけそうになる瞬間に君と目が合った
⋯私変じゃないかな?

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 1B

待ち合わせていた君が到着して、屋台が立ち並ぶお祭り会場に向かいます。
慣れない下駄を履いてよろけてしまいそうになる女の子に、君が手を差し出します。
ありがと、と言おうとして顔を上げると、君と目が合います。
その瞬間に、「…私、変じゃないかな?」と言う考えがふと浮かんでくるわけです。
普段は着ない浴衣が、君には変に映ってないかな、ちゃんと可愛いかな、と気にしています。
キュンキュンしますね。
あまりにも乙女心が分かりすぎています。
この歌詞を書いた人は女性でしょうか?


1サビ

あつい、あついよ 体温だけじゃ説明つかないや
トクントクン 加速するよ これはなんだろな⋯ねえ、なんですか?

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 1サビより抜粋

夏の暑さで火照った体温だけじゃ説明できないほどのあつい気持ち。この時点ではこの気持ちを「恋」と自覚していません、この女の子は。いや、したくないのかもしれない。
だってこの気持ちは実らない可能性が高いから。

いつか想い出になるんなら 今の「好き」でいっぱいにしよう
遠くの花火が甘い魔法をかけた夏なんだ

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 1サビより抜粋

「いつか想い出に」なってしまうのならば、せっかくなら、今をめいいっぱい楽しんで、「今の「好き」でいっぱいにしよう」
女の子の中で、この恋は実らない、と理解しているから、恋だとは認めたくない。
あまりにも切ない。泣けます。

でも、そんな女の子に、遠くの花火が甘い魔法をかけてくれた。君とお祭りデートをするという素敵な想い出を作る魔法を。
ここで考えたいのが、「花火がかけた魔法」です。その魔法は、花火大会が終わる頃には解けてしまうのではないか?ということです。
切ない。
この歌詞を書いた人は鬼でしょうか?


2A

ひゅーどんど、と響く音が応援歌に聞こえたんだ
都合の良い思い込みで ためらいはどっかにいっちゃった

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 2A

女の子は、花火の音が応援歌に聞こえるな、と、都合よく思い込んでいます。
お祭りの雰囲気と、夏のあつさにあてられて、浮かれに浮かれています。
可愛いね。
君に対するためらいは消え去っています。


2B

わたあめ、焼きそば、金魚すくい
次!次!ねえ全部行こうよ!
はしゃぎすぎて赤らむ顔を
お面でそっと隠した

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 2B

ためらいがなくなった女の子は最強です。
わたあめ、焼きそば、金魚すくい。次々と屋台に君を連れ回します。
「!」がついていることからも、ためらいなんかは無いことが分かります。
「はしゃぎすぎて赤らむ顔」、はしゃいでいっぱい動いたことと、君と夏祭りデートができている嬉しさの両方で顔が赤らんでいます。
赤くなった顔を見られたくないので、お面で隠しています。
可愛いね。
個人的な趣味としては、狐のお面だと可愛いと思います

ちなみに、筆者に狐のお面を頭につけた女の子と夏祭りデートをした経験はありません。羨ましいですね。


2サビ

どきどき 幸せすぎるよ、夢なのか? 夢かもな

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 2サビより抜粋

ここ大好きなんですよね。ほっぺたとかつねって確認してそうです、この女の子は。
可愛いね。
夢かも、と思ってしまうくらい、自分の理想通りの幸せな夏祭りだったわけです。

ここまでの歌詞を見ても分かる通り、乙女心を知る人にしか書けない歌詞です。
この歌詞を書いた人は女性でしょうね。

さて、本題に戻りましょう。

いつか花火を見た時、君を思い出すのかな
遠くの記憶でも絶対忘れないその横顔は

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 2サビより抜粋

ここでも女の子は「想い出」として、心の中に、記憶の奥底に「君」を大切にしまっておこうとしています。
初恋にしてはあまりにも切なすぎるし、女の子は大人すぎる。
私は、この女の子はもう少し子供になってもいいと思います。


Cメロ

(ここをCメロというかどうか、正しくはなんと言うのかよく分かりませんが、便宜上Cメロとしておきます。)

少し脱線しますが、筆者はこの間奏部分の振り付けのオタクです。手をフワッフワッて上にやるところあるじゃないですか。あそこの宮原颯希さんの手の動きがとても綺麗なんですよ。腕が細くて長いから、めちゃくちゃ綺麗なんです。

最後の一粒散って 夜に戻る

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 Cメロより抜粋

さて本筋に戻りましょう。
花火大会は終わり、帰りの途につきます。
ここは花火の最後の一粒が散ったことと、今日1日お祭りデートしていて、淡く抱いていた一抹の希望が散ったことの両方にかかっているのではないかと思います。
花火大会が終わればそれで終わり。元の状態、日常に戻るだけです。

寂しげカラリコロリに混ぜわがままを言うんだ
「遠回りしよう?」
⋯もう少しお願い。

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 Cメロより抜粋

幸せな時間も終わってしまう、それは寂しいと思った女の子は「遠回りしよう?」と小さなわがままを言うんだ、と決意します。
可愛いね。


落ちサビ

楽しかったねって言うだけ
それ以上は言えないの

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 落ちサビより抜粋

でも、結局わがままは言えないんです。「楽しかったね」って言えただけで。
「言えない」、これは君に対しての配慮もあるし、女の子としても「関係を断ち切りたくない」、という気持ちも、「伝えてしまって拒絶されるのが怖い」という気持ちも、様々な複雑な気持ちがあるでしょう。
女の子はそれら全ての気持ちを飲み込んで、「楽しかったね」とだけ言ったんです。なんと切ないことか。
この歌詞を書いた人は鬼でしょうね。

ちょっと逸れますが、ライブでの落ちサビUOはとても美しいと思います。
ここだけ色が揃うの、良いよね。

帰り道終わり間近
これが最後かも もう最後かも

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 落ちサビより抜粋

帰り道も終わり、楽しかった花火大会の想い出も終わり、それに伴って、女の子の「この気持ち」も終わりが近いです。最後かもしれない、いや、恐らくこれが最後なんです。
泣けます。
この歌詞を書いた人は鬼です。


ラスサビ

あつい、あついよ 体温だけじゃ説明つかないや
わかる わかる わかっていた これは恋なんだ
そう、恋なんだ

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 落ちサビより抜粋

女の子は、ここでついに「体温だけじゃ説明がつかない」あつい気持ちに、「恋」という名前をつけました。
終わりだって分かっているのに。
自分の中で整理をつけるために。
本当に強い女の子だと思います。

君とまた会う時には 続きから始められるかな
こうしてあついまま今日が終わる

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 落ちサビより抜粋

でもやっぱり、次会う時にはもしかしたら…と諦められていない。恋に浮かされてあついまま今日は終わってしまうけど、次会う時にはもしかしたら恋人になれるかもしれない、と淡い期待を抱く女の子。
書いているだけで泣きそう。
この歌詞を書いた人は女性で、鬼です。

消える花火が切ない魔法をかけた
夏でした

DIALOGUE+〜夏の花火と君と青〜 落ちサビより抜粋

1番サビ「夏なんだ」と違って、ラスサビでは「夏でした」と過去形になっています。
花火大会はもう「過去のこと」になってしまっていることが分かります。
女の子は、初恋と初めての失恋に自分の中で整理をつけることができたんです。
みなさんはできますか?
本当に強い女の子です。


終わりに

初恋の爽やかさ、甘酸っぱさ、切なさ、儚さ、全てを詰め込んだこの楽曲、オタクが嫌いな訳ありません。
あまりにも名曲。
私も大好きです。

ただ1点。
分からないのが、「君」は何故この女の子を受け入れなかったのか?ということ。
「君」については曲中で言及されている描写は少ないです。
「女の子とは2人で夏祭りに行くような関係である」こと、「よろけそうになる女の子に対しても優しく接している」ことから推測するに、少なくとも嫌いでは無いし、寧ろ好意に近いものを抱いていてもおかしくないのではないか?と思いました。
単に、「他に好きな女の子がいた」とかいう簡単な理由では無いと思います。(そう思いたいだけかもしれない)

ここは自分の陳腐な発想力程度では想像出来ませんでした。
何か解釈があれば、どんな些細な事でも教えてください。

以上、オタクの散文でした。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。


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