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株:4月18日 TSMCの決算の前に

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。
この記事にそそのかされて売買しないでスー、せんきゅー。

TSMCの決算が今日の日本時間午後3時にあります。
昨日のASMLの決算の後だけになおさら注目が高まっています。
TSMC は先週、第 1 四半期の売上高が 16.5% 増加したことを報告しており、市場予想を上回り、自社ガイダンスの上限にも達しました。
はたして市場はどう受け取るでしょうか?

アナリストによると、ASMLの決算はTSMC やサムスン電子のようなチップメーカーが、ASML 社の最先端装置の購入を控えていることを示唆しています。

TSMCが将来のAI需要見通しを上方修正するならば半導体関連の株価のリバウンドもあるかもしれません。
注目は設備投資額の予想。
需要状況を示す指標となるため、注視すべき点です。


投資家の心理がいかに弱気で逃げ腰かを示した

昨日のASMLの決算で日本とアメリカの半導体関連株が大きなダメージを受けました。

あの神経質な市場の反応を見れば現在の投資家がいかに弱気かと言うのがわかる。

決算の前から逃げ腰だったからこそアルゴが瞬間的に決算の数字に反応して『売り』に出したのに釣られて売りが広がった。

何よりも市場が大きく注目していたのが今後も生成AIビジネスは順調に伸びていくのかどうか?という事。
1~3月期に半導体関連の株価が大きく上昇して、生成AIに詳しくない人も『上昇しているから』という理由で買っていた。
ある程度知識があれば2025年まではとりあえず売り上げに関しては問題なさそうだとわかる。
しかし、株価は雰囲気が非常に重要。
すでにかなり高くなっていて利益も出ているから落ちる前に売ってしまおう。
中東も怪しいし、金利が高止まりしているし、利下げ起きないし、なんか最近株価下落しているし、と弱気の逃げ腰になっていた投資家達。
SIAが常に発表している半導体の月次売上高でも上昇傾向が少し停滞している。
そろそろ売り時なのか?

その売りたい気持ちを後押ししてくれたのがこのASMLの決算。

なので市場が最も注目していたのが来期の受注がどれだけあるか。

そんな弱気な雰囲気の中に
『受注額は36億ユーロ(約4900億円)となり、アナリスト予想の46.3億ユーロを下回りました
』という決算。

ほら見ろ!やっぱり生成AIなんてバブルなんだ!
もう終わりだ!こんな株とっとと売り払っちまえ!

そんな投げ売りがあったのが昨日の日本時間午後2時からの半導体関連投げ売り。

受注フローの数字は同社の業績を正確に反映するものではない

しかし!見逃してはいけないのは
『同社は通期業績予想は据え置き、下半期は上半期よりも堅調になるとの見通しを示しました』
とも言っている事。
つまり、1-3は悪かったし4-6の見通しも予想よりは良くないけど下半期にちゃんと取り戻すから心配ないよ、とも言っている。

今回の市場の反応はその点をまるっと無視して『今』だけを見ての反応。
それだけ待つ余裕のない投資家が多いともいう。

インシンガー・ギリッサン社のシニア株式アナリスト、ヨス・ファースティーグ氏は、ASML製品の需要が不足しているのではなく、受注の流れが「波状」になっていると説明します。

彼は2023年の受注状況を例に挙げ、下半期には130億ドルの受注があり、そのうち90億ドルは最終四半期単独であったことを指摘しています。
ファースティーグ氏は、これらの受注フローの数字は必ずしも「市場が弱いことを示しているわけではない」として、投資家は過度な読み取りをしないよう注意を促しています。

SIAが常に発表している半導体の月次売上高を見ると、上昇傾向が少し停滞しているのがわかります。過去4ヶ月は前年比で成長していますが、過去2ヶ月は半導体売上高が少し減少しています。

ですから、市場が少し躊躇しているのかもしれません。
そして、ASMLのこの受注額を見ると、人々がショックを受けるのも理解できます。

時には、顧客に輸出する段階になってもまだ署名されていないこともあります。
受注に署名すると前払い金が必要になり、その前払金を用意するのが難しい場合があるからです。
受注額は重要視しない方がいいでしょう。
長期的な展望が重要であり、彼らは長期的な見通しについて非常にポジティブでした。

2025年についても、彼らは今後3四半期で40億ユーロしか必要ないと述べています。
つまり、1四半期あたり40億ユーロ、2025年の年間売上高350億ユーロ達成にはわずか120億ユーロで、これは2024年比30%増ということになります。
したがって、私にとってASMLは心配ありません。

彼らはすでに2030年までの予測を出しており、今後数年間で半導体市場は現在の2倍の1兆ドルを超えるだろうとしています。
ですから、市場は半導体にとって非常に好調です。AIチップにはロジックチップだけでなくメモリチップにも大きな需要があります。
高帯域幅メモリです。需要は非常に強いです。
ですから、特にAIを見ると、ASMLの長期的な需要についてはまったく心配していません。

また、電動化のトレンドも非常に強いです。私たちは風力発電や太陽光発電からエネルギーを得ようとしています。そのためにも多くの半導体が必要とされます。電気自動車のトレンドも強いです。ですから、長期的に半導体に対する需要は非常に強く、ASMLはまさに正しい場所に位置していると思います。

ASMLが報告した受注フローと併せて、投資家が「ショック」を受けているのも理解できるとしています。

しかし、受注フローの数字は同社の業績を正確に反映するものではないと強調します。
このような短期的な変動にもかかわらず、ファースティーグ氏はASMLの長期的展望に「ポジティブ」であり、同社の将来の需要と収益の成功について「心配はない」としています。

米国半導体工業会(SIA)の発表では市場の成長は2024年いっぱい続くと予測

米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は2024年4月3日(米国時間)、2024年2月の世界半導体売上高が前年同月比16.3%増の462億米ドルになったと発表した。
前年同月比の伸びとしては、2022年5月以来最大という。
なお、前月比では3.1%減となった。

2024年2月の世界半導体売上高は、前月比では若干減少したものの、前年同月を大きく上回った。2023年半ば以来、市場が経験している力強い伸びが継続している。2024年2月の前年同月比の伸びは2022年5月以来最大となった。市場の成長は2024年いっぱい続くと予測されている

2024年2月の世界半導体市場を地域別でみると中国が前年同月比28.8%増米州が同22.0%増、アジア太平洋/その他が同15.4%増と成長した一方、日本は同8.5%減、欧州は同3.4%減となった。
前月比では中国が4.3%減、米州が3.9%減、日本が2.5%減、欧州が2.3%減、アジア太平洋/その他が1.3%減と全ての地域で減少した。

TSMCの予想

台湾積体電路製造 (TSMC) は、人工知能 (AI) アプリケーションに使用される最先端チップの大手メーカーですが、堅調な需要のおかげで、4月18日 (木)日本時間午後3時 に第 1 四半期の利益が 5% 増加すると見込まれています。

LSEG SmartEstimate では、22 人のアナリストによる予測を集計した結果、TSMC は 3 月 31 日までの 1 四半期の純利益は 2,181 億台湾ドル (67.4 億ドル) になる見通しです。
SmartEstimate は、実績に基づいてより正確な予測を行うアナリストの予測に重み付けをしています。
これは、前年同期の 2,069 億台湾ドルの純利益と比較したものです。

TSMC は先週、第 1 四半期の売上高が 16.5% 増加したことを報告しており、市場予想を上回り、自社ガイダンスの上限にも達しました。

台湾の証券大手、富邦証券のアナリストらはTSMCが将来のAI需要見通しを上方修正すると予想する。
「TSMCは以前、2026年までにAI(向け半導体生産)の売上高に占める比率が10%台後半の高い水準になる可能性を示唆していたが、われわれの計算では、目標達成は前倒しされて25年の可能性がある」と述べた。

投資マネジメント会社 abrdn の投資ディレクター、シンヤオ・ン氏は、
「設備投資額の予想は、需要状況を示す指標となるため、注視すべき点です」と述べています。
「TSMC は依然として買いだと考えています。株価上昇はファンダメンタルズに裏打ちされており、同社の最先端チップ分野における支配力と技術リーダーシップにより、今後長期間にわたって高い利益率を維持することができるからです」


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