播州人3号です。先日、たわいない会話をしていたときのことです。カニの話題でちょっとした驚きがありました。カニと言えばズワイガニ―。だれもがそう考えていると思いきや、親しんだカニは意外にまちまちでした。「高級食材」であることでは一致しましたが、育った環境でカニのイメージってこんなにも違うもんでしょうか。
そうは言ってもカニといえばズワイガニです。
兵庫県北部でとれるズワイガニの雄は「松葉ガニ」とも呼ばれています。
お待たせ冬の味覚
ズワイガニ漁解禁
優れたネーミングをたたえる「日本ネーミング大賞 2022」の大賞に、カネテツデリカフーズ(神戸市東灘区)のヒット商品「ほぼカニ」が選ばれた、という記事を見つけました。
紙面に掲載された写真をみると、ズワイガニの身にそっくりです。
「※カニではありません」とわざわざパッケージに明記するのも納得です。
ズワイガニは日本海側の広範囲で水揚げされ、味と名前は全国に知れ渡っています。
各地でブランド化も進んでおり、雄のズワイガニにはさまざまな「異名」がついています。
松葉ガニ「但馬産」でPR
「ワンチーム」他産地に対抗
「津居山」「柴山」…
多様なブランド名 年明けにも推進組織
大阪にある大型看板も「カニ=ズワイガニ」のイメージを定着させたのではないでしょうか。
日本海には、ズワイガニ以外にも有名なカニが水揚げされています。
「香住ガニ」として知られる「ベニズワイガニ」です。
秋の美味 1匹50万円
「香住ガニ」初競り
「ベニ」のあるかないかの違いですが、生息する水深や漁法も大きく異なるそうです。
ズワイガニが16世紀から漁獲されていたのに対し、ベニズワイガニの存在が確認されたのは20世紀になってから、とも紹介されていました。
こうしたカニの話題に、瀬戸内沿いの出身者から異論が唱えられます。
「カニいうたら、ワタリやろ」
「ガザミ」とも呼ばれるワタリガニです。
日本海側のカニとはまるで姿が違います。
身が甘く、濃厚に感じます。
秋祭りシーズンのごちそうとして食卓を飾りますが、最近は漁獲量が減っていると聞きます。
家島町沖播磨灘 ガザミ漁がピーク
旬の雌に濃厚な「内子」
泳ぎが上手なため、ワタリガニと呼ばれているようです。
海のカニばかりではありません。
こちらが「ふるさとの味」という人もいました。
川でとれる「モクズガニ」です。
冬彩る珍味モクズガニ
漁が本格化
揖保川
中華料理の高級食材として知られる「上海ガニ」の仲間で、みそ汁やかに飯にして食べるそうです。
今回の「カニ談義」には登場しませんでしたが、タラバガニや毛ガニなども食用ガニとして知られています。
過去記事を見ると、「サワガニの空揚げ」が郷土料理として紹介されていました。
<播州人3号>
1997年入社。輸入されたワタリガニを市場で見たことがあります。「○○公司」と記され、辞書のような紙の箱を開くとおがくずに交じって足を縛られたカニが出てきました。動かず、弱っているように見えましたが、水に放されると勢いよく「復活」しました。死ぬと急激に鮮度が落ちるそうなので、長時間の移動に耐えられる工夫があるのでしょうか。
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