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ナラ枯れで鳥たちはどう変わった

 上層部を覆っていた大きな木が枯死することで、森が劇的に明るくなりました
 森の中に明るい、いわゆる「ギャップ」が増え、というより場所によってはギャップがつながって、より広いまとまった広さの明るい場所ができています
 近くの里山で感じている「ナラ枯れによる」鳥の変化は(データに基ずくものではなく、あくまで私の感覚的な話です)

・コサメビタキの生息拡大

・ウグイスの生息拡大

ナラ枯れのコナラの上のコサメビタキ 2023/05/24 神戸市西区押部谷町

 林に明るいところが多くなったため、今までいなかった種が林内で見られるようになったと考えられます。
 また、倒木や落ちた枝が地上に積み重なり、そういったストラクチャーを好む種の絶好のすみかとなっています。

・夏期はヤブサメ、冬期はミソサザイが好む環境の増加

 実際に個体数も増えているのかは今後の動向に注意しておく必要がありますが、採餌等に向いた環境が増えているのは確かです。

ヤブサメ 幼鳥 2023/06/20 神戸市西区押部谷町
ヤブサメ 2023/04/23 神戸市西区押部谷町
ミソサザイ 2023/01/03 神戸市西区押部谷町

Canon EOS R7 RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM

 神戸付近の極相林は太山寺や大龍寺付近に見られる照葉樹林です。落葉広葉樹林はいずれ消えていく運命にあり、長年維持されてきたのは里山の周りで営まれてきた暮らしで利用されてきたからです。ナラ枯れによる森の変化は常緑広葉樹林への遷移のワンシーンを目の当たりにしてるのかもしれません。

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