OECDラーニング・コンパスにおける「知識」:算数・数学の場合
1.はじめに OECDのEducation2030プロジェクトにおいて策定された「ラーニング・コンパス」では,コンピテンシーの構成要素の一つに「知識」が位置付けられており,その類型の一つに「エピステミック(認識論的)な知識」がある。この「エピステミックな知識」について,白井(2020)は,「『見方・考え方』と,内容的にほぼ重なるものと言ってよいだろう」とし,今後のカリキュラムを考えていくうえでは,「見方・考え方」の整理の在り方について柔軟に見直していくことも考えられるとしてい