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「Keep Portland Weird」をずっと昔から掲げる街


“Weird”

そんなに聞きなれない言葉だと思いますが、「変な」とか「おかしな」って訳します。

ちょっと意訳にはなるんですが、全体の文章を訳してみると、

「ポートランド(に住む俺たちはさ)、変なままでいようぜ!」

この言葉に誇りを持ち、ずっと昔から標語として掲げてきているポートランド。

僕自身も昔から「変わってるよねー」と揶揄されながらも言われ続け、それを良しとしてきたので、なんか導かれるようにしてこの街に来ることになったのかなって思いました。

で、この”Weird”という言葉に込められた意味ってのをここ数年、何度もポートランドに通う中で改めて見つめ直しておりました。

一般的には、「人と違う」って意味で使われることも多いんですが、ポートランドでのこの言葉の使われ方ってまた違うのかなって思うんです。

その歴史は古く、1960年代、時代はモータリゼーション、車社会に突入する中で、街の真ん中を走る高速道路を撤去してくれって市民運動が起こり、それが可決され、その高速道路の跡地はウォーターフロントの綺麗な公園になりました。

1990年代、全国(全米)チェーンの本屋さんやCDショップがポートランドに支店を出そうとした時にも、「俺たちの街には俺たちの本屋、レコード屋があるんだ」と、その出店を拒否したり。

そりゃ、「あいつら変わってる」って言われます。

なぜなら、一般的に言って、「それがあった方が便利だし、嬉しいよね」ってものを拒むんですもの。

でも、それは逆を返せば、「他人軸でものを見るんじゃなくて、自分軸でものを考える」という姿勢でもあります。

今でいうインスタのキラキラしたようなライフスタイルってのに憧れを抱き、それを真似して他人からの「いいね」をもらうことよりも、

自分が本当に心から楽しいって思えることをやって、幸せに感じることを大切に生活している人が多いんだと思います。

僕はそんな姿勢を20年以上付き合いのあるホストファミリーから学びました。

なんと、土台だけプロに任せて、あとは全部、設計から何から何まで自分たちで家を建てちゃったんです。

アートも大好きな家族だったので、家中、自分たちが好きなアートで埋め尽くし、さらには自分たちでも素敵なアートを描いたり、作ったり。

「来年の夏、あなたが遊びに来る時までに、庭にピザ釜作っておくから、楽しみにしておいて!」

なんて言われて、本当に次の夏に遊びに行ったら、ピザ釜とそれを囲う小さなゲストハウスができていました。

夕方に到着する旨を伝えておいたら、彼らは、午前中は地元のファーマーズマーケットへ行き、その日のとれたてフレッシュな野菜を買い、昼からピザ釜に火を入れ温め、その後、ピザの生地作りから始めて、とにかく1日かけてゲストである僕の到着を待ってくれたんです。

到着と同時に、

「一昨日くらいに開けたワインなんだけど、飲みきれなかったから、これでいいでしょ?」

全く気取らない感じでワインを注いでくれて、談笑してる間にピザが焼ける。



もうね、美味いに決まってます。

味、雰囲気、心意気、この全てが揃った究極のオモテナシでした。

大切(に思ってくれている)ゲストのために1日をそんな風に過ごす・・彼らからしたら、どんな贅沢をするよりも、充実した時間だし、これこそが贅沢なんだろうなあって。

他人軸では測れない、自分軸で生きる強さこそ、”Weird”であり、それを”Keep”し続けているポートランドって街は、やっぱり変で魅力的です。


僕、小林拓一郎と行く『Love It, Portlad-Oregon』ツアーが3年ぶりに復活です。

このツアーでしか体験できないことが満載なんです。

究極の地産地消?畑での食事会や、地ビール&オレゴンワイン巡り、変なものが揃う街での古着&アンティーク探し、などなど。

そして、今回はまるで絵画の中に飛び込んだような景色が楽しめるペインティッドヒルズにもお連れするので、

秋の夕暮れとともにゆっくりご堪能いただけます。

いつでも行けると思わず、今だからこそ行ける、今しか体験できないことを共に味わいましょう!

日時は、9月16日(金)から22日(木)まで。

このツアーの説明会を開催します。

こちらの日時は、6月24日(金)、19時から、場所は名古屋栄の旅行会社JSTにて。

僕が直接、ポートランドの素晴らしさをプレゼンしますので、どうぞ先ずは説明会なのでお気軽にご参加ください。

お問い合わせは名古屋栄の旅行会社「JST」、052-264-0300、052-264-0300 まで!

https://jstgroup.com/kobataku/

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