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義母の余命、看取りとは

義母ががんと診断された、大腸がんと肝がん。おそらく他の場所にも転移はあるだろう。年齢は80歳、厳しい。

2年前彼女は脳梗塞で倒れた。幸い一命はとりとめたが、痴呆の症状も出始めていて、さらに貧血などの症状もあった。結局この貧血の原因は大腸がんだったわけだが、この大腸がんの手術を昨日行った。

かかりつけの医師との信頼関係は良好で、義母は医師を信頼しているようだ。今回の焦点は大腸がんと肝臓がんどっちも手術で摘出するかどうかということだ。ただし両方やるとなると今通院している病院ではなく大学病院でとのことなので、義母をこれを断った。つまり昨日実施した大腸がんの手術のみで、あとは抗がん剤投与などによう治療を希望したわけだ。

一方で家族である妻や義兄にはさらに詳細な説明があった。余命は20か月ということを知らされた。

医師が告げる余命は統計にもとづく想定だ。コミットではなくこの期間よりずっと長い場合もあるし、短い場合もある。とはいえ、年齢は状況を考慮するとそう長くはないと私は思う。

ここで考えるのはいわゆるQOL(Quality of life)だ。苦痛に耐え病院で残りの人生を過ごすのか、ホスピスのような終末医療体制の整う施設で過ごすのか、変わらず今の住処で過ごすのか。むろん決めるのは彼女自身だが、やや痴呆のある彼女の真意を聞き出すのは難しい。

親を看取るのは難しい。結局見送る側のエゴ、自己満足だろうとも思う。幸い私の両親は健在だが、いずれ訪れる「看取り」の問題。

結論は出ないだろうが、自問自答を繰り返しある程度自分の考えをまとめておきたい。


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