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鳥のお話

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おもに私が出合った鳥たちと、鳥たちに関する記事をまとめています。鳥が好きな方や鳥のことを知りたい方におすすめします。月に2〜3回ほど更新する予定。
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記事一覧

「合鴨肉」鳥肉界No.2でも日本的な家禽

チキンだけじゃない! 寿司ネタにも合う鳥肉  野鳥観察が趣味で鳥好きなわたしですが、じつ…

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ドバトの観察から考えるドードーの地上性

もとは競翔や伝書用 外来種となった鳥類  野鳥観察と聞くと、わざわざ山や川や海に出向かな…

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私が出合った麗しき冬鳥3種

吹く風が冷涼になった頃 姿をみせる渡り鳥を紹介  寒季が近づくと外出するのも億劫になって…

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コウノトリは減り、アオサギは増えた理由を個人的に考えてみた

野生絶滅した瑞鳥が 野外個体数450羽に  兵庫県豊岡市の「県立コウノトリ郷公園」が2024年9…

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ひとり京都まで鵜飼見物

水の匂いで酔いしれる 夏の暮れの宇治川沿い  社会人になりたての頃、大人ぶって京都の宇治…

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「キーウィ」大阪万博がきっかけで日本に上陸した鳥

※2024年8月5日更新 天王寺動物園で飼育されていたキーウィの「プクヌイ」がその生涯を終えま…

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「イソヒヨドリの警戒」頭の上げ下げが示す行動

「ぴ♪ ぴ♪ げるるる♪」 独特な鳴き声の正体  近くに自然も少ない街の近くなのに、生き物の声が聞こえて思わずあたりをみわたしました。  ぴ♪ ぴ♪ げるるる♪ ぴ♪ ぴ♪ げるるる♪   「ぴ♪ ぴ♪ 」は高音で、「げるるる♪」の部分はやや濁りある声。それは一定のリズムで繰り返され、まるで私に向かって放たれているよう。少し高所へ移動して目で周囲を探ってみると、小さな鳥が1羽、変わった動きをしながら鳴いていました。  この鳥は「イソヒヨドリ(Monticola solit

「生田神社のアイガモ」農業で活躍する鳥が飼われているワケ

罰当たりなニュースが発端で 不思議に思ったカモの存在  2024年5月17日、兵庫県神戸市の生田…

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“アオサギは頸を曲げて飛ぶ”という図鑑説明に疑問を抱いた

サギ類日本最大なのに 身近すぎる巨鳥  私が日常的に目にする野鳥のなかで、もっとも大きな…

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私が出合った美しき夏鳥3種

暖かな気候になって訪日する 羽色鮮やかな渡り鳥たち  以前、ツバメの巣について紹介した記…

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私の羽根コレクション3選

自然界の住人たちの 美しき落とし物  衛生上あまりよろしくないとわかりつつも、落ちている…

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「ツバメの巣」その堅牢な造りの秘密

春の到来を告げ 人の生活に密着する渡り鳥  暖かくなり、今年もまたツバメの季節がやって来…

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新社会人時代、ハシビロコウの決定的瞬間を撮り損ねた

神戸どうぶつ王国で出合った 1属1種の不動の鳥  何年か前に新社会人になり、勤務地が神戸だ…

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「鳥むね肉」長距離飛翔を支える筋肉

カムチャッカから関西まで飛ぶ 全長40センチのユリカモメ  比較的海が近い場所に住んでいるので、冬場はユリカモメ(Chroicocephalus ridibundus)を観察する機会が多くあります。夏場にはめっきり姿を現さないので、小さい頃は「どこにいるんだろう?」と疑問に思っていました。一部の鳥たちには渡りの習性がある。そうした知識と出合う、ずっと前の話です。  紅を引いたような鮮やかな朱色のくちばしと、純白のドレスを思わせる翼で空を舞う姿から、『貴婦人』と評されている文