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農スクール卒業生受け入れ先企業様紹介1

株式会社プレマ 代表取締役社長 飯野晃子さん
(写真左から飯野さん、農スクール卒業生小澤さん、農スクール代表小島)

小澤さんの初めの印象は?

面接のとき、東京駅に近いカフェに来てもらって、まず清水さん(取締役員)と3者面談。超緊張してた。印象は、きっと自信がなくてドキドキしてるのかなって。そういうのは伝わってきた。

全然ね、身寄りもない初めての場所なので、そこの覚悟を自分にも問うてみて、やるって思ったら連絡くださいって伝えて。それで彼もやるって決めてくれたので、だからそれでまずは、ワンステップは大丈夫かなと。

面接から働くまで

場所とか確認してもらわないといけないから、あと一人暮らしする場所も探したりもあるだろうし、親御さんも心配することがあると思うので、できれば一緒にまず群馬にある農場に来てくださいって伝えて。

ご両親と一緒にうちに来てもらって。現場の責任者がご両親ともお話しして、あとは生活環境が整い次第来てくださいって。彼もあんまり悩まずにすぐに決断してくれたから一ヶ月後ぐらいの10月には来てくれた。

初日は、いきなり始めるんじゃなくて、1日くらい会社に来てもらって、こういうもの必要だよって説明して、ワークマンとかに行ってもらって作業着とか必要なものを揃えるってところからスタート。

仕事初めてどんな印象ですか?

とにかく一生懸命、覚えようって姿勢で取り組んでる。あと、もちろん想定内のことなんだけど、大変そうで、毎日必死そうだった。けどそれは一生懸命やってる証拠だし。

弊社は学校ではなくて法人だから、毎日与えられた作業を時間の中でやること、作業効率も求められる。小澤くん、そういうことは苦手かな、とか、コミュニケーションがまだまだ不得意だろうから、管理者からの指導や命令に対して、しっかり受け止めて踏ん張れるかな、と、はじめ心配だった。でも、大丈夫だった。一生懸命、彼なりに対話をしながら、当初はおどおどしていた部分もあったけれど、上司やスタッフたちとも必要な会話がちゃんとできていると思います。職場はコミュニケーションが大切。職場の中で、もっともっとコミュニケーションを自然体でとれるように自然に慣れていってもらえればと、私はそっと遠くから見守っています。

初めて有機農業の現場に来た人は、初めての夏を体験した時に、汗びっしょりで暑い中、しかも、除草剤などの薬使わないから、草は手で抜いたりとか、人海戦術で「なんでこんなことを」って思う人もいるわけですよ。

普通は、「除草剤まいちゃえばいいじゃん」って思って、「なんでこんな苦労しなきゃいけないの」って思っちゃう人も少なくないと思うんだけど、小澤くんの場合はね、ご本人の希望で有機ってところで選んできてくれてるから、夏もまた乗り切って自信つけてくれるんじゃないかなって。

受け入れるにあたって気をつけたことはありますか?

そうね、いろいろ気を使っちゃうタイプだと思ったから、なんでも聞きなさいって言って、清水さん(現場の責任者)もとにかく初め年末まではどんなこと聞いても、何回聞いても、答えるよって、周りの社員にもそういう風に対応しなさいって言って。

あと作業日報も書いてもらっていて、何時から何時までどういうことしたよって、あと最後に一言とか書くんですけど、1週間に1回はその振り返りを清水さん(現場の責任者)と定期的にしています。

働く人に求めることは?

有機だから必要な作業、有機じゃなかったらやらなくていい大変な作業があるの。だから、有機じゃなくていいって思ったら途端に、なんでこんな苦労しなきゃになっちゃうでしょ、だからやっぱり有機への思いとか理解がないとちょっとしんどいかもしれない。

あと、遅くても、時間がかかってもそれに向かってやろうって思えれば、だんだんにできるようになるし、仕事始めは誰だってそうなんですよ。そこの部分はできないって思う殻は外して、精一杯やってみる、がむしゃらにやってみるって思えれば、小澤くんみたいに一歩違うステージに行けると思うの。

・株式会社プレマ

群馬県赤城山麓で農場を営まれています。有機JAS認定およびグローバルG.A.P.認定の圃場で小松菜を栽培。小松菜を使った様々な加工品も手がけています。お土産にいただいた小松菜を食べたのですが、生で食べても甘く美味しく、とても元気になる小松菜でした。(農スクール 山田)

小澤さんのインタビューはこちら


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