見出し画像

Good Night (宇多田ヒカル)

ドラム日記 第35回

今回は、ビートシリーズお休みして、純粋にこの曲について単なるファンとしてキャーキャー言う回です。すみません。

ボクは、たしか前にも書いたと思いますが、ヒカルっ子です。
低いカメラに映るようにソファの前で屈んで歌ってた頃から、ずーーーーーっと彼女を敬愛しています。そんなやつ、巷に溢れてるとは思いますけど、大真面目に音楽家 宇多田ヒカルのことを地球の宝だと思っていますし、一人の人間としても彼女に惚れています。

なので、ひっきーのことを書き出すと、想いが溢れて止まらなくなると思うので、今回はあくまでこの曲のドラムだけにフィーチャーするんだ!とここで自分に言い聞かせます。

◇◇◇

この曲、Good Nightのドラムは、かのクリス・デイヴ、ではなくて、シルヴェスター・アール・ハーヴィン(Sylvester Earl Harvin)という方。

Fantômeから参加していて、二時間だけのバカンスとかでも叩いてるみたい。

打楽器だけじゃなくて、ギターなんかも弾いちゃう、マルチインストルメントプレイヤーらしい。なんてこった。やっぱり天才の類か!!!
(↓画像からリンク)

でも今こんな髪型じゃなかったな。若い頃の写真なのかな?

2018年、もちろんボクは待望のLaughter in the Dark Tourを観に横浜アリーナへ行きました。そんとき叩いてたのがこのアールさんだったって後で知りました。

当然のことながら、愛するひっきーを目に焼き付けるのに精一杯で、アールさんはほぼ見られませんでした。
その頃ドラム習い始めたばっかりだったのでとても気になってはいましたが、それどころじゃない!!とばかりに、うん年ぶりの生ヒカルに魅入ってました。

Laughter in the Dark TourのDVDは買ってなかったのですが、今、どうしてもアールさんのドラムが見たいので、この後ポチッとしたいと思います。南無〜。

◇◇◇

宇多田ヒカルから1曲選ぶとしても、なんでこの曲なんだ?と思われるかもしれません。アルバム初恋の中からだって、あなたとか誓いとか夕凪とかあるじゃない。

そうなんですよね、特に誓いのドラムとか語りたいのは山々なんですけど、このGood Nightのドラムは、なんだか、今のボクがいちばん欲しい音というか、究極の基本テクニックみたいなところがよく聴こえるので、ちょっと特別なんです。

全体的に、ゆとりや粘りを感じます。
でも、しっかり弾んだ、大きなビートをものすごく感じます。
また、シンプルで、力みのない、とても粒の揃った、抜けた音がします。

はっきり言って、これがつまり正解だって思っちゃいます。人間の叩くドラムの正解。こんなのズルいなぁ。

ボクは最近あんまり洋楽聴かないのですが、世界にはこんなすげえドラマーがわんさかいるんでしょうか。なんてこった。

いや、それより。
NHKのプロフェッショナル「宇多田ヒカル スペシャル」もちろん観ましたけど、ひっきーはGood Nightのレコーディングで、このアールさんに対して、こんな風に叩いてよね!ちょっと違うわ!みたいなことを言ってた記憶があります。こんなすげえ人に。
それに初恋では、最初リズム隊が入ってたけど、ひっきーが何か違うってずっと言ってて、結局ドラムもベースも抜いてピアノだけにしたってやってましたね。あのクリスに何パタンも叩かせといて!
そんなひっきーが、やっぱりいちばんすげえし、やっぱりサイコウって話でした。

まあ、ひっきーは自分でリズムトラックも全部完成させられるわけで、その世界をドラマー達はアナログで実現しようとしているわけで、そもそもがヒカルワールドなんでしょうけど、それでもこのGood Nightのドラム好き。生っぽく打ち込んでもぜったいこうはならない。アール・ハーヴィンさんすごーい。

◇◇◇

Good Nightの曲を追ってみると……。

最初はドラム鳴ってなくて。

Aメロ始まって、うっふっふ〜♪のところから遅れてバスだけがそっと鳴り始める。なんか若さ感じる。もうこのバスだけでうっとり。

Bメロになってバックビートのフットハイハットが加わってから、途中から遅れてそっとシェイクビートが始まる。ハットオープン1発だけのフィルインからのシェイクビート。
もう、キャーーーーってなる。なにこのハットの音。
なんなのこれー。

その後Cメロはドラム休み。ギターのカッティングが小さく鳴っているだけ。

そこから、サビで、フィルインなしでまたシェイクビートが始まる。
まず、なにこの入り。至って普通に聴こえるけど、すごい気持ちいい入り。
どうやればこうなるの?
そしてなんて心地いいビートなの?なんで??Aメロよりもメリハリ効いたシェイクビート。3点ってこうやって使うんだよと言われてる気がする。

続いて2番。

Aメロはまたバスとフットハイハットのみ。

Bメロはゆったりタメたタム回しの繰り返し。これがまた、ハットオープンとバックビートのスネアの絡みがものすごーーく心地よい。なんなのー!!

またCメロでドラム無くなって。
1番より長いCメロ。

そして。
ラスサビ。
不安な音のギターが予告でカーーーーンと長く1発鳴ってからの、サビへの入り!!!そしてまたフィルインなしからのシェイクビート。
このサビの入りのとこ、何度聴いても鳥肌立つ。ドラムってこうやって叩くんだよ?と言われてる気がする。
このギターがカーンと入るの、ひっきーぽい。なんか前の曲でもあった気がします。なんだっけ。

……とまあ、こんな風にこの曲を聴いては、きゃーきゃー言ってます。というのが言いたかっただけなんです。ひっきーありがとう。

ミックス前の、生のドラムの音も、聴いてみたいもんです。

◇◇◇

こんなすげえ曲のあとに、こーりゃなんだー!?パクパクパク…言うヒカルさん。やっぱりあなたが世界一です。一生着いていきます。

次回ビートシリーズ第8回は、まだ決めてませーん!どうしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?