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【絵本レビュー やっぱりおおかみ】と#もしも叶うなら

こどものおおかみ。ひとりぽっちの おおかみは なかまを さがして まいにち うろついています。「どこかに だれか いないかな」

路面電車が走る、すこし古びた街。でもそこに住む人々は、にぎわう市場で買い物をしたり、壁にラクガキをしたり、公園で遊んだり散歩したり、家族と食卓を囲んでいたりする。まっくろなおおかみは、一人ぽっちで、自分に似た子をさがして、街を歩き回ります。

【並べて楽しい絵本の世界】

この絵本はどこか筆者の夢の原点になっています。
奥付をみると、1973年初版とあります。
おそらく発売後、それほど時を跨ぐことなく、購入したのだと思います。


私は思春期と呼ばれる年齢を過ぎたばかりの頃。ちょうど大人にもなり切れず、かと言って子どものままでもいられず、まさにこの まっくろなおおかみくんのような 気持ちで、

芸術に憧れ、むさぼるように本を読み、音楽を聴き、映画を見て、街をうろついていました。

あの頃は都心からちょっとだけ離れた街でも、道一本に一軒 喫茶店があるような時代でした。


#もしも叶うなら
わたしも、パートナーとともに、ちいさなちいさな喫茶店をその街で営みました。ちょこっと本棚があり、サンドイッチとハンドドリップ珈琲があり、ジャズが小さく流れている。10人座ったらお店はいっぱい。そんなお店でした。もしも叶うなら、と問われればもう一度。そんなお店をやりたいです。

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自分の好きなもの。ただひたすら好きなものを振り返ってみたら、
本、珈琲、そしてうろついた後に立ち寄る喫茶店。何十年も経ちましたが、今でもなにも変わりません。
お店を閉めた後も、20年本屋さんで働き、そこを退職した後も、今も飲食店で働いています。

もしも叶うなら、まっくろな、ひとりぽっちの おおかみが立ち寄って、ほっと一息ついたり、腹ペコを満たしたり音楽に耳を傾けたり、本に触れたりできる、そんなお店を作りたいのです。

コロナ禍で、勤務中の飲食店も時短営業となり、たくさんの時間が生まれたので、読書時間も増えました。
本の話がしたかった。でも、街をうろついても、出会えません。時を同じくして、娘に言われました。「おかあさんが寝ても覚めても話している、その本の話を、どこかの誰かのために書くべきでしょ?」
どきどきしながらnoteを始めました。

そこで、選んだのが【並べて楽しい絵本の世界】です。
自分のお店ができたなら、お店の片隅に並べたい絵本。
そこに来る人たちは、ちいさな子どもではないけど、その人たちはちいさな子どもたちと繋がっている。かつての子ども、今子どもを育てている人、そして子どもの心を持ち続けている人たち。そんな設定です。

そして、私の好きなものの中に「本」と「人」が繋がる文章を書くという項目が追加されました。noteをはじめてよかった。
もし、これも何かのお仕事になるのなら、いいなと思います。

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まっくろなおおかみくんは
街をうろつき、歩きつかれて「おれに にたこは いないんだ」
と墓場までやってきます。そこで、ぐーぐー寝てしまいます。
おおかみのまわりには、たくさんのおばけが飛んでいます。
でも、目覚めると彼は気が付きます。大空に飛んでいく気球をながめながら、「やっぱり おれは おおかみだもんな。 おおかみとして いきるしかないよ」

私は、毎日楽しく#もしも叶うなら を想像しながら生きています。

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こつこつと集めてきた画集や写真集や絵本が並んだ本棚
香り立つ珈琲
音楽

そんなブックカフェで、やっぱりおおかみとして生きる。
伝えることをもっともっと勉強する。

最後までお読みいただきありがとうございます。

叶いますように。








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