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神奈川リーグドラフト候補〜神大の安打製造機・梶原 昂希〜


こんにちわ。Yです。

去年(勝手に)やった「神奈川リーグのドラフト候補紹介」のnote。昨年は関龍摩選手と渡部健人選手の2人を(勝手に)挙げさせていただきました。結果としては神奈川リーグからは2019年の育成ドラフトで指名された出井 敏博選手(神奈川大学→埼玉西武ライオンズ)に引き続き2年連続、リーグOBの指名選手を含めると8年連続でNPB入り。ドラフト1位に限っては2016年の濵口 遥大(横浜DeNA)以来4年ぶりの指名で渡部 健人選手が埼玉西武ライオンズへ入団しました。

今年もNPBスカウトの視察情報があり、個人的に注目している投手1人、野手1人の合計2人の選手をピックアップしたいと思います。今回は野手の注目選手でもある神奈川大学・梶原 昂希選手について取り上げたいと思います。


【打撃】

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1年秋に首位打者を獲得。リーグ通算90安打(9/5試合終了時点)は現役選手の中ではトップの数字で残り4試合で10安打を放てば100安打を達成するという位置にいる。長打に関しては二塁打が非常に多く、三塁打も7本記録するなど野手の間を抜いた打球と俊足を生かして先の塁へ進んで行く事が多い。本塁打数はリーグ戦通算11本塁打と数字としては決して多い数字ではないものの3年までの渡部健人と全く同じ数の本塁打を放っており、内容として見ると横浜スタジアムで逆方向へ飛ばしてスタンドインするパワーはソフトバンク・柳田を彷彿させる打撃を見せる事ができる。昨年まで関東学院大学に在籍していた関 龍摩(現JFE東日本)にも負けず劣らずの打力で100安打達成出来るかどうかに注目したい。


【走塁】

50mを5.8で走る俊足が武器。一塁到達タイムは3.94(手動計測)とNPBの左打者のタイムと比較してみても俊足の部類に入ってくる。2019年の横浜市長杯で三塁打を放った際の三塁タイムが手動計測で10.84。2021年春のリーグ戦で放った三塁打では雨でグラウンドコンディションが良くない+三塁到達時に少し減速をして11.46を計測する。特に二塁を蹴る前の加速力は1.5倍速にしているのでは!?と錯覚するほどの速さ。180cm後半の身長ながらこの足の速さを誇っているのは中々いないのではないでしょうか。


【守備】

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メインポジションはセンター。上記で挙げた俊足と遠投110mの強肩を武器に広い守備範囲を誇っている。派手なファインプレーなどはないが、その代わりに安定感があり、堅実な守備という印象がある。個人的に確認している中ではセンター以外のポジションを守っているのを大学になってからOP戦を含めても観ていないのが現状。レフトやライトを守った時にどの程度守りを出来るのかは今後の注目ポイント。


【リーグ戦成績】

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(2021年秋は第1週終了時点での成績を反映)
1年春からレギュラーとして出場しており、1年秋には打率.400で首位打者を獲得するなどコンスタントに安打を積み重ねている。昨年秋は従来の2戦先取の勝ち点制から勝率制に変更になった関係上、打数だけでみると減ってはいるものの成績的には2019年秋と同等の成績を残していたのではないでしょうか。

【総評】

昨年まで関東学院大学に在籍していた関 龍摩(現JFE東日本)にも負けず劣らずの打力で100安打達成出来るかどうかに注目したい。注目ポイントがある一方で気になるのが三振数。というのも、当てる技術に関してはリーグの中でも上位のものを持っているが、左投手の変化球に崩されて三振をしてしまうシーンが少し目立ってしまう。この部分に関しては本人も「昨年は桐蔭横浜大の片山(皓心)投手ら左投手の変化球に振らされてしまうことが多かった。レベルの高い左投手から打って、リーグ戦では5割近い打率を残していきたい」コメントを出しており、この対左投手の対応力が上がってくる=100安打に近づくという風にも捉えられるのではないでしょうか。

走塁面や守備面に関しては、ポテンシャルを生かしたダイナミックなプレーを見せてくれるだけに、現時点では大学生の中でも上位のものをもっているのではないでしょうか。その中でも今シーズンは「盗塁成功率」が上がってくればスカウトの注目度も上がってくると思います。

また岸川監督は「あいつがプロに行けなかったら僕のせい。それくらいの選手だと思っています」と言わしめるほどのポテンシャルを持っており、彼自身も社会人チームからのオファーに対しても断りを入れ、NPB一本に絞っている。

また開幕戦を視察した日本ハム・坂本スカウトは「走攻守すべてのバランスがいい。素材のよさ、能力の高さに、どの球団も注目していると思う。結果が求められるシーズンで幸先よく4安打を放ったのはすごくアピールになったでしょう」と評価しており、この秋の活躍が大きな鍵になってくるでしょう。


以上が梶原選手の紹介になります。

神奈川大学野球連盟では現時点での有観客試合は全て終了しており、現時点で相模原球場の返答次第で観戦が可能な状態になっています。しかし、春から行っているYoutubeでの試合配信などでも見ることが出来るので、是非みていただければなと思います。



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