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いま音楽家を応援する方法 #StayHome

人類が未知の病と闘い始めて早6ヶ月。
京阪神や首都圏を除いて緊急事態宣言が解除されるなど、感染者数は日々減りつつあり、状況はだいぶ改善されているものの、影響を受けていない業界はほぼ無いほど経済的打撃は深刻さを増す一方。

音楽業界も影響を大きく受けており、状況は決して良くありません。

こうした危機から音楽業界を支援する動きが広がっています。文化の灯を途絶えさせないために、芸術家たちを支援できる方法をまとめてみました。


○ ライブハウス・ナイトクラブを支援する!

大阪にあるこれらの施設で集団感染が発生し、営業再開や利用には自粛を求める雰囲気が世論を覆っています。

「京都コンサートホール」や「ザ・フェニックスホール」など、コンサートホールの多くは地方自治体や私企業が運営に参画しており、安定的な財政基盤を確保している例が多いものの、畑が違うと事情は大きく違うよう。

こちらの記事では、私たちBridgeも利用したクラウドファンディングを通して支援ができる方法が掲載されています。様々な業者・方式があるものの、クラウドファンディングは当事者が直接始めることができ、また直接支援が当事者に届くことが大きなメリット。

存続危機に瀕した全国各地のライブハウス・ナイトクラブが、工夫を凝らしたクラウドファンディングを立ち上げています。あなたの近くにある施設や行ったことのある施設を見つけてみては。

○ 中止されたイベントを支援する!

政府によるイベントの自粛要請は、音楽業界に限ることなく全ての業界で適用され、多方面で損害が発生しました。ライブハウス・ナイトクラブなどの音楽業界に限らず、様々なジャンルのイベント主催者たちがクラウドファンディングも。


世界中で今日、現場でウイルスと闘っている医療陣。
そんな医療関係者たちが、若手の芸術家を支援するクラウドファンディングも進行中。

クラウドファンディングは多様な方式があり、中には支援額によってリターンを設定できるものも。音楽のクラウドファンディングには、演奏した音源や演奏会のチケットを届けるものもあるので、気に入った団体に支援をしてみてはいかがでしょうか。


○ 大阪市の芸術・文化団体を支援する!

音楽に限ることなく幅広く”芸術”を支援できる、「なにわの芸術応援募金」。
大阪の文化を支える仕組みのひとつとして、様々な文化団体を支援するできるよう、大阪市によって運営されています。

支援できる団体はまさに多種多様。
オオサカシオンウィンドオーケストラなどプロの演奏団体から、ミュージカルや文楽などの伝統芸能まで、幅広く支援することが出来ます。


○ 演奏団体に寄付する!

オーケストラ・吹奏楽団の演奏会も中止や延期に追い込まれたことから、収入が大きく削がれ、経済的な危機に瀕しているといいます。

こうした団体の多くは平常時から窓口を設けており、1口5万円ほどから直接支援することが出来ます。一部指定団体へ寄付を行う場合、個人住民税の控除など、税制上の優遇措置を受けられます。詳しくは、各団体のホームページを参照のこと。


○ オンラインレッスンを受講する!

オンラインで開講した日本の大学。
既に放送大学などで実践されていたオンライン講義を導入する座学が主となる大学と異なり、生の音を聴いて進行するレッスンが授業の核を成す音楽大学では当初厳しいとみられていたオンラインでのレッスンも開始するなど、学校・教員と学生の間で新たな試みが始められています。

そうした新たな試みは、大学のみならず市中でも。時代に伴ってオンラインでできることが増えている昨今、音楽以外にもオンラインレッスンを提供する業者が増えています。中には楽器を無料で配布しているという業者も。これを機に新しい習い事を始めてみるのもひとつの手かもしれません。


○ YouTubeを通して支援する!

数年前から一メディアとして定着した感があるYouTube。ニコニコ動画から始まった「演奏してみた」動画の波は、今日も続いています。

特に昨今、音大生やフリーランス音楽家の間で流行なのが多重録音。これを機にYouTubeへ動画を掲載する音楽家たちが多くいます。

Bridge note担当 前田が参加するアンサンブルの動画

今日の状況について、視点を変えると演奏を家にいながら無料で楽しめる時代ともいえます。様々な編成、国内のみならず世界中にいる、多種多様な国籍の音楽家たちの演奏を是非YouTubeを通して、楽しむのはいかがでしょうか。勿論、チャンネル登録といいねは忘れずに!

最後に

世界中を襲っているかつてない経済的な危機によって、経済の影響を比較的受けやすいアーティストたちの灯が途絶えようとしています。芸術界も未知の病を乗り越えるために、決して少なくないアーティストたちがあなたの支援を待っています。

今後も市民が文化を楽しむことができるように。
この国から如何なる文化もなくならないように。
これからも芸術家が舞台に立ち続けられるように。

政府や自治体による支援だけでなく、いち早い支援が求められています。



文責:沖本みなみ
4歳よりヴァイオリンを始める。第8回大阪国際コンクール金賞。第10回関西弦楽コンクール優秀賞及び審査員賞。第18回万里の長城杯高校生の部1位及び中国駐大阪総領事賞。第70回全日本学生音楽コンクール大阪大会入選。第1回大阪international音楽コンクール弦楽器部門第2位(最高位)。第22回姫路パルナソス音楽コンクール入選及び池辺晋一郎賞受賞。第5回豊中音楽コンクール大学一般の部管弦楽器部門第3位。京都市立芸術大学音楽学部音楽学科弦楽専攻4年次在学中。現在、ヴァイオリンを大谷玲子氏に師事。
問合せ:bignami.1970@gmail.com
監修:前田 直哉
鹿児島県出身。9歳からサクソフォンを始める。第17回日本ジュニア管打楽器コンクール銀賞(第2位)受賞。第23回日本クラシック音楽コンクール1位なしの2位。第22回KOBE国際音楽コンクール優秀賞を受賞。第20回大阪国際音楽コンクールエスポワール賞を受賞。アジアユースオーケストラ2018の一員として、アジア11都市を巡るツアーに参加。2019年12月、韓国ソウルにて「Amuse Saxophone Ensemble 創立演奏会」にゲストとして参加。多重録音によるアンサンブル「splendor saxophone ensemble」主宰。これまでにサクソフォンを土田まゆみ、有村純親、國末貞仁、須川展也、本堂誠の各氏に師事。京都市立芸術大学音楽学部音楽学科管打楽専攻卒業。
問合せ:maedanaoya.sax@gmail.com
https://www.youtube.com/watch?v=5krrbswkEwo

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