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予定表は白紙がいい。目指せ無計画人生。

唐突ですが、現代社会で生活する我々は「計画や予定」に縛られており、とても窮屈だと思います。

私は学校を卒業してからずっと会社員をしていまして、長いこと現代社会の中で生活しています。

ある時、この社会に適応して生きていくには「時間という制約」が多くあり、何をするにも計画や予定が重視されていることに気が付きました。

生まれてこの方、無意識に社会生活をしてきたので、時間の制約について深く意識したことは無かったです。
生きている以上、時間に追われるのは必然である。
そんな事は当たり前で、時間を守れないのは悪い事だという社会に疑問を感じることもありませんでした。

ただそこに問題があると気づいたのは、金属加工職人さんとの話が切っ掛けでした。

その方との雑談での出来事です。

「最近の若い人は大変だよね。今は本当に逃げ場がないでしょう?」

私もアラフォーなので若い人とは言わないかと思いますが、、、(苦)
その方は還暦前後の先輩です。

「逃げ場がないと言いますと?」

と聞き返すと、

「どこに居ても電話、メールばっかりでみんな忙しそうでさ。俺らの時代よりも便利なんだろうけど、大変そうに見えるよ。」

とのことです。

そう言われると確かに、外出中でもメールはリアルタイムにチェックするのが当たり前だし、チャットでクイックに連絡を取り合ったり。急ぎの場合はすぐに電話が鳴るし。

その方が言うには昔よりも締め切りの期日が短くなったらしいです。
通信環境が便利になり、どこにいても仕事ができるということから皆がすぐに返事を欲しがる。
また、物流も昔と比べて早すぎるとのこと。
翌日着で荷物が届くなんて考えられなかったそうです。

「締め切りが短いでしょう。計画や予定に余裕がないでしょう。そこから逆算してみると持ち時間が少ないでしょ。だから仕事が雑になるのよ。心に余裕が無くなっていい仕事が出来ないっての。」

忙しいと軽微なミスが増え、それを補修するためにさらに無駄な時間を取られ、負のスパイラルの出来上がりという話でした。

「昔は書類を郵送してたのよ。郵送だと差し替えるのに何日も掛かるんで、書類に間違いが無いか何度も確認したものさ。今はいいよ、メールで送りなおせばすぐだから。」

うーむ、、、すごく納得させられました。

私が感じている窮屈感はこれが原因なのか。
時間的な余裕が無いことで寄り道が全くできないという現実。

そういえば別の先人の話ですが、泊りで遠くに出張した時はちょっと寄り道して小旅行してみたり、その土地の名産品を食べ歩いたりしたそうです。

自分は出先で寄り道する余裕はないな、、、。
土産話の一つもないさびしさ(泣)

もし自分の予定表が白紙で何もすることがなかったら、、、。
職人さんとの会話から色々考えてしまいました。

「おや!もうこんな時間か。ささ、あんたも帰んな。
この仕事は明日までに終わらせないといかん。ああ忙しい忙しい(汗」

・・・結局あなたも例外なく時間に追われているんですね(苦笑)

文+イラスト : ケーモティック

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