先輩と酒を飲む。
私は会社員でして、自分の意思に反してなぜか営業部に所属させられています。
その営業部にいると得意先と飲食しなければならない時があります。
いわゆる接待というヤツです。(私は酒が弱いので接待は苦手。)
つい先日も接待があったのですが、職場の先輩に来てもらいました。
その先輩は飲める方だし、得意先に顔がきくので参加して頂いたのです。
その飲み会が終わった後に先輩が、
「どうだい、折角だからもう一軒行かないか?」
というので、久しぶりにサシで飲むことに。
先輩はアラフィフの男性で、アラフォーの私よりも年上。
部署が違うので上司ではないのですが、気が合うのでその先輩が好きなのです。
そんな流れで適当な居酒屋に着き飲み始めると、先輩は早くも熱く語り始めました。
それはサラリーマンの超定番ネタ。
仕事の愚痴です。
延々と先輩の愚痴を聞き続ける展開はウンザリしますね。
ところが愚痴の内容が共感できる場合はどうなるか。
それはとても盛り上がる話題になります。
今回の愚痴は「昭和世代の悩み」。
アラフィフ先輩にしても、アラフォーの私にしてもバリバリ昭和の諸先輩から指導を受けて来ました。
諸先輩方の基本方針は「問答無用!とにかくやれ。」でしたので、我々はまず言われた通りにやってみるのが普通でした。
ところが今の若い世代には、「いいからやってみろ。」は通用しないことが多く、なぜやるのかを合理的に説明する機会が多いように思います。
これが難しいんですね。
先輩は部下とのコミュニケーションがうまくいかないらしく、「なんで伝わんねぇかなー。」とウンザリの様子。
そんな話をしながら、おつまみの焼きソラマメを皮ごと食べ始めました。
薄皮ではなくて、外皮の方です。
「先輩、あの。ソラマメの外皮は普通食べないですよ、、。」
「ああそっか、なんか硬えと思ったよ。そんでさぁ、、、」
と全く気にせず愚痴を続けます。
そしたら今度は茹でたスナップエンドウの皮を剥いて、中の小さなマメを箸でツツいて食べ始めました(笑)。
しかも真剣な顔をして仕事を熱く語っています。
(それは皮ごと食べるもんでしょ、何やってんのこの人(爆)!)と思いましたが笑いをコラえて愚痴を聞いていました。
笑い上戸の人ならここで吹き出してしまうでしょう。
ひたすら愚痴をこぼした先輩はスッキリしたようで、
「こんな話を聞いてくれるのはお前だけだよ。」
とポツリ。
私は仕事の苦境があったとき、この先輩には幾度となく助けてもらったことがありました。
そんな先輩からこんな事言われるとちょっと心に響くものがあります。
泣き上戸の人ならここが泣くところです。
先輩は血圧が高くて薬を飲んでるだとか、メタボがどうのとか言って鯨みたいな腹を叩いて笑っていました。
そう言えば、最近はアルコールハラスメントというのがあるそうで、酒を無理強いするのはダメなんだそうです。
さて、気がつくともういい時間です。
「おっとこんな時間か。終電大丈夫?」
「たぶんギリギリ大丈夫です。」
ということで解散して、先輩は早足でお帰りになりました。
私の方は駅に着いたら終電が無くなっていました(泣)
タクシーで家に帰るとは想定外の出費ですが仕方がないですね。
そしてタクシーの中でドライバーさんと話をしたら、
「最近はお客さん少なくてね、仕事にならんのよ。今の政治家は国民のことなんて考えてないからさ。そんでさぁ、、、。」
ああ、また愚痴ですね(苦笑)
今日はもういいかな・・・。
文+イラスト : ケーモティック
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さて今回の見出し画像の作成でこだわった所を紹介したいと思います。
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