【映画感想】 『ファニーゲーム』(1997)/『キミだけにモテたいんだ。』(2019)【ラジオ更新】
先週もYouTubeのほうで映画感想ラジオの新しい回を更新していましたが、こちらのnoteでそれを告知していませんでした。たんに面倒くさかったからです。
というわけで、今回は、先週分と今週分(さっき投稿)の2本について軽く告知します。
まず、先週(#8)はミヒャエル・ハネケ監督の『ファニーゲーム』(1997)について語りました。
SNSの軽薄なツイートでときどき「胸糞映画」として紹介されている有名作。この映画の感想をふたりでいつも通りにダラダラ語ったわけですが、この回ではラジオ開始して初めての、「感想を語り合った結果、何もわからなくなる」という最高のシナリオとなりました。ある意味で、これまででもっとも語り合った価値があった収録といってもよいでしょう。
具体的には、「メタ要素を有する作品に対して(原理的にメタ認識行為である)「感想を語る/批評する」というアクションをするときに、果たしてどこまで我々はメタの無限回廊を昇ればよいのか」みたいなことが発生していた気がします。ふたりの作品認識がある程度までは一致しているにも関わらず明らかにすれ違っており、その泥沼のなかで当初の自分が確固として抱いていたハズの感想までもが手のひらからすり抜けていく……そんな体験をしました。映画の内容からして、本作を観ていないひとが聴くほうがおもしろい回かもしれません。
ファニゲとは打って変わって、今週は "岡田麿里×ヤマコ(HoneyWorks)" と公式に銘打たれている、3年前公開のオリジナルアニメ映画『キミだけにモテたいんだ。』を観て語りました。
HoneyWorksといえば第5回で『告白実行委員会』シリーズの2本について語りましたが、この『キミだけにモテたいんだ。』も、観る前は、それらと似たラインの映画として似たような微妙な感想しか抱けないと思っていました……が、本作の脚本はあの岡田麿里。信じてたぜ岡田麿里。わたしは岡田麿里が好きなので、マリーオタクとしての目線でいろいろ語っています。詳しいことはラジオを聴いてほしいですが、岡田麿里好きで『キミモテ』を観てないのは確実に損です。マリーファンの必修科目といって良いと思います。(ただし、ネット配信などが一切なく、DVDレンタルもなかなか困難です。自分の住んでいる県のすべてのTUTAYAで1店しか在庫を置いていませんでした。)
マリーに特に興味がない相方も、自分とはまったく異なる角度から、この映画の美点を熱く語ってくれました。総合的にみて、かなり内容の濃い回だと想っています。お気に入りです。よろしくお願いします。
公式の本告知動画にひとつもコメントついてなくてワロタ
と、いうわけで、
『ファニーゲームだけにモテたいんだ。』(19972019)をよろしくお願いします。
〜back number〜
【追記】
noteで「キミだけにモテたいんだ」タグを既に付けている記事が1つだけありました。どんだけ知名度ないんだこの映画……いや私も相方から提案されるまで全然知らなかった(正確には"存在をすっかり忘れていた")けど……
われわれ2人とはまた全然違う感想でいいですね。
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