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猫背の極み。

私の背中は常に丸まっている。特に背中の上部から首の後ろあたりにかけての丸みが凄まじい。

所謂、“猫背”という奴である。スマホの台頭によって、多くの現代人が抱えることとなった由々しき問題の一つである。

この猫背によって、ただでさえ貧相な私の体が、より一層貧相に見えてしまう。貧相オンザ貧相、といった具合なのである。切ない。


なぜ、いつから、私の背中は丸みを帯びることを覚えてしまったのだろうか。

思い返してみれば、それは明らかに、私の小中学生時代の生活習慣に問題があったのだと想定される。

小中学生の頃、私は毎日のようにゲームに入り浸っていた。それによって、私の背中は長い時間をかけて丸みを形状記憶し、猫背がデフォルト設定となってしまったのだと思う。

謂わば、生活習慣病の一つと言ってしまっても、差し支えないのかもしれない。恐ろしいものである。


固定観念を払拭するのが難しいように、体の形状記憶を払拭するというのも並大抵のことではないのだろう。

一応、筋トレで背中の筋肉を軽く鍛えたり、地味にストレッチをしたりしてはいるのである。だが、ふと鏡を見るとそこには、猫背を極めた哀愁漂う男の背中があるのだ。

何年もかけて強固に記憶し続けてきた背中の形状を、たったの数ヶ月で修正できるほど、人生は甘くないのである。(たぶん。)

だが、私はめげない。めげてもしょうがない。めげたところで、私のこの忌々しい猫背が改善するわけでもない。

今後も筋トレやストレッチを地味に続けつつ、猫背脱却への活路をなんとか見出していきたい所存である。

人背を取り戻したい。切実に。

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