【中小企業診断士資格試験】効率的な経営法務の勉強法について
本質的な理解も重要ですが、効率的に合格したいと誰しもが考えると思います。初学者、経験者別に効率的な学習方法をまとめました。
私は1次試験の勉強時間として、デスクでの勉強200時間とスキマ時間の活用により、合計543点/700点(78%)で合格しました。経営法務は72点でした。
お時間のない方もまとめだけでもご一読いただければ幸いです。
読んでいただきたい方(本記事の目的)
中小企業診断士の1次試験を受けようか迷っている方、勉強を開始して間もない方向けに記載します。
経営法務(民法)の基礎知識がある方
1度過去問題を解いてみましょう。難しければインターネット検索を活用しても構いません。(直接の答えは見ないでください。)
経営法務は企業向け弁護士でもない限り、全分野に詳しい方は珍しいと思いますので、一定の学習が必要だと思います。法改正もあるため、最新のテキストで学習することが必要です。
経営法務は、民法、会社法、知的財産権がメインで出題されます。
過去問5年分を2~3周やってください。
過去問によるアウトプットは、正解がわかれば終わりではありません。全選択肢の正誤判定ができ、誤りの選択肢についてもどうしてその誤ったキーワードを盛り込んだのか(=どうしてそのキーワードだと引っかかる人がいるのか)、まで理解・暗記できるようにしてください。
過去問によるアウトプットの目的は、過去問を解けるようにすることではなく、初見の問題を解けるようにすることです。
ただし、2次試験ではほぼ使用しない科目です。一部の難問は、深追い不要。
しっかりと予備校による重要度指標をみながら学習することが効率的です。
経営法務(民法)を初めて勉強する方
インターネット検索を活用しても過去問が半分も得点できないと思います。
デスクで学習する時間は他の科目に譲り、スキマ時間で宅地建物取引士の民法分野の解説動画(youtube等)をみましょう。私はかなり昔に宅建を取得しましたが、スキマ時間でのyoutubeと過去問学習のみで合格できました。
知的財産権は、特許庁のテキストが何よりも具体的かつ詳細でわかりやすいです。全てを読む必要はありませんが、スキマ時間で流し読みがおすすめです。※YouTubeでの動画視聴は、法改正への対応に不安があるため、大枠を掴むにはいいですが、暗記にはおすすめしません。
会社法は、あまりいい教材が見当たりませんでした。ただし、暗記がメインですので、基本の学習であるインプットと過去問によるアウトプットを繰り返すことで、60%に近い得点はできるかと思います。
もし独立するとなれば、非常に大切な学問です。自分の将来ビジョンに照らして、深掘りの程度は考えましょう。
本業で使ってみよう
本業で使ってみることが理解が進む最も効率的な方法です。
普段使用している契約書ひな型を読み込み条文の目的を考えることも勉強になります。会社が保有している知的財産について、調査してみてもいいかもしれません。
また、自社や上場企業の機関設計を調べてみることで、暗記が進むと思います。
まとめ
基礎知識がある方は、早期の60%得点を目指しましょう。難問が出題される可能性もありますので、70%程度得点できる力を身につけておくと、安心です。
初めて学習される方は、youtubeで宅地建物取引士の民法分野から勉強を始めましょう。知的財産権は、特許庁テキスト!会社法は暗記の側面が強いため、努力でカバーできます。
勉強をしただけでは身につきにくいです。思い切って、業務に活用してみましょう。
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