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Playlist "Road Trip"シリーズ第三弾「Road Trip Japanese R&B, Soul & Funk」...から10曲をひとつまみ

車で聴くのに適したノリの良い曲を選ぶPlaylist "Road Trip"シリーズの第三弾は”Japanese R&B, Soul & Funk”。

元々歌謡曲にもR&B・SoulさらにはDiscoミュージックから大きな影響を受けた楽曲は多くあり、特に情緒的なメロディーとノリの良いアレンジが日本人にフィットしていた。それが70年代前半からSSW・ニューミュージック、70年代半ばからはフュージョン・クロスオーバーブームでバックミュージシャン達の楽器演奏力が向上、そして80年代のAORブーム、今風に言うと80年代シティポップが盛り上がり、昨今はその再評価で世界的にも評判になっている。

そういった楽曲から車をドライブで走らす際に気持ちが良くなるであろう10曲をひとつかみしてみた。

1. ”ピンク・シャドウ” by ブレッド&バター

ブレッド&バター1974年のアルバム”Barbecue”に収録された本曲は山下達郎がカバーしていることでも有名。本アルバムは細野晴臣、鈴木茂、林立夫らのキャラメルママに小原礼らがバックを務めている。このYouTubeは89年に松任谷正隆のアレンジで再レコーディングされたもの。

2. ”ゴロワーズを吸ったことがあるかい” by かまやつひろし

シングル”我がよき友よ”のB面だったこの曲のアレンジは何とTower of Power。たまたま来日していたので依頼したら快諾されたらしい。Tower of Powerはその後RCサクセションの「シングルマン」にも参加した。

3. ”Bomber” by 山下達郎

1979年1月に三作目のシングル”Let’s Dance Baby”のB面に収録された”Bomber”が大阪のディスコで評判となり、後に大阪のみA面にひっくり返して発売された。話題のBassを弾くのは、元ハックルバックの田中章弘で、Drumsは元村八分の上原裕。山下達郎は当時Isley Brothersにハマっていてこのようなハードファンクになった。

4. ”テレフォン・ナンバー” by 大橋純子

1981年に美乃家セントラル・ステーションを解散し、ソロ・アーティストとしてスタジオミュージシャンと録音したアルバム”Tea for Tears”に収録された曲。ギターカッティングは今剛。

5. ”TOWN” by 吉田美奈子

「ファンクの女王」時代の代表作で通算第八作。バックを務めるメンバーは松木恒秀 (g)、岡沢 章 (b)、渡嘉敷祐一 (ds)、清水靖晃 (sax)、土方隆行(g)、富樫春生 (key)。

6. ”我想うゆえに我あり” by The Flying Kinds

初代グランドイカ天キング。Talking Headsの”Remain in Light”の香りのするイントロ、”That’s the Way"のオマージュのようなリズムにふてぶてしいボーカルが重なるのがカッコよい。この時代に他では見られないイメージと音を表現していた。因みにドラムスの中園浩之は私の通った高校の一学年下だった人。

7. ”夢の中で会えるでしょう” by ザ・キングトーンズ

高野寛が自らのR&B原体験「グッドナイトベイビー」へのオマージュを込めて「グッドナイトベイビー」のザ・キングトーンズに書き下ろした曲。素晴らし過ぎる。

8. "World’s End Supernova" by くるり

2002年発売のくるり9枚目のシングル曲で彼らの最大のヒット曲。当時英国レコーディングを契機にサイケデリックな感覚に傾倒、岸田繁によると「サイケデリックな感じが強く出てる曲で。9・11の同時多発テロとかもあって、世の中全体がダークな方向に向かっているような時代の中で、一点だけ光が見える、みたいな。そういうすごく感覚的な作品だった」という。

9. ”東京” by The Lamb

今回選んだアーティストでは最も新しい2019年デビューのThe Lambのボーカル渡辺昇がThe Lamb発足前に「架空のCMソング」をコンセプトに温めていた全6曲を、満を辞してレコーディングしたEPからの一曲。

10. ”ほうろう” by 小坂忠

1975年の名盤「ほうろう」の16chのマルチトラックが発見され、新たにヴォーカルを新録音したニュー・エディション「HORO2010」からアルバムタイトル曲。本年4月29日に逝去。75年よりも歌が上手になっているのがよくわかる。もっと聴き続けたかったシンガーだった。

これら10曲を含めたPlaylistがこちら。


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