ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#253
フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS（＝防府看護専門学校）の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。
#253 ：赤ちゃんの保育（その２）
赤ちゃんは新鮮な空気が足りないのを、あなた以上に敏感に感じます。
またあなた以上にすぐ寒さを感じます。
そして何にも増して清潔にしてあげないと大変なのです。
服や家具もあなた以上に頻繁に取り替えてあげなければいけません。不潔な家だと、あなた以上に大変な思いをします。専用のベビーベッドが必ず必要です。そうでないと、布団をかけすぎたり、窒息する危険があります。ベッドの布団はかけすぎてもいけませんが、薄すぎてもいけません。起きている時も同じことです。あなたがこれらのことに気をつけてあげなければならないのです。
母親は忙しすぎて、赤ちゃんが厚着だとか薄着だとかを見ていられないこともあるでしょうから。突然、大きな物音を立てて、赤ちゃんを驚かせないように気をつけましょう。特にそのような物音で、目を覚まさせないようにしなければなりません。あなたが驚かないような音でも、赤ちゃんは驚くのです。
（2024年5月2日配信）
フローレンス・ナイチンゲール（Florence Nightingale）：1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。
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