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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#084

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒だけなく、卒業生や看護師を志す、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください

#084 :患者は驚かされることを恐れる         

看護師がそばについていない方が患者の状態が良くなると非難されることがある。確かにその通りだ。

看護師が突然部屋に入ってきたり、話しかけるのを患者は恐れている。話しかけられて突然注意をそらされると、患者は本当に動転してしまう。

患者が夜になって寝る準備をした後に、あなたが患者の部屋で何かすると、患者が夜眠れなくなる可能性は10倍に増加する。あるいは患者が寝付いた後で起こすと、眠れなくなる可能性どころか、確実に眠れなくなってしまう。

すべての人に一言申し上げたい。患者と1時間ほど話が弾んだ後で、また戻って患者の様子を見てほしい。これが私たちが知っている患者の実情を知る最善の方法である。
(2023年8月22日配信)

フローレス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年:近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。

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