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ナイチンゲール『看護覚え書き』を聴く#137

フローレンス・ナイチンゲールが著した『看護覚え書き』のオーディオ・ブックを配信します。HNS(=防府看護専門学校)の学生・生徒のために作成したオーディオ・ブックですが、HNSの卒業生や看護師を志す人、現役の看護師の方々の他、引退された看護師の方や教育に関心のある方々など、すべての人に向けた配信です。ご自由にお聴きください。

#137 :ベッドは広すぎないこと

広いベッドの方が良いと言う偏見がある。私は偏見だと思う。患者を移動して気分転換を図りながら、ベッドの方端から、もう一方の端に移すよりも、別のベッドに移す方が効果的である。

また本当に重病の患者は、ベッドの上を動き回ったりしない。狭いベッドだと食事のトレイを置く場所がないと言う。優秀な看護師はトレイをベッドの上に置いたりはしない。

患者が横向きになれる場合は、ベッドの脇にテーブルに食事をおくほうが食べやすい。

またベッドやソファーより決して高くしないことだ。さもないと患者は自分が人間社会から隔絶されているように感じる。自分では何も取れず、何も動かせないからだ。
(2023年11月8日配信)

フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale):1820年-1910年・近代医療統計学および看護統計学の始祖。近代看護教育の母。


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