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北川透 大いなる眠り、禁断の父 橘しのぶ詩集『しなやかな暗殺者』覚書 ③

拙詩集『しなやかな暗殺者』に頂いた北川透さんの推薦文が、素晴らしいので、全文あげます。長文ですので、何回かに、分けて掲載3回目。 


大いなる眠り、禁断の父③

 橘さんの詩は、正直いって、時々、表現が痩せているな、と思うこともある。ことばが無造作すぎるのも、読んでいて気になることだ。しかし、その不満を打ち消すようなおもしろさを感じる。このおもしろさはどこからくるのだろうか、と思う。それは、表現の痩せているところや、通俗性に流れているところと関係があるのではないかと疑ってみるが、そういうわけでもない。たしかにその面で読みやすくなっているが、読みやすいだけではこのおもしろさは生まれない。
          (続く)

北川さん、ご指摘の通りと思う。というか、私の詩は当時、予定調和であったと思う。それを反省して、今は今の詩を書いている。
 
  橘しのぶ第二詩集『しなやかな暗殺者』
      梓書院1999年3月20日発行    


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