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詩誌について

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拝受した詩誌について書いています。
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記事一覧

恐竜の飼い方

 岡山の詩誌、ネビューラ88号の山下耕平さんの「恐竜の飼い方」という散文詩が好きです。一部…

橘しのぶ
2週間前
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空は あかく滲んで

『火片』216号の、ひとはなおさんの詩を読んで、泣いてしまった。ひとはさんのお母様は、詩人…

橘しのぶ
1か月前
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一瀉千里『逃げない』 

 孔雀船vol.103を拝受しました。掲載詩の中で、今の私の心に1番寄り添ってくれた作品を紹介し…

橘しのぶ
1か月前
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三好達治『雪』

 詩誌『プリズム』掲載の、小野ちとせさんの評論 が佳かった。幕末の漢詩人、藤井竹外につい…

橘しのぶ
1か月前
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神尾和寿 ぱちぱち 『ガーネット』VOL.102より

ぱちぱち                 神尾和寿 生まれた家の 左隣の店では 肉を売って…

橘しのぶ
2か月前
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『影踏み』仁田昭子 詩誌『くり屋』102号より

影踏み                仁田昭子 (始めるか!) (おう!) かけ声と共に老若…

橘しのぶ
2か月前
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詩誌『ふたつのりんご』Vol.2

 『ふたつのりんご』は、松尾如華さんの個人詩誌。如華さんはその名の通り、早春に咲く赤いアネモネみたいに可憐な方。詩風も透明感に溢れ、軽やかな旋律を孕んでいる。2021年に第一詩集『ひとつのりんご』を出版なさっているので、りんごに対しては、特別な思いがお在りなのだろう。Vol.2には、詩『アンネのバラ』『珈琲時計店』『三つめの月』、エッセイ『ひとつだけどふたつ、ふたつだけどひとつ』が収められている。  詩、『三つめの月』の第一連を挙げてみる。  ずっと見えていなかった  三