詩誌『ふたつのりんご』Vol.2
『ふたつのりんご』は、松尾如華さんの個人詩誌。如華さんはその名の通り、早春に咲く赤いアネモネみたいに可憐な方。詩風も透明感に溢れ、軽やかな旋律を孕んでいる。2021年に第一詩集『ひとつのりんご』を出版なさっているので、りんごに対しては、特別な思いがお在りなのだろう。Vol.2には、詩『アンネのバラ』『珈琲時計店』『三つめの月』、エッセイ『ひとつだけどふたつ、ふたつだけどひとつ』が収められている。
詩、『三つめの月』の第一連を挙げてみる。
ずっと見えていなかった
三