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「日本の松」と「ローマの松」

クリスマスも終わり、まもなく新年を迎えます。
最近では少なくなりましたが、玄関に門松を飾るところもあります。
盆栽では松が多く使われ、秋に松林で採れる貴重な味覚としてマツタケがあります。
また、京都府北部の観光地・天橋立は「白砂青松」と言われる白い砂と松並木が天に通じるように伸びる砂州で有名なところです。

このように日本人にたいへん親しまれている「松」ではありますが、この「松」を題材にしたクラシック音楽があります。
イタリアの作曲家、オットリーノ・レスピーギが作曲した「ローマ三部作」の中の一曲が「ローマの松」です。(後二曲は『ローマの祭り』『ローマの噴水』)

写真に掲載しているのは「イラストAC」の素材にあったイタリアのローマの松の写真ですが、空に向かって真っ直ぐに伸びる雄大なものであり、日本の松とは大きく姿が異なります。「イタリアカサマツ」という、日本にあるアカマツやクロマツなどとは違う品種のようです。

ローマにある松の木も、古代ローマ時代から大切にされてきたもので、この松の木が見て来たであろうローマの風景や歴史を描いたのが「交響詩『ローマの松』」です。
とても華やかな曲でエンディングが壮大なこともあり、オーケストラだけでなく吹奏楽でも編曲版で演奏される機会が多いです。
お正月のおめでたい雰囲気の中で聴いてみるのもまた一興だと思います。

#お正月
#ローマの松

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